牛肉をおいしく食べるためのベストな保存方法とは?

牛肉の保存方法について

いつでもおいしい牛肉を食べたい!

バーベキューでもおいしい厚切り牛肉

牛肉をたくさん買って、冷蔵庫や冷凍庫に保存しておくことはままあると思います。

しかし、消費期限内なのに保存方法が適切ではなかった場合牛肉の味が落ちてしまったり、見た目も悪くなってしまう恐れがあります。

普段何気なく行う保存方法、適切にできていますか?

また、解凍するにも様々な方法があります。メリットデメリットがあるので、自分に合った方法を参考にしてもらえると幸いです。

今回は、いつでもおいしく食べることができる上手な保存方法、解凍方法についてご紹介します。
 

Re:Fit(レフィット)
 

牛肉の保存方法

1.冷蔵

冷蔵庫内をチェックする女性

牛肉はパックで買うことがほとんどだと思います。

パックの牛肉を買うと、ドリップ(肉汁)が出ている可能性があります。ドリップとは肉の内部から出てくる旨み成分となる赤い血のような液体のことで、ドリップが出たまま長期間保存してしまうと、臭みの原因となってしまいますので注意が必要です。

そのため、冷蔵保存するときはパックから取り出してチルドルーム等で保存しましょう。取り出して保存する際に気をつけることは、一人分ずつ、なるべく表面の水分をキッチンペーパー等でふき取った後、薄く平らに重ねてラップで空気が入らないようにすることです。空気に触れてしまうと酸化して、肉の色が悪くなってしまいます。

冷蔵保存する場合は以上のことに気をつけると鮮度を維持することができ、いつでもおいしく牛肉を食べることができます。

 

2.冷凍

冷凍庫に肉を保存する人

小分け冷凍

小分け冷凍とはトレーなどから取り出し、小分けにして保存する方法のことです。

牛肉を小分け冷凍する場合でも、空気に触れさせると酸化(お肉が黒くなる)してしまう可能性があります。

そのため、空気に触れされないように密封させることが重要です。小分け冷凍の場合、ラップに包み、その上で保存袋に入れて保存するのがおすすめです。

ラップだけで保存しようとすると、冷凍庫内ではがれて空気に触れてしまい、ほかの食品に臭いが移ってしまう恐れがあるので、品質を保つために必ずラップの後、保存袋に入れるようにしましょう。

 

下味冷凍

下味冷凍とは、牛肉に酒や醤油などで下味をつけてから冷凍保存する方法のことです。

牛肉に下味をつけてから冷凍保存すると、日持ちを長くさせることができます。そのため、しばらく料理に使うことがないとわかっている場合は、下味冷凍を検討しましょう。

しかし、なぜ下味をつけることで賞味期限が長くなるのでしょうか?

その答えは、下味をつけることによって菌の繁殖が抑えられるからです。また、調味料が乾燥を防ぐコーティングのはたらきもしてくれます。そのため新鮮な風味を維持したまま冷凍保存することができます。

 

調理後冷凍

調理後冷凍とは、牛肉を加熱し、下味をつけてから冷凍保存する方法のことです。

牛肉を加熱してから保存すると雑菌やカビ類などほとんど死滅し、肉の変質を止めることができます。

また、調理の時使われる香辛料などでも雑菌の寄生や繁殖を抑えることができるため、保存期間を長くすることができるでしょう。

なかでもブロック肉などと比べてひき肉などは変質や劣化のスピードが速いため、調理してから保存することをおすすめします。

 

冷凍/冷蔵保存の消費期限は?

スーパーなどで見かける牛肉は、一般的に10日~2週間ほど熟成された食べごろのものが陳列されています。「ひき肉」・「薄切り肉」・「ブロック肉」など、カット方法で消費期限は変動していきます。冷蔵保存でひき肉の場合は同日中、薄切り肉は3日、ブロック肉は5日ほど程度でしょう。

冷凍保存であれば、ひき肉は〜2週間、薄切り肉・ブロック肉は1ヶ月程度が消費期限となります。その日のメニューで使い切れない量を購入する場合は、冷凍保存することを大前提としましょう。

関連コラムはこちら↓
牛肉の消費期限は?冷凍・冷蔵の賞味期限と保存方法をご紹介!

 

冷凍した牛肉の解凍方法

氷水解凍

解凍の際に最も気を付けないといけないのは、旨味成分となる赤色のドリップが極力流れないように解凍することです。手間はかかりますが、食材の品質を保つためここではいくつかの解凍方法をご紹介!

 

1.流水解凍

流水解凍とは牛肉を流水にさらして解凍する方法です。

時間がない時におすすめの方法です。5分から7分程度で、ムラなく適切に解凍することができます。しかし、時間がある場合はこの方法はなるべく避けましょう。理由は流水の温度(冬季約6℃、夏季約30℃)が高く、冷凍の牛肉との温度差が大きいため、ドリップが抜け落ちてしまい牛肉の質が落ちてしまう可能性があるからです。

メリットとデメリットをよく理解して解凍するとよいでしょう。

 

2.氷水解凍

氷水解凍は時間がかかりますが、味や質を劣化させず解凍することが可能となります。

方法は簡単で、1時間から3時間程度、保存袋に入れた牛肉を氷水に付けておくというもの。

なぜおいしく解凍することができるかというと、牛肉の表面温度を上げず解凍することができ、ドリップの流出を最小限に抑えることができるからです。

おいしく解凍することができますが、時間がかかってしまうので、時間に余裕がある時におすすめの解凍方法です。

 

3.冷蔵庫解凍

冷蔵庫解凍とは、凍った牛肉をそのまま冷蔵庫の中に入れておく方法のことです。最もおすすめの解凍方法になります。

こちらの方法も牛肉の表面温度を上昇させることなく解凍が可能で、ドリップの流出を抑えることができます。

複数ある解凍方法のうち、冷蔵庫解凍が最もおすすめの方法です。デメリットは、最も解凍に時間がかかってしまう方法ということ。

解凍までのかかる時間は目安として約12時間程度になります。突発的に牛肉を使いたくなった時にこの方法は使えないため、あらかじめ献立を考えておく必要があります。

 

4.常温解凍

常温解凍とは冷蔵庫から取り出し、常温で自然解凍する方法です。

この方法は必ず避けるようにしましょう。一番やってしまいがちですが、表面温度が上昇するためドリップ(赤色の旨味成分)が流出してしまいます。

また暑い時期、室温が高いと、細菌が繁殖して食中毒になってしまう恐れがあります。常温解凍はリスクがある解凍方法なので、今まで実施していた人はこれを機にやめることをおすすめします。

 

5.電子レンジ解凍

電子レンジで解凍する方法のことです。

電子レンジで解凍する方法は、所要時間が1~4分と、時間がかからないためお手軽です。しかし、急激な温度差のためドリップが大量に出ます。

この方法はほかの解凍方法と比べて時間がかからずお手軽ですが、牛肉の質が低下してしまうため極力避けましょう。

 

まとめ

今回は様々な保存方法と解凍方法を紹介してきました。

今回紹介したほかにもたくさんの方法があるため、気になった方は調べるとまた新たな方法を見つけることができるでしょう。

大切なことは保存・解凍方法のそれぞれのメリットデメリットを知るということ。前述の通り、氷水解凍や冷蔵庫解凍は時間がかかってしまいますが、ドリップを流出させずおいしく解凍することができます。しかし、時間がかかりすぎてすぐに使用することができないというデメリットもあります。

このようにメリット・デメリットがあるので、自分の状況を見極め、最適な方法を選ぶことが、牛肉をおいしく食べるためのコツです。