牛肉のほほ肉(ツラミ)とは?部位のカロリー&おすすめの食べ方ご紹介!

牛肉のほほ肉について解説

 

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牛肉ほほ肉とは?

牛肉のほほ肉

部位

牛ほほ肉とは牛の顔、ほっぺたの部分のことで、目の下から鼻にかけての範囲を指します。近年では焼肉店などでも見かけるようになってきましたが、まだまだ食べる機会が少ない人気の希少部位の1つです。

呼称には地域差があり、「ツラミ」、「頭肉(カシラニク)」、「ツラ」、「ホッペ」という名で親しまれていることも。ちなみにツラミという名称は、「顔=ツラの身」ということが所以です。

主に焼肉や煮込み料理などの調理方法で多用される部位ですね。

 

特徴

牛ほほ肉は、目の下から鼻にかけての範囲の部位。筋肉をよく動かす部分となるため、わりと筋肉質です。そのためスジが多いのが特徴で、ロースやカルビのなどでは味わえない、ほほ肉特有の濃厚な味わいを楽しめます。

加えてゼラチンやタンパク質が豊富に含まれているので、ダイエットや美容にとてもおすすめの部位です。

ほほ肉は、牛一頭に対して1~2kg弱しか取れないため、とても希少価値が高い部位で、スーパーや専門店でもなかなか手に入れることができません。

一般的な調理方法は煮込み料理にし、筋ばったお肉を柔らかくして食べることが多いです。特に赤ワインで煮込むと、赤ワインに含まれているタンニンと呼ばれる成分がお肉を柔らかくしてくれます。

 

カロリー(脂質・糖質)

カロリーは100gに対して250kcal、糖質は0g・脂質は19gです。

ほほ肉の栄養素ですが、赤身肉などの他の部位と比べるとビタミンやミネラル・亜鉛・鉄分などは少ないものの、牛ほほ肉のスジの部分はコラーゲンが豊富に含まれているため、美肌効果などを望んでいる方にはおすすめの部位です。

 

ほほ肉はどこで買えるの?

スーパーや町の精肉店でもあまり見かけることのないほほ肉。それもそのはず。牛は大きいとはいえ、ほほ肉は顔についているお肉です。牛の顔はわりと細く、1頭から1~2kg程度しか取ることができないので、希少なお肉といえます。なかなか家庭でも料理に使われることがないため、業者間で流通することが多いお肉ですね。

しかし、通販であれば話は別。レシピ別に内容量が小さいものから大きいものまで良心的な取り揃え方をされているところが多いため、無駄なく発送してもらい使用することができます。

希少部位にしては低価格で購入できるため、クリスマスや、なにか特別な日に向けて注文しておいても良いですね。

 

ほほ肉の味・食感は?

焼肉で食べるほほ肉

牛ほほ肉の味は、風味がとても濃厚。脂も少し乗っているので、十分に旨味を感じられます。スジが多いため、長時間の煮込みにも耐えることができ、スジに豊富に含まれているゼラチン・タンパク質がじっくり煮込まれることによっての旨味をさらに楽しめるでしょう。

 

食感

顔周りの部位のお肉でよく動かされているため、筋肉質でスジが多いです。そのため、しっかりとした噛み応えを楽しむことができます。

 

ほほ肉のおすすめの食べ方

ここでは噛み応えのあるほほ肉の食べ方を3つご紹介!

煮込み料理

ほほ肉の定番の食べ方といえば、煮込み料理。スジがあるため、煮込むことによってコラーゲン化して柔らかくなります。

切り方によってはとても筋張ばってしまい、硬くなってしまう部位でもあるので、赤ワインで煮込むなどの煮込み料理にとても相性が良いのです。

 

焼肉

焼肉でいただくことにより、牛ほほ肉がもつ旨味や特徴を存分に楽しむことができます。

牛ほほ肉を焼くことによて醸し出される香ばしさ、程よいスジと脂の甘み。焼いた肉を噛めば噛むほどお肉本来の歯応えと旨みを感じることができるでしょう。

焼き肉でほほ肉を焼く際は、薄切りにすることをおすすめします。

 

ローストビーフ

ほほ肉のブロックを見つけたらぜひおすすめしたいのがローストビーフ。

元々スジが多い部位ではありますが、約60℃でしっかり低温調理すれば、スジがコラーゲン化するので柔らかくなり食べやすいです。

とはいえ、ほほ肉は硬い部位なので通常のローストビーフ(もも肉)と比べて極力薄切りにするのがおすすめです。

 

ほほ肉のおすすめレシピ

1.簡単!本格的牛ほほ肉の赤ワイン煮(4人分)

ほほ肉の赤ワイン煮

材料

牛ほほ肉 600g
赤ワイン 750ml
ローリエの葉 2枚
ブイヨンキューブ 2個
人参 1/2個
玉ねぎ 1個
セロリの葉 1本
ニンニク 2片
はちみつ 大さじ1
トマト缶 1/2缶
ウスターソース 大さじ1
砂糖 大さじ1
ケチャップ 大さじ1
バター 少々
塩 少々
生クリーム 大さじ2
ブロッコリー 適量
オリーブオイル 大さじ3
小麦粉(薄力粉) 大さじ2

作り方

人参・玉ねぎ・セロリの葉を1cm角にして、ニンニクはスライスします。

肉は解凍後、冷蔵庫から出して常温の状態にしておきます。

そして、肉は6cm角に大きくカットします。

煮込んだ後は2/3位のサイズになります。

そのあとは、鍋にオリーブオイルを入れて、ニンニクに香りが付くくらいまで弱火で炒めた後、野菜をしんなりするくらい中火で炒めます。

カットした肉に分量の小麦粉をまぶし、フライパンにサラダ油を入れ、中火でうっすら焼き色がつくほどに全面を焼きます。

野菜を炒めておいた鍋に、フライパンで焼いておいた肉を入れます。(圧力鍋を使うと短時間で仕上がります!)

鍋の中に、赤ワイン1本・トマト缶・砕いたブイヨン投入し、強火&圧がかかったら中火で15分かけたあと火を止め、鍋の圧が抜けたら蓋を開けます。
その後はローリエを入れ、中弱火で煮汁が半分ほどになるまで約90分間煮詰めます。

煮詰まったら、ウスターソース・蜂蜜・砂糖・塩・ケチャップ・バターなど入れて味を整えて、茹でたブロッコリーと生クリームを飾り付けたら完成です。

 

 

2.牛ほほカレー

牛ほほ肉カレー

材料

牛ほほ肉
固形チキンコンソメ
フォンドボー

玉ねぎ
セロリ
生姜
オリーブオイル
赤ワイン
トマト
パッサータ
カルダモン

コショウ
カレールー
バルサミコ酢
砂糖

レモン汁
みりん
サフラン
レンジしたじゃがいも
菊菜
上記 各適量

作り方

圧力鍋を使用し、牛ほほ肉とだし汁を50分ほど火にかけます。

圧力をかけている間に玉ねぎ・セロリ・生姜をオリーブオイルで弱火で炒めます。

お米は、サフラン・レモン汁・みりん・塩・水で炊きます。

赤ワイン・トマト・パッサータ・カルダモン・塩・コショウでルーを炒めます。

ルーが煮詰まったら、牛ほほ肉の煮込み汁をカレールーの中に加えて蒸します。

お米が炊けたらじゃがいも・菊菜を15分蒸します。

味を確かめながら、砂糖とバルサミコ酢で、煮込んでいたルーの味を整えたら完成です。

 

3.牛ほほ肉のバルサミコ酢煮込み

牛ほほ肉のバルサミコ酢煮込み

材料(2人分)

牛ほほ肉 350g
塩 2.8g
黒胡椒 適量
小麦粉 適量
ニンニク 1片
オリーブオイル 大さじ1
バター 5g
バルサミコ酢 大さじ3
赤ワイン 大さじ3
きび砂糖 大さじ2.5
ローズマリー 1枚
タイム 2〜3枚
水 300nl

作り方

キッチンバサミで、牛ほほ肉の中までしっかり筋きりをしておきます。

しっかり筋きりをした肉に塩・こしょう・小麦粉をまぶして馴染ませ、鍋にオリーブオイルとバター・ニンニクを入れて火をかけ、牛ほほ肉に程度の良い焦げ目をつけます。

鍋の中にバルサミコ酢・調味料・タイム・ローズマリー・水を加えて蓋を閉めて30分以上煮込みます。

好みの柔らかさまで煮込んだら肉を鍋から取り出し、煮汁を煮詰めます。

煮詰まったら器に肉を盛り、煮汁をかけてタイムを飾れば完成です。

 

 

まとめ

今回は、牛ほほ肉の特徴と、カロリーやおすすめの食べ方・焼き方・レシピなどをご紹介しました。牛ほほ肉は顔まわりの非常に動かされる部位で、筋肉質。スジがとても多いです。包丁の入れ方によってはかたく、食べ辛くなることもありますが、なるべくスジを切っておくなどの下ごしらえをきちんとしていれば、美味しくいただくことができます。ゼラチンやタンパク質が豊富に含まれており、美容効果が期待できるの魅力ですね。

食べ方として、シチューなどの煮込み料理に持ちいられることが多いですが、焼肉でいただいても歯応えを感じられ、肉本来の味を楽しめます。

この記事を参考にして、美味しい牛ほほ肉料理を楽しみましょう。