牛肉の離乳食は赤ちゃんにあげても大丈夫?悩むママさん必見!

牛肉の離乳食について

 

ツナガル行政書士
 

牛肉の離乳食はいつからOK?

食事をする男の子

離乳食のお肉は種類によって与える時期が違う

赤ちゃんの離乳食づくりにお肉を取り入れる際、種類によって与える時期が異なります。離乳食初期ごろの生後5~6ヵ月ごろはまだお肉は適していませんので、野菜を中心としたメニューが一般的です。

お肉は離乳食中期の生後7~8ヵ月ごろに鶏のささ身肉からスタートして、そこから鶏のむね肉をあげることが可能となります。離乳食後期の生後9~11ヵ月ごろは鶏のもも肉がOKになり、そこから豚肉や牛肉をあげることが可能となります。

牛のひき肉は何ヵ月からOK?

牛肉が離乳食後期に入ればOKなら、牛のひき肉もOKと勘違いするパパさんママさんもいるようですが、牛だけに限らず、ひき肉は比較的脂肪分が多い種類です。離乳食を始めた赤ちゃんはまだ消化の力が完璧ではないため、脂分の多いお肉を与えないように注意が必要です。

牛のひき肉は離乳食完了期となる生後12~18ヵ月ごろからスタートさせましょう。牛の赤身肉を食べ慣れたあとを目安に、牛のひき肉を与えてください。

ちょっと気になるアレルギーの話

牛肉に限った話ではなく、食べ物のアレルギーはパパさんママさんにとって気になる話ではないでしょうか。牛肉もアレルギー反応が起こる可能性はゼロではありません。そのため、離乳食に初めて牛肉を与えるときは、万が一に備えて病院の診察時間内にすること、それから赤ちゃんが牛肉を食べた後は赤ちゃんの具合が悪くならないかどうか観察してあげましょう。

もしも具合が悪くなる様子があったら、迷わず病院へ連れていってあげてください。そのためにも、信頼できるかかりつけの小児科を見つけておくことをおすすめします。小児科の診察日や診療時間、連絡先なども確認しておきましょう。また、小児科の診療時間外に体調の変化が見られた場合に対応できるように、時間外診療で診察してくれる救急病院の連絡先も控えておくといいでしょう。

乳幼児の食物アレルギーの原因となる食物で多いのが、卵→牛乳→小麦 です。

牛肉は、牛乳とアレルゲンが異なります。そのため牛乳アレルギーだけれども牛肉は問題なく食べられるという可能性は非常に高いです。しかし、そうはいっても親心としては心配ですよね。あまり神経質になりすぎる必要はありませんが、牛乳アレルギーをお持ちであれば、牛肉を与える前に担当医に相談しておくというのも一つの手段です。

 

離乳食に使う牛肉の選び方

離乳食メニュー

新鮮な牛肉を選んであげよう

大人と違って赤ちゃんはまだまだ体が未熟なので、離乳食に牛肉を与えるときはできるだけ新鮮な牛肉を選んであげるようにします。加工された日付を確認するのはもちろんですし、加工されてから時間が経つとドリップといって肉の汁が出てしまうので、ドリップの少ないお肉を選びましょう。もちろん、必ずしっかりと熱を通したものを与えます。

 

一番のお勧めは赤身

離乳食に牛肉を与えるときは、人気の赤身肉からはじめましょう。牛肉の部位の中で赤身は脂肪分が少なく、赤ちゃんの体に負担をかけずに牛肉を与えることができます。まだまだ体が発達途中の赤ちゃんの体ですので、赤ちゃんの体に優しい離乳食を作ってあげましょう。

 

離乳食用に牛肉を冷凍保存してもOK?

離乳食はを1日3回、その都度手作りしていたのでは手間がかかりますし、時間に追われて子育てが大きな負担になってしまうでしょう。栄養満点の離乳食を作るのも大事ですが、赤ちゃんとゆっくり過ごす時間も大切です。

離乳食用に使う牛肉は冷凍保存可能です。買ってきたものをそのまま冷凍してもいいですし、一度湯がくなど火を通したものを冷凍しても問題はありません。一度湯がいたものでも離乳食を使う際には再度熱を通しましょう。

離乳食に使う1回分ずつ小分けにして冷凍すると素早く冷凍、もしくは解凍ができます。冷凍する場合、素手でお肉を触らないようにしましょう。市販の使い捨てビニール手袋を使うなど、衛生面に注意してください。

 

牛肉は赤ちゃんが食べやすい工夫を

小さく食べやすくした離乳食

牛肉の理想の固さ

せっかく美味しい牛肉ですから、赤ちゃんにも美味しい牛肉を食べてもらいたいと思うものでしょう。そのためにも、赤ちゃんが食べやすい工夫が必要です。

牛肉を与えられる離乳食後期の9~11ヵ月ごろは、バナナほどの固さが理想です。この時期はまだ赤ちゃんの歯が生えそろっていないので、歯茎でも簡単につぶせる固さが理想です。

離乳食完了期の12ヵ月から18ヵ月ごろは、肉団子ぐらいを目安に仕上げてみてください。歯茎で簡単にかめる固さが理想です。

牛肉の理想の量

離乳食期の赤ちゃんの胃袋はまだまだ小さいです。たくさん食べて大きくなってもらいたいですが、しっかり消化して栄養になるための理想の牛肉の量は、離乳食後期の9~11ヵ月ごろにおよそ15グラム、離乳食完了期の12~18ヵ月ごろはおよそ15~20グラムが理想です。

牛肉の下処理

離乳食を作る前に牛肉の下処理を済ませておくと、手間をかけずに美味しい離乳食を作ることができます。一度にある程度の量を下処理して冷凍しておきましょう。

買ってきた牛肉の赤身を薄切りや細かく刻むだけなので簡単です。このとき、脂身がある部分は取り除くようにしてください。取り除いた部分はパパさんママさんが美味しくいただきましょう。赤ちゃんにとって脂身は消化に負担がかかるので必ず取り除いてあげてください。

牛肉の加熱の仕方

ゆがいたときは必ずアクを取り除いて美味しく仕上げましょう。ゆがくとき少量の片栗粉をまぶすと口当たりがよくなり、赤ちゃんが食べやすくなります。ちょっとした一工夫を取り入れることで、赤ちゃんにとって楽しいお食事タイムになるはずです。

ちなみに、牛肉は豚肉や鶏肉に比べて特徴的な臭いがするため、下処理をしても食べにくいと感じる赤ちゃんがいるかもしれません。そんなときは牛肉と相性のいいチーズやトマトと一緒にあげてみてください。

まとめ

牛肉の赤身部分は鉄分が豊富に含まれているので、離乳食からしっかり鉄分を補うことができます。牛肉に限らず、お肉の繊維は赤ちゃんのお口に残りやすいので、食べやすい工夫を取り入れて美味しい食事の時間を作ってあげましょう。

離乳食のコツは、パパさんやママさんの負担にならないことも大切ですので、上手に手を抜きながら赤ちゃんの成長を願いつつ、離乳食期を過ごしてくださいね。