牛肉はダイエットにおすすめ?
ダイエットするとなると、一見カロリーの高そうな”お肉”を避けたり、”食事量を極端に減らしてみる”などといった意気込みになる方も多いのではないでしょうか?確かにそういった食生活を続けると、数値上、体重は減るかもしれません。しかし、必要な栄養素をしっかり摂取しないと、ただただ必要な筋肉が落ちていくだけで、カラダの内側も見た目も不健康となるだけです。「体重は減っているのに、見た目はあまり引き締まらない」というダイエットは、さまざまな面で効率がよくありません。
そこで、ストレスなくダイエット、ボティメイクを行うために、”牛肉”はもってこいの食材といえます。特にもも(赤身肉)や肩(赤身肉)には「タンパク質」と「L-カルニチン」が豊富に含まれており、脂肪をエネルギーに変化させる過程で良い作用をもたらしてくれます。タンパク質を摂取することにより、カラダの基礎代謝率を向上させることができ、発汗に良い作用をもたらします。そこにL-カルニチンが加わることにより、脂肪燃焼効果にさらに拍車をかけてくれます。
なおかつ牛の赤身肉 は、比較的低カロリーで、腹持ちが良いというのも嬉しい点。ぜひ今日からあなたのダイエット食材に、”牛肉”を取り入れてみましょう。
牛肉の部位別カロリー・糖質・タンパク質(200g 約 1 人前)
部位 | カロリー | 糖質 | タンパク質 |
ヒレ | 446kcal | 0.6g | 42g |
もも | 474kcal | 0.5g | 22g |
カタ | 530kcal | 0.2g | 40g |
ランプ | 636kcal | 0.8g | 37g |
カタロース | 806kcal | 0.6g | 34g |
リブロース | 936kcal | 0.8g | 38g |
サーロイン | 996kcal | 0.6g | 44g |
バラ(カルビ) | 1,020kcal | 0.2 | 28g |
部位によって、カロリー・糖質・タンパク質は違いますが、国産・輸入や個体によっても成分が違うのであくまで参考値となります。
カロリーの高い部位は?
一概に牛肉といっても、もちろん部位によってカロリーにかなりバラツキがあります。最もカロリーが高い部位はお腹辺りのお肉で、肩下の「かたばら」と、ロースの 下の「ともばら」の 2 カ所からなる「ばら」で、約510Kcal(脂身つき/和牛 100g あたり)です。
その次は「サーロイン」で、約498Kcal(脂身つき/和牛 100g あたり)。そ の次はリブロース」で、468Kcal(脂身つき/和牛 100g あたり)となっています。
カロリーの低い部位は?
最もカロリーが低い部位は、「かた」で 203Kcal(赤身肉/和牛 100g あたり)。
その次は「ヒレ」で 223Kcal(赤身肉/和牛 100g あたり)。その次は「もも」で、172Kcal (赤身肉/和牛 100g あたり)となっています。
牛肉・豚肉・鶏肉との比較(もも肉 200g 約 1 人前)
種類 | カロリー | 糖質 | タンパク質 |
牛肉 | 474kcal | 0.5g | 22g |
豚肉 | 366kcal | 0.5g | 21g |
鶏肉 | 408kcal | 0g | 17g |
牛肉がダイエットにおすすめな理由
理由 1:糖質が少ない
実は牛肉は、低糖質な食材なんです。数多あるダイエットの種類のなかでも、”糖質制限ダイエット”にうまく取り入れることによって、その効果を発揮してくれるでしょう。
牛肉の部位別で見たとしても、0.1~0.6g/100g あたりと、その数値は大幅に変わることはありません。このことから基本的にどの部位も食べても問題はないでし ょう。
ただ、より効率的にダイエットを行うというのであれば、カロリーが低い部位をチョイスするというのがベターです。
理由 2:L カルニチン、ビタミン B 群豊富
「L-カルニチン」とは、カラダのなかの脂肪を燃やしたり、エネルギーに変化させるために重要な栄養素。脂肪を燃焼するために必要な場所まで運んでくれる働きをしています。脂肪は燃やせるところまで運ばないと、溜まっていく一方となり、それがぜい肉(体脂肪)と化していきます。これを予防するためにも積極的に摂取していきたいL-カルニチンが、牛肉にはたくさん含まれています。
そして同様に「ビタミン B 群」も牛肉にはたくさん含まれています。この栄養素は、カラダが活動を行うために必要なエネルギーをつくり、代謝にも不可欠な栄養素。疲労回復の効能や、美容にもかかせないものです。
理由 3:何よりおいしく続けられる
ただでさえ我慢や制限が多くなるダイエット。少しでもストレスを軽減させながら、うまく食生活などもアレンジしていく必要があります。ここでダイエットの食事メニューに牛肉を取り入れるのか、取り入れないのかではメンタル的な部分も大きく左右されていきます。
牛肉はいわずもがなおいしい食材ですし、むしろ贅沢とも感じさせてくれます。無理のないダイエットを続けさせてくれる、救世主となるでしょう。
ダイエットにおすすめ牛肉の部位の選び方・調理方法
赤身肉
今人気の赤身肉ですが、脂肪燃焼を促してくれる「L-カルニチン」は、赤身の部分が多いほどたくさん含まれています。カロリーも低く、ヘルシーなのも魅力ですね。特に「牛ももステーキ用肉」などは、脂身 が少なく、厚切りにカットされており、食べごたえがあるためオススメです。また、「牛もも薄切り肉」も同じく脂身が少なく、野菜を巻いて食べるなど、幅広いレシピに対応してくれます。
網の上で焼く
ダイエットの天敵で、代表格なのが「脂」ですよね。もちろん牛肉にも部位によっては、たくさん脂が乗っている箇所があります。そこで、焼肉で牛肉をいただく際は、 ぜひ網の上で焼くようにしましょう。網の上で焼くことによって、約 30%ほどの脂肪分をカットすることができると言われています。但し、脂を落とすためにと焼き過ぎると肉質が悪くなるので適度に焼きましょう。
茹でる
ダイエットメニューに牛肉を取り入れる際の調理法ですが、「焼く」といった調理法以外に、「茹でる」というのも効果的です。茹でることにより約 15%ほどの脂肪分を カットすることができると言われています。ぜひお気に入りのレシピを見つけてみましょう。
ダイエットにおすすめの赤身肉レシピ
たたき
「ローストビーフ」と見た目がすごく似ている「牛たたき」。実はこれらの 2 つは似て非なるもので、調理法が異なります。「ローストビーフ」を家庭で作るのは、すこ しハードルが高いイメージがあると思います。しかし「牛のたたき」の調理法はすごく簡単で、シンプル。お肉を焼いてタレに漬けるだけですし、料理に追加で一品添えるだけで彩りも豊かになるため、アレンジも効かせやすいため、オススメです。
ステーキ
「食べた感」があり、満腹感を感じられます。シンプルですが、”お肉の筋を切る”、”お肉を包丁の背で叩く”、”表をしっかり目、裏は軽く焼く”などの下ごしらえや調理法をとることで、よりいっそう美味しくいただくことができます。また、焼くことにより脂を落とすことができるのも嬉しい点です。
焼肉
牛肉といえば、「焼肉」ですよね。お肉を焼くことにより脂を落とすことができます。ただし、フライパンなどで焼いてしまうと脂が残ってしまいがちなので、網の上で焼くことをオススメします。また、焼肉のタレ等には糖質、脂質など多く含まれている場合があるので、かけすぎには注意しましょう。
赤身が美味しい伊賀牛
伊賀牛は赤身の旨さが特徴のブランド牛です。ダイエットにももちろんですが、赤身本来の旨さを感じられます。ぜひ、一度試してみて伊賀牛の赤身肉の美味しさを感じてみましょう!
まとめ
今回はダイエットと牛肉の関係性についてお届けいたしました。おいしく、食べごたえもある牛肉ですが、うまく付き合うことによりダイエットの強い味方となってく れます。炭水化物を減らして、お肉の部位ごとのカロリーを確認し、調理法、レシピなどをうまく広げながら自分のものにしていきましょう。ダイエット生活がまったく苦痛ではなくなるかもしれません。