ブランド和牛ってどんなものがあるの?
皆さんはブランド牛のどんな銘柄を、何個いえますか?日本には沢山のブランド牛があり、それぞれの地域でブランド牛に携わる団体が各自厳しい基準を設けています。「ブランド」というワードがつくくらいの和牛なので、より良い品質を持ち、格付けや育て方など厳しい基準を満たしたものだけがブランド牛としての扱いを受けることを許可されます。
気になるお値段とともに、まずは日本の3大ブランドと言われているブランド牛を見ていきましょう。
ここでご紹介する価格はあくまでも目安です。その時の市場によっても変わります。
有名な日本の3大ブランド牛の価格
日本には多くのブランド牛がありますが、まずは日本三大ブランド牛(松阪牛・神戸ビーフ・近江牛)の価格と詳細ご紹介!
松阪牛
ブランド&部位 | 松阪牛サーロイン(100g) |
価格(目安) | 3,000~3,500円 |
言わずと知れた有名ブランド牛、松阪牛。別名「肉の芸術品」とも言われている日本3大ブランド和牛の一つです。そのルーツは但馬牛と呼ばれる小型の牛です。但馬牛は脂肪分が少なく非常に良い肉質もっており、明治以降も純血をキープしてきたおかげで純粋な但馬牛が今も尚生産されています。
松阪牛の読み方ですが、ほとんどの方は「まつざか」と読んでいるのではないでしょうか。しかし正式には「まつさか」と読みます。誰もが知っているこの松阪牛、条件が細かく下記の厳しい基準があります。
松阪牛は三重県松阪市及びその近郊で飼育された牛です。その歴史は明治時代にさかのぼります。外国から新しい文化が入ってきて日本の食文化も大きく変わりました。その頃からすでに松阪牛のおいしさは評判だったと言います。松阪牛のおいしさの一つは香りにあるといわれており、甘くて上品なのが特徴。口に入れるとすぐに溶けてしまうまろやか食感も楽しめます。ビジュアル的にも細かいキメ、とても美しいサシが特徴的で、さすがの高級肉といった佇まい。大切な方との記念日や、お正月の家族みんなが集まる日など、特別な日に食べたいですね。
神戸ビーフ
ブランド&部位 | 神戸ビーフサーロイン(100g) |
価格(目安) | 2,800円~3,000円 |
神戸ビーフは長い歴史をもつブランド牛肉です。1868年、日本で初めての貿易港として神戸港が開港。多くの外国人が訪れ、そこからこのお肉は徐々に世界へと流通していきました。今日でも世界的ブランド牛肉として君臨しています。
ブランドを冠するまでの道のりは険しく、但馬牛であること、子供を産んでいないこと、体重制限があったりと、選りすぐられた但馬牛のお肉が、神戸ビーフと呼ばれるのです。
肉質はきめ細かく、やわらかいのが特徴。美しい霜降りが食欲をそそるようなビジュアルをしています。品の良い甘みと、芳醇な香りがなんといっても最高のお肉です。口に入れるときめ細やかな口どけを堪能することができます。
近江牛
ブランド&部位 | 近江牛サーロイン(100g) |
価格(目安) | 2,200円 |
滋賀県で一番長く肥育された黒毛和種の和牛のことを言います。他のブランド牛が100年ほどの歴史を持っているのに比べ、近江牛の歴史はなんと400年と群を抜いて長く、とても歴史あるブランド和牛です。滋賀県は水と自然に恵まれた環境。そんな場所で肥育され、出荷頭数は滋賀県全体での生産となるため、かなり多くなります。
まるで芸術品のような美しいサシが一番の特徴です。ひとたび口に入れると芳醇な香りが広がり、その口どけの良さにうなるほどです。
人気急上昇中のブランド牛の価格
日本三大ブランド以外にも人気のブランド牛が数多くあります。その中でも今話題の仙台牛・石垣牛・米沢牛についてご紹介!
仙台牛
ブランド&部位 | 仙台牛サーロイン(100g) |
価格(目安) | 3,000円 |
仙台牛は5等級の牛しか名乗ることのできない全国でも最も厳しいブランド牛です。そのため、ブランド牛の中でも最も平均的な水準が高く、質が高い事で有名な黒毛和種です。
また、香港やアメリカといった海外にも輸出されるほど高級なブランド牛となっており、品質はもちろんのこと世界的にも仙台牛は有名なブランド牛です。
そのため、値段もブランド牛の中では高い部類になります。
石垣牛
ブランド&部位 | 石垣牛サーロイン(100g) |
価格(目安) | 4000円 |
沖縄のブランド牛といえば石垣牛。実は全国のブランド牛の多くが八重山(石垣島など)で仔牛の時に育てられて、各ブランド牛を育てる農家に運ばれます。
石垣島は日本では珍しい亜熱帯地域に属し、潮風が海水を運んでくるため、牧草にミネラル・カルシウムと豊富です。
中々手に入りにくい石垣牛は少し値段は高いですが、その分品質も十分保証されています。
米沢牛
ブランド&部位 | 米沢牛サーロイン(100g) |
価格(目安) | 2,500円 |
山形県米沢市がある置賜地方3市5町で肥育された黒毛和牛です。山に囲まれ、自然豊かな盆地で肥育されています。
真冬はとても寒くなり、豪雪のため寒暖差が激しくなります。そんな気候の中で育てられたトウモロコシや大豆、麦などを原料にしたものを食べながら大切に肥育されています。脂の良品さ、きめ細やかな霜降りが魅力です。出荷数は、年間2,000頭程度にとどまる貴重なブランド牛です。
日本の3大ブランド牛は、和牛の中でも特に有名である銘柄を指しますが、どのブランド牛のことを指すかは明確に決まっていませんが、一般的には松阪牛、神戸牛、近江牛又は米沢牛のうちの3つを指すことが多いです。
ブランド牛の種類はさまざま存在し、産地もそれぞれ。「こちらのブランド牛が高品質だ」「このブランド牛が最もおいしい」などとは一概に言えるものではありません。だからこそ自分好みのブランド牛を見つけたいですね。しかし、やはり最高級の和牛は価格も高くなかなか手が出しにくい…もっと手に入りやすい価格のおいしいブランド牛が食べたい…という方のために、お次は味・コスパ共に良いおすすめのブランド牛のご紹介いたします。
コスパの良いブランド牛の価格
米沢牛と近江牛は上記の記載にもあるように、松阪牛や神戸牛に比べると金額もリーズナブルです。ここではコスパの良いおすすめブランド牛をご紹介いたします。
伊賀牛
ブランド&部位 | 伊賀牛サーロイン |
価格(目安) | 2,000円 |
三重県といえば、松阪牛が有名なので隠れてしまっていますが、伊賀市・名張市で育てられた伊賀牛は赤身肉が特に美味しいブランド牛として有名です。
実は伊賀牛は厳選した牛のみを出荷するため、そもそもの量が多くなく、そのほとんどが地元で消費されてる貴重なブランド牛です。
そのため、あまり三重県外では見ないですが、知る人ぞ知る人気のブランド牛です。
飛騨牛
ブランド&部位 | 飛騨牛サーロイン(100g) |
価格(目安) | 2500円 |
岐阜県内で14カ月以上育てられた黒毛和牛で、肉質等級A・Bで5等級、4等級、3等級のものを言います。一番の特徴は、とても上質なサシです。そのビジュアルは薄いピンク色で霜降りが多く、きめが細かい筋繊維、その筋繊維の隙間にサシが入りとてもやわらかい肉質になります。
そのため評価も高く、ブランド牛の通の中には「高級なのが松阪牛」「うまいのが飛騨牛」という声もよく聞きます。そういう意味ではコスパのとても良い牛です。
佐賀牛
ブランド&部位 | 佐賀牛サーロイン(100g) |
価格(目安) | 2,500円 |
九州から佐賀牛のご紹介です。佐賀牛は、佐賀県農業協同組合(JAさが)の管内の農家で育てられた黒毛和牛の中で、基準を満たしたブランド牛になります。赤身はとても柔らかく、きめが細かいサシの入った霜降りが特徴です。トランプ大統領も舌鼓を打ったという牛肉で、日本の代表的なブランド牛になります。
まとめ
コスパ良し、味良しのブランド牛。やっぱり食べたくなりますよね。たくさんのブランド牛があるように、私たち食べる側の、肉質や味の好みは様々です。コストパフォーマンスに優れたブランド牛を食べて、自分好みを探すのも楽しいですね。