「冷凍したお肉は美味しくない」
そんな風にお考えの方はいませんか?
冷凍したお肉が美味しくないと思っている方は解凍方法が間違っているかもしれません。冷凍したお肉でも上手に解凍すれば味を落とさず美味しく食べられます。
今回は冷凍したお肉を美味しく食べるための解凍方法をいくつかご紹介します。
また、急いでいるときに早く解凍する方法や、やってはいけないNGな解凍方法も解説します。
お肉を冷凍し、上手に解凍することでまとめ買いや大量買いができて節約にも繋がりますね。
では解凍方法を詳しく見ていきましょう。
冷凍肉の解凍方法
冷凍肉の基本的な解凍方法を紹介します。簡単2ステップで美味しいお肉が解凍できますよ。
1.冷蔵庫で解凍
まずは冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍します。必要な時間は12時間から24時間程度です。このとき、溶けたお肉の汁や血で冷蔵庫内が汚れないよう、袋を2重にしたり、キッチンペーパーを敷いた容器に入れるといいでしょう。
2. 調理前に冷蔵庫から出して常温に戻す
調理前に冷蔵庫から出して常温に戻します。調理の30分くらい前に冷蔵庫から出しておきましょう。自然解凍をすることによってお肉の内側と外側に温度の差がなくなることで、より均一に焼くことができます。お肉の中で温度にばらつきがあるまま調理してしまうと、なかなか火が通らず半生になってしまうことや一部だけ焦げてしまうこともあります。
冷蔵庫での解凍方法は前日に解凍して次の日に食べるというようなイメージですね。この方法はベストな方法ではありますが、解凍までに1日以上の時間がかかってしまうので、すぐに食べたいときには不向きです。次の日のお弁当に使うときや夕飯に使用する際などあらかじめお肉を使う予定があるときに適しています。
時間に余裕がある場合にはこちらの方法が1番簡単で美味しいので、ぜひ冷蔵庫で旨味を閉じ込めたまま解凍をすることをおすすめします。
時間がない!素早く解凍したいときは?
続いては今スグに冷凍保存したお肉を使いたいときの解凍方法を紹介します。
氷水を使って解凍
氷水を使って解凍する方法です。この解凍方法では目安1.5~3時間で調理可能です。コツは冷凍肉をジップロック等の真空パックに入れたまま、ボウルに入れた氷水につけて解凍していきます。お肉が柔らかくなったら解凍できた合図です。水は空気よりも熱伝導性が高いため効率的に解凍することができます。また、温度変化も激しくないので旨味を閉じ込めたまま解凍できますよ。
一番してはいけない解凍方法として、お湯や電子レンジでの解凍です。一気に解凍すると肉汁が一気に抜け、鮮度も風味も落ちてしまいパサパサの品質になってしまいます。
どこまで解凍する?
1番ベストな解凍完了のタイミングは、完全に溶けきる直前です。外側は柔らかいけれど真ん中に少し凍った部分が残っている程度の、完全に溶け切っていないタイミングで調理開始するのがベストです。これはドリップと呼ばれるこの赤い液体が出てしまうのを避けるためです。ドリップが出てしまうと旨味のないお肉になってしまいます。また、ブロック肉やステーキなどは半解凍のほうが切り分けも簡単ですね。
冷蔵庫で解凍する理由
なぜ冷蔵庫で解凍するのが良いのかをご紹介!手間はかかりますが、最もおいしく食べられるので、ここでは冷蔵庫解凍のメリットをご紹介。
ドリップが出にくい
急激に解凍することでドリップと呼ばれる赤い液体が出てきます。この液体=旨味なんです。冷凍することでお肉の組織細胞が損傷し、解凍すると細胞内のタンパク質などの可溶成分が水分とともに出てきてしまいます。旨味、水分が抜けやパサパサ感のあるお肉になってしまわないように、冷蔵庫での解凍がおすすめです。
温度の変化が少ない低温の冷蔵庫でじっくりと時間を掛けて解凍することで、肉本来の旨味を逃すこと無く解凍できます。
均一に火が通る
肉の内側と外側の温度に差が出ない冷蔵庫での低温解凍では、火の入り方に違いが出ます。均一に火が入るので焼きムラのない上手な仕上がりになります。凍った部分が残っていると火が入るのに時間がかかってしまいます。
焼くのに時間がかかると外側に火が入りすぎてしまうことになるので焼き過ぎて硬かったり、焦げの原因にもなります。 均一に火が入るよう冷蔵庫で解凍しましょう。
NGな解凍方法
やってはいけないNGな解凍方法を紹介します。
室温解凍
室温解凍は雑菌繁殖の原因となるため、NGな解凍方法です。サルモネラ菌やO157などの細菌が繁殖したお肉を食べると食中毒になってしまう可能性もあり。日当たりが良い台所や室温が高い場合よりリスクが高まります。また、ドリップが出て旨味も逃げていってしまうので、味わいという観点でもおすすめできません。
電子レンジ解凍
電子レンジで解凍すると、解凍具合にムラが出てしまうのでおすすめできません。また電子レンズで加熱しすぎると薄切りの場合などはお肉が焼け、固くなってしまうことも。さらにドリップが出て旨味がお肉から流れていってしまいます。
流水解凍
お肉の表面と内側で温度差が生まれてしまうため中心部が凍ったまま、なんていう失敗も。また室温解凍と同様に水の温度によっては変色したり、細菌繁殖のリスクもあります。温度差で旨みとなるドリップも流出してしまうのでNGな解凍方法です。さらに水道代がかさんでしまうというデメリットもあります。
解凍が終わったお肉をすぐにフライパンへ・・・はNG!
解凍がやっと終わり「よし、焼くぞ!」という気持ちになると思いますが、もう少し待ちましょう。解凍が終わっていても、お肉はまだ冷たい状態。その状態からいきなり火を入れてしまうと、温度差によって硬いお肉となってしまいます。
はやる気持ちを抑え、解凍後のお肉を常温で5分ほど置きましょう。その後フライパンなどで焼き始めることにより、柔らかい食感のお肉をいただくことができますよ。
ほんの一手間で、大きく変わってしまう食感。ぜひ意識してみてくださいね。
通販では自宅用・ギフトに冷凍が今人気
通販でお取り寄せしたり、大切な人へギフトとしてお肉を送る際には冷凍のお肉が適しています。冷蔵で3日、冷凍で約1カ月持つため、届いても急いで食べる必要がなく好きなタイミングで食べられるため人気なんです。
特に最近では酸素に触れないよう真空にする、急速冷凍という方法もあります。味がほとんど落ちずに楽しめることもあり人気です。自分へのご褒美として、また大切な人へ感謝の気持ちを伝える為に、お取り寄せ牛肉はうってつけです。
まとめ
いかがでしたか?最後に記事のポイントをまとめます。
冷凍のお肉は冷蔵庫で解凍するべし!冷蔵庫での解凍後は常温で置いてお肉の温度を均一に。美味しさを保って解凍しましょう。
常温・電子レンジ・流水解凍はNG。細菌繁殖の危険性もあるので避けるべし。おいしく牛肉をいただくためには焦らず、氷水で解凍しましょう。
この記事を参考に、素早く肉を冷凍して、冷蔵庫でゆっくり解凍することで美味しいお肉を楽しみましょう。