ユッケって?
ユッケで使われる肉の部位は、赤身もも肉がメインになります。サシが良く入っている肉を使うことで、よりねっとり感が増すのです。
もも肉といっても幅広く、ランプを使えば牛の旨味がより一層引き立ちます。一方でうちもも肉を使えばモチモチとした食感と、噛めば噛むほど広がる旨味を楽しむことが出来ます。
部位によって味や食感が変わるので、様々な店で色々な部位を使ったユッケをお楽しみください。
ユッケの食べ方
ミンチされた牛肉に醤油やごま油、刻みニンニク等が絡まっており、その上に卵黄が乗っています。良く混ぜてから食べる方法が推奨されていますが、まずは卵と混ぜず、牛肉本来の旨味を味わうのもおすすめです。普段食べている牛肉よりもモチモチとした食感が強く、驚くことでしょう。
なるほど、こういった味なのかと分かったら、今度は卵黄を潰し、とろーっとユッケにコーディングさせてみて下さい。卵黄のねっとり感が牛の脂の旨味をより引き立ててくれます。ただし添え物のキュウリは一緒に食べるのではなく、お口直しとして別々に食べる事をおすすめします。
ユッケのカロリー
一般的なユッケのカロリーは100gあたり200kcal程度です。これは輸入牛の外もも肉を使った場合であり、内もも肉を使うと更に30kcal程プラスされます。
更にはランプを使うと180kcalになるので、使用する部位によってユッケのカロリーは変動します。当然サシが入れば入るほどカロリーが上がっていきます。同じ内もも肉でも輸入牛では140kcal程度なのに対し、サシが多い和牛では246kcalにもなります。
生食ユッケをネットで買う際の注意点
牛の生肉を提供するには、国の厳格な基準をクリアする必要があります。そうしなければ食中毒になるリスクが高まるからです。
そのため、国の基準をクリアしている業者から直接購入する必要があります。確かにECサイトからでも買えるのですが、間に仲介業者等が入るとその分リスクが高まります。
販売するのに必要な許可
生食用牛肉(ユッケ)を提供するには、生食用食肉の取扱い許可(届け出)が必要です。その為には国が設けた新しい基準をクリアした加工用施設の用意と生産手法の確立が必要になります。
2011年に焼肉店で発生した集団食中毒事件。世間に大きな衝撃を与え、国も牛肉の生食を看過できなくなりました。厚生労働省により牛ユッケを提供するための非常に厳格な新基準が設けられ、牛レバーの生食は法律で禁止されました。
現在牛肉を”牛ユッケ”に加工できる「生食加工認定工場」は日本国内で5社のみ。そういった工場では厳正に、徹底した食品管理をおこなえる設備が導入されています。そういった工場以外で加工された牛ユッケは安心、安全に口にできるものではありませんので、気をつけましょう。
基準には「細菌検査を行っているか」、「表面から2cm程火を通した上で中心部に残った生肉を使っているか」等があります。
ネットで購入出来るユッケ
伊賀牛のユッケ
内容量 | 伊賀牛ユッケ 60g×5個 |
価格 | 3,900円 |
伊賀のブランド牛である「伊賀黒毛和牛」のもも赤身を味わえる逸品になります。寒暖差が大きく、雄大な自然が広がる伊賀盆地で布引山脈の清流を飲みながら育った伊賀牛は、柔らかな肉質と牛が持つコクと旨味が特長です。
最大規模の農場でも500頭しか飼育されていない上に、12ヶ月以上伊賀盆地で生育したもののみが「伊賀牛」として名乗れるため、非常に希少な肉牛なのです。
口コミでは「赤身肉がメインだがその中に脂身もバランス良く混ざっていて美味しかった」という意見もありました。大きめに切られた赤身肉の食べごたえが楽しめて、サシに詰まった牛の旨味を堪能出来るので、リピーターが続出しています。
山形牛のユッケ
出典:さがえ精肉店
山形のブランド牛で作った「山形牛」はあの有名な米沢牛と肩を並べるほどの評価を受けています。
目利き30年のプロが牛の旨味が凝縮されている赤身モモを厳選しているので、おいしさが保証されています。加えて秘伝のピリ辛ダレが肉の旨さを引き立ててくれます。
細めに切られている上に筋は1つ1つ丁寧に除去されているので、口の中でとろける食感と牛肉が持つ甘みがクセになります。「余分な脂分が含まれていないので、牛の旨味と甘さだけを楽しめる」などという感想コメントが多数寄せられています。
生食用牛肉加工、調理の新しく設けられた基準をクリア出来る食肉加工認定工場で、厳しい管理のもと製造されています。加えて山形牛の産地証明書や外部期間の菌検査をクリア済であることを証明する書類も届けられるので、安心して食べることが出来ます。
パイン牛のユッケ
出典:テゲツー
パイン牛とは、パイナップルの粕を食べさせて育て上げたブランド牛です。黒毛和牛なので程よく脂がのっており、濃厚な食感となっています。それに加え、パイナップルの粕に含まれている酵素が肉質を柔らかくしてくれるので旨味がより引き立ちます。更に、パイナップルならではのフルーティーな爽やかさも感じる事が出来ます。
大きめにカットされているので食べごたえも満点。他のものよりも特に甘みが強い事が特徴です。口コミでは「味が濃くてとろりとしていて、ここまで肉に甘みを感じたのはこれが初めて」という評価を得ています。
タレを混ぜて召し上がる以外にも、みじん切りにしたニンジンとアボカドを混ぜてクラッカーに乗せたりバジルソースをかけたりしてアレンジして楽しめます。
2011年の法改正によって新しく生まれ変わった生食用加工基準をクリアした生食用加工施設の下で徹底的に衛生管理がなされているので安心して食べることが出来ます。
北海道産ユッケ
出典:Amazon
北海道の雄大な自然の中でストレスフリーで育った牛であるため、非常に肉質が優れています。脂身が少ない牛もも肉のみを使っており、タレもさっぱりとしているのであっさりとした味わいを好む方に特におすすめです。しかも小さめにカットされているので、柔らかく噛み切りやすいです。
▼ネットで購入したユッケの解凍方法
牛肉が冷凍真空パックに詰められた状態で到着して来ます。これを解凍していきます。
解凍方法は2種類あり、流水で解凍する方法と、冷蔵庫で解凍する方法があります。
流水で解凍する場合には、食べ始めの5分ほど前にパックを冷凍庫から取り出します。そこから5分程ボウルにパックを入れた状態で、水を流し続けます。
冷蔵庫で解凍する場合には、真空パックの状態で5℃の冷蔵庫に2時間程度入れておきます。
解凍が完了したら白色の専用の袋にユッケを取り出し、タレと絡めてすぐにいただくことができます。解凍後は4℃で保存し、当日中には召し上がってください。
まとめ
牛のユッケは国の厳しい基準をクリアしたところでないと生産出来ないため、今では非常に貴重な食べ物となってしまいました。しかし現在のこの状況を踏まえると、捉え方によっては取り寄せた牛肉ユッケだからこそ、安心して食べることが出来るといえます。
適切な解凍方法で決められた時間内に食べれば、もっちりとした濃厚な牛の旨味を堪能する事が出来ます。添え物や混ぜるタレを変え、さまざまなアレンジが出来るのも自宅で食べられる楽しさですね。
コロナ禍で外に出る機会が激減してしまった今、なかなか食べるチャンスのない牛肉ユッケを楽しんでみませんか?