そもそも便秘の原因とは?
便秘の原因は様々で、具体的には運動不足をはじめ水分不足や食物繊維不足、さらに腹筋力低下や極端なダイエットなどが挙げられます。それらが原因になって、徐々に便秘の症状が進んでいくのです。
人によって症状は異なりますが、副交感神経の過度な興奮により、腸管が緊張、収縮すると便がうまく運ばれなくなり、ウサギのフンのようなコロコロした便になります。
さらに食後に下腹部が痛くなり、残便感といった症状が残ることもあります。人によっては、便秘と下痢を繰り返す人も少なくありません。
牛肉を食べると便秘になる理由
腸内環境が乱れる
便秘になりやすい食物のひとつに挙げられるのが「肉類」で、牛肉もそのひとつになります。肉類はタンパク質でできているため、ほとんどが腸で吸収されます。そのため便の量が減っていくのです。
便の量が減少すると蠕動運動が弱まり、その結果、便秘の症状が進んでいきます。さらに悪玉菌の発生によって、腸内環境が乱れる原因にもなるのです。ただ、適量であれば問題ありません。
適量なら動物性の脂が含まれていますので、お通じに良いとされています。牛肉は美味しいのでつい食べすぎてしまう人もいますが、偏った食事に注意し、規則正しく適量摂取を心掛けると良いでしょう。
牛肉を食べる際の良い食べ方
水分をしっかりとる
牛肉を食べる際は、水分も一緒に摂ることをおすすめします。そうすることで、便が出やすくなります。水分量は人にもよりますが、1.5~2Lを目安にすると良いでしょう。
不溶性食物繊維を一緒に食べる
牛肉を食べる際は、ぜひ不溶性食物繊維と共に摂りましょう。成熟野菜などに含まれている不溶性食物繊維は、糸状であり、口の中でボソボソとするような食感です。穀類、野菜、キノコ類や豆類、果実、海藻類、エビ・カニなど甲殻類の殻がこの繊維を含んでいます。
それら不溶性食物繊維は、胃や腸で多くの水分を吸収して膨らみ、腸を刺激しながら蠕動運動を繰り返し、便通を促進してくれるのです。食物繊維というのは、人体の消化酵素で消化不可の食物中に含まれている難消化性成分の総体で、以前は食べ物のカスとしてそんなに重視されていませんでした。
しかし、食物繊維が持っている作用が明確になるにつれ、五大栄養素に次ぐ第六番目の栄養素として注目されるようになったのです。食物繊維の中でも「不溶性食物繊維」は、その名の通り水に溶けない食物繊維で、摂取することで様々な健康効果を得られるようになります。
1度に食べ過ぎない
牛肉は一度にたくさん食べすぎないようにしてください。上記でもお伝えしたように牛肉はタンパク質でできていますので、過剰摂取してしまうと便が硬くなってしまいます。その状態が続いてしまうと、コロコロと硬い便になって出にくくなってしまうのです。
便秘が続くとどうなる?
日常的な便秘に悩まされている方も多いのではないでしょうか?中には 1週間以上も排便がないということもザラ という方もいると思います。
便秘が続くと体はもちろん、心にも悪影響。腹痛や腹部の膨満感が食欲低下へとつながり、満足に栄養を摂取することができないということにもなってきます。それは生活の質も下げてしまうと同時に、寿命を縮めることにも発展するということが判明しています。
お肌トラブルも招きやすいですし、最悪の場合、便が腸の中で滞留し、大腸閉塞や糞便寒栓などを引き起こすリスクもあります。
決して侮れない便秘。便秘でストレスを感じない様にぜひ意識的に腸内を改善し便秘解消に有効な手立てを講じていきましょう。
便秘を気にせず牛肉を食べられる食材と調理方法
ごぼう
牛肉ごぼうの炒め煮
最初に紹介するのがこちらの「牛肉ごぼうの炒め煮」で、20分程度で調理できます。
きんぴらごぼうはただ炒めるだけでできますが、牛ごぼうは炒めた後に煮る作業が入りますので、ごぼう自体が柔らかくなり、それが美味しさを高めてくれるのです。
材料 (2~3人分)は次の通りです。
牛肉200g、ごぼう200g、生姜1かけ(約10g)、サラダ油大さじ1/2、水1カップ(200ml)、醤油大さじ4、お酒大さじ3、みりん大さじ3、砂糖大さじ2です。
牛肉はこま切れや切り落としがおすすめです。
ごぼう(牛肉ごぼうの炒め煮)の作り方は次の通りです。
①こま切れや切り落としなどのお肉を、食べやすい大きさに切る
②鍋にサラダ油を入れて中火で熱する
その後、せん切りにした生姜と水気を切ったごぼうを炒めましょう。
目安はごぼうに少し透明感が出るまでで、だいたい2分程度になります。
③炒め終わったら調味料を全て加える
再び煮汁が沸いたら牛肉を加え、箸でほぐしながら牛肉に火を通してください。
牛肉を入れる際はごぼうを端に寄せて、煮汁の中に入れるのがポイントです。
④牛肉に火が通ったら全体をやさしく混ぜ合わせる
弱めの中火で10~12分ほど煮ますが、ここでは落し蓋はしませんので、混ぜながら煮るようにしましょう。
⑤煮汁が1/3くらいまで減ったら、様子を見て火を止めます。
食べる際はそれぞれの好みで、一味唐辛子や粗びき黒こしょうなどを加えるのも良いでしょう。
キムチ
豆腐とキムチのチーズハンバーグ
次は豆腐とキムチのチーズハンバーグです。
材料 (2人分)は、ひき肉180g、ニラ1/4束、本技おいしいキムチ50g、豆腐150g、片栗粉大さじ2、卵1個、コンソメ1/2個、湯50cc。
作り方は次の通りです。
①ニラとキムチをみじん切りにする
②袋にひき肉、みじん切りしたニラとキムチ、卵と豆腐を入れる
③豆腐を潰しながらしっかり混ぜ合わせ、片栗粉を入れてさらによく混ぜ合わせる
④フライパンに油を引いて熱する。
⑤袋の中身を4等分し、それらをハンバーグの形にしてフライパンに並べる
⑥コンソメを潰してお湯に溶く
⑦ハンバーグの両面が焼けたのを確認したら、コンソメを溶かしたお湯を回しかける
⑧お湯がなくなるとジュジュという音がしますので、2等分したチーズをハンバーグの上に置き、蓋をして火を止める
⑨チーズが溶けたら、盛り付けて完成
きのこ類
きのこバター牛丼
最後は、きのこがタップリのバター牛丼です。
こちらは3種のきのこを使用した旨味の多い牛丼で、きのこの食物繊維によって便秘解消効果を期待できます。
材料(2人分)は次の通りです。
牛肉(薄切り) 150g、玉ねぎ 1/2個、しめじ 50g、えのきだけ 50g、エリンギ 50g、バター 10g、砂糖 大さじ1杯、めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1と1/2杯、しょうゆ 大さじ1杯、にんにく(すりおろし) 小さじ1/2杯です。
作り方は次の通りです。
①玉ねぎは薄切りにする
②ボウルに調味料を合わせ、玉ねぎを加えて混ぜ合わす。
③それらをレンジで2分加熱する
④レンジから取り出した後に牛肉を加えて混ぜ合わせ、きのことバターをのせる。
⑤ラップをかけて再度レンジで4分加熱する
⑥ラップをしたまま5分程度蒸らし、器にご飯をよそう。
まとめ
牛肉と便秘、そしておすすめのレシピを紹介しました。牛肉は美味しいので、つい食べすぎてしまうこともあると思いますが、あまり食べすぎると便秘になりますので注意が必要です。食べる時は適量を心掛け、お好みのレシピや料理で頂くのが良いでしょう。