栄養満点の牛肉を美味しく食べよう!
牛肉には、体をサポートするための成分がいくつも含まれています。健康や美容などを考えると、普段の食生活の中に上手く取り入れておきたいところ。しかし、人によっては、ダイエットのために牛肉を控えている方もいるのではないでしょうか?
牛肉は部位ごとの特徴を押さえることにより、料理のレパートリーを増やすことができます。ダイエットや美容活動を継続させるためにも、牛肉に含まれている成分を知っておくことをおすすめします。
牛肉に含まれる栄養素
皆さんは牛肉に含まれている成分をご存知でしょうか?もしかしたら、ご存知ない方もいるかもしれません。
牛肉に含まれている成分として、以下のものが挙げられます。
・タンパク質
・脂質
・鉄分
・亜鉛
・ビタミンB群
いずれも健康的な体づくりにおいて必要不可欠な成分です。人によっては、不足している成分があるかもしれません。ここからは各成分のはたらき、効果等について解説します。健康や美容などに関心を持っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
タンパク質
タンパク質は、筋肉や骨、血液などを生成するうえで必要不可欠。体を動かす際にもタンパク質が用いられています。体づくりと聞いて、タンパク質を頭に浮かべる方も多いのではないでしょうか?人間の体の15~20%は、タンパク質でできています。
20種類のアミノ酸から成るタンパク質。その中でも、9種類のアミノ酸は必須アミノ酸と呼ばれており、体内で作ることができません。必須アミノ酸を取り入れるためには、牛肉などを食べる必要があります。
ちなみに、必須アミノ酸は以下の9種類です。
・バリン
・ロイシン
・イソロイシン
・リジン
・メチオニン
・トリプトファン
・フェニルアラニン
・ヒスチジン
・スレオニン
成長や筋肉強化のサポートを行うだけでなく、疲労回復・肝臓のサポート・リラックス効果など、必須アミノ酸にはさまざまな効果があります。
脂質(脂肪)
脂質は糖質、タンパク質と同じく、三大栄養素のひとつです。脂質に含まれる脂肪酸・グリセリン・コレステロールは体温調整や内臓を守る働きがあります。ホルモンの材料になることでも知られています。また、ビタミンAをはじめ、ビタミンD、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンの吸収をサポートするのに欠かせません。
脂質が不足してしまうと、体力が低下するだけでなく、ホルモンバランスの乱れや発育に支障が出るなど、さまざまな問題が起きます。
ダイエットのために脂質を控えたいという方も多いかもしれませんが、健康や美容のためにも、脂質は最低限摂るようにしましょう。
もちろん、脂質の摂り過ぎは生活習慣病などに悩まされる可能性が上がってしまうので、摂り過ぎないようにメニューを考えることが大切です。
牛肉の他にも、豚肉やバター、ごま油などに脂質が豊富に含まれています。牛肉の部位によって脂質の量が変わってくるため、料理を行う際はどの部位を使うかも意識したいところ。牛肉の場合、ヒレやレバーに含まれている脂質の量が少ないのに対し、肩ロースやカルビに多く含まれています。
鉄分
牛肉には、鉄分と呼ばれる成分も含まれています。鉄分は、酸素を運ぶ役割を持つ赤血球を作るのに欠かせない成分です。牛肉の他にも、ほうれん草などの緑黄色野菜や海藻、大豆などで鉄分を取り入れることができます。
牛肉に多く含まれている鉄分はヘム鉄、緑黄色野菜や海藻に多く含まれている鉄分は非ヘム鉄です。ヘム鉄は非ヘム鉄よりも体内に取り入れやすいので、それを踏まえた上で普段の食事メニューを考える必要があります。
鉄分が不足してしまうと、貧血に悩まされる可能性が上がってしまうので、注意したいところ。頭痛や動悸、息切れなどの症状に悩まされ、日常生活に支障をきたす場合もあります。
鉄分をサプリメントや鉄剤から摂取するのもひとつの選択肢ですが、摂り過ぎに注意したいところ。サプリメントなどを普段の食生活に取り入れる際は、用量と用法をチェックするようにしましょう。
亜鉛
牛肉に含まれている亜鉛は、体内で作り出すことができません。酵素のサポートをはじめ、ホルモンの合成と分泌のサポート・DNA合成のサポート・免疫反応のサポートなど、さまざまな役割を持っています。また、味覚に関わる細胞を作る働きを持っているのも特徴に挙げられます。
体づくりだけでなく、充実した食生活を送るためにも、普段の食生活の中で亜鉛を取り入れることが大切です。また、子供の発育にも影響を与えるため、子供のためにも牛肉などの亜鉛を豊富に含んだ食べ物を取り入れるようにしましょう。
ちなみに、汗にも亜鉛が多く含まれているので、汗の量が多い方は注意が必要です。スポーツを行っていて汗を多くかいている方の中には、牛肉を食べるよう心掛けている方もいるのではないでしょうか?
ビタミンB群
牛肉に多く含まれている成分のひとつにビタミンB群が挙げられます。特に、レバーはビタミンB群が豊富です。料理のレパートリーを増やす際、レバーを使った料理のレシピを調べておくことをおすすめします。
ビタミンB群として、以下の成分が挙げられます。
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンB6
・ビタミンB12
・ナイアシン酸
・パントテン酸
・葉酸
・ビオチン
ビタミンB6は、皮膚や粘膜、爪、髪の毛などの細胞をサポートします。不足すると皮膚炎などになる可能性が上がってしまうので、注意が必要です。
ビタミンB12は、アミノ酸や脂質の代謝をサポートし、貧血や疲労対策を行います。また、葉酸と協力して赤血球の働きをサポートします。ちなみに、葉酸は赤血球の形成や胎児の発育をサポートなどに役立つ成分です。
ナイアシンも皮膚や粘膜のサポートを行うだけでなく、酵素の働きを後押しして体を動かすためのエネルギーを作り出すのにも役立ちます。
ビオチンは、皮膚や粘膜、爪、髪の毛の状態をサポートする成分です。不足すると、脱毛などに悩まされる可能性が出てきます。卵黄やしいたけ、大豆などにも含まれているので、牛肉と一緒に食べることをおすすめします。
まとめ
牛肉には、体づくりに必要な成分が数多く含まれています。健康や美容、子供の発育などを踏まえると、普段の食生活の中に牛肉を取り入れることが大切です。部位によって、タンパク質や脂質などの量が変わってくるので、牛肉を使った料理を作る際は注意しましょう。