牛肉のハラミとは?部位のカロリー&おすすめの食べ方ご紹介!

牛肉のハラミについて解説

 

ツナガル行政書士
 

牛肉のハラミとは?

副生物部位一覧

牛肉は大きく枝肉(バラ・ロースなど焼肉等で一般的な部位)と副生物(ショウチョウなどの内臓系やホルモン)に分けられますが、実はハラミは副生物なのです。

 

部位

牛肉のハラミは、横隔膜の筋肉です。ほどよい脂と弾力性に富んだハラミは、まるで赤身のようなビジュアルです。

カルビなどと比べて比較的あっさりとしているため、近年焼肉屋などで定番化しつつある人気の部位の一つですね。

 

特徴

脂身が少なく独特の歯応えを持っていますが、筋が少ないので全体的に柔らかくなっています。

加工前のハラミは薄く長い形状をしていることから、薄くスライスすることは困難です。そのため厚切りにして焼肉でいただくのに向いています。しかし、断面が大きいお肉が求められる、すき焼きやしゃぶしゃぶなどにはあまり向いていません。

この部分は1頭の牛からわずか2~3㎏程度しか取れないことから、希少部位として重宝されています。

 

カロリー

ハラミは実は低カロリーなお肉。100g当たり、377kcalという数値です。

焼肉などでポピュラーな部位の100g当たりのカロリー数値を見てみると、牛ロース391kcal、牛カルビ465kcal、牛タ329kcalで、これを見ても分かるようにハラミのカロリーは低めになっています。

しっかりとした味わいはもちろん、ほどよい脂を感じたい方におすすめです。

ハラミの赤身には動物性タンパク質が含まれており、これは体の抵抗力を高める効果も持っていますので、風邪の原因でもあるウィルス感染防止や外傷が治りやすい、そんな体作りの効果も期待できます。

 

ハラミに含まれる栄養素

厚切りハラミ

①タンパク質

ハラミには100g当たり、タンパク質を16.0g含んでいます。

タンパク質は筋肉や皮膚、臓器や髪の毛といった身体を作るために必要な大切な栄養素です。

さらにタンパク質1g当たり、4kcalのエネルギーを作ってくれます。

 

②脂質

ハラミ100g当たり、資質は30.8g含まれています。

脂質は主として身体を動かすために必要な栄養素のことで、炭水化物やタンパク質は1g当たり4kcalのエネルギーを作ってくれるのに対して、脂質は1g当たり9kcalものエネルギーを作り出せます。

とても効率のよいエネルギー源と言えるでしょう。

 

③鉄

ハラミ100g当たり、鉄を3.3mg含んでいます。

鉄は赤血球のヘモグロビンにあり、酸素供給に関係している栄養素です。

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牛肉の成分は?栄養素と効果をご紹介!

 

ハラミの味・食感は?

お米といただくハラミ

ハラミは柔らかい食感に定評があり、旨味や甘味もしっかり感じられることから、他の部位よりも食べやすいとされています。

コッテリ感があるカルビ等と比較すると、クセが無くわりとあっさりな味わい。多くの量を食べても胃もたれしにくく、女性にも好評です。

余談ですが、豚も牛と同様に、ハラミとえば横隔膜部分のことを指します。一方で鳥に関していうと、ハラミは横隔膜ではなくお腹周りの筋肉を指します。

ハラミとサガリの違い

牛のハラミとサガリ。この項の一番上の図解をご覧いただくとお分かりの通り、隣り合わせに位置する部位であるため、非常に似た特徴を持っています。

ハラミとサガリは共に牛の内蔵部分にあり、共に横隔膜という部位です。ビジュアル的にもかなり似ており、見分けがつかないほど。

ハラミは横隔膜の中でも背中側の薄い部分を指します。一方でサガリは、肋骨側の分厚い部分を指します。サガリは、ハラミと比べると若干ですが、脂の量が少なく、あっさりした味をしています。

ハラミやサガリ共に柔らかい肉質、脂身が少なくヘルシー、十分に旨み、満足感もあり、コスパ抜群の部位といえます。

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牛肉のサガリとは?部位のカロリー&おすすめの食べ方ご紹介!

 

ハラミのおすすめの食べ方

タレでいただくハラミ

ハラミに限らず、どの食材も美味しさを追求するのに味付けは大切ですよね。ハラミに関してはタレでいただくのがおすすめです。その中でも塩ダレ、味噌ダレ、さらに醤油ダレなどが最適でしょう。

さらにもみダレとの相性も抜群ですのでお試しください。

醤油やおろしにんにくで和風にしたり、洋風ソースに合わせしたりなど、簡単に調理でき様々な楽しみ方があります。

 

ハラミのおすすめの焼き方

ハラミを焼く際は、常温に戻すようにしてください。常温に戻すことで、より美味しくいただけるようになります。

冷蔵庫から出して冷たいまま焼いてしまうと、内部が生になりやすいです。

冷たいままだと熱が中に入るまでに時間がかかってしまいますので、表面は焼けているのに中は生で冷たいなどのことも少なくありません。焼き加減はレア、ミディアムあたりがおすすめです。中まで火を通そうとすると表面が焦げつく場合があるため、注意しましょう。

 

 

ハラミのおすすめレシピ

ハラミのネギ塩のせ

ハラミのネギ塩のせ

出典:DELISH KICHEN

まずはさっぱりジューシーの味わいがある、ハラミのネギ塩のせです。

ネギの香りとハラミの旨味が口イッパイに広がり、ドンドンと食欲が増一品です。

材料(2人分)

牛ハラミブロック肉200g

ネギ1本

レモン1/2個

塩こしょう少々

サラダ油大さじ1

おろしにんにく小さじ1/3

ゴマ油大さじ1

塩小さじ1/2

こしょう少

作り方

①ネギはみじん切りにして、レモンは切り口を下に、4等分の放射状に分ける
②ハラミは1cmの幅に切り揃え、塩こしょうをふる
③ボウルにお肉を入れて混ぜ、ネギ加えて混ぜる
④サラダ油を入れたフライパンが熱された後、ハラミを入れ、火が通るまで中火で両面を焼く
⑤皿に盛り、お好みでレモンをしぼる

 

 

ハラミとブロッコリーの味噌炒め

ハラミとブロッコリーの味噌炒め

出典:DELISH KICHEN

次はハラミとブロッコリーの味噌炒めで、こちらはご飯にピッタリ合います。

そしてお味噌のコクとも好相性で、しっかり食べたい時におすすめのメニューです。

材料 (2人分)は、牛ハラミブロック肉150g、赤パプリカ1/2個、ブロッコリー6房、サラダ油大さじ1です。

味噌漬けだれは、みそ大さじ1と1/2、砂糖小さじ1、酒大さじ1、みりん大さじ1、そしておろしにんにく小さじ1/2です。

作り方は次の通りです。

①パプリカを縦に細切りし、湯の中にブロッコリーを入れて5分程度茹で、水気を切る
②ハラミは5mm幅の薄切りにする
③ボウルにハラミを入れて混ぜる。
④フライパンにサラダ油を入れて熱し、ハラミを色が変わるまで中火で両面焼く
⑤パプリカやブロッコリーを加え、一緒に焼く

ここではパプリカがしんなりする程度まで炒め合わせましょう。

 

 

ハラミの焼き肉サラダ

ハラミの焼き肉サラダ

出典:みんなのきょうの料理

最後はハラミの焼き肉サラダで、こちらは彩り鮮やかな一品です。あっさりしたハラミ肉とサラダの相性は抜群です。

サラダにハラミを入れることで、よりボリューム感が増してきます。

見た目は豪華ですので、おもてなしにも最適です。

材料 (2人分)は、牛ハラミブロック肉200g、サニーレタス3枚、ミニトマト4個、黄パプリカ1/4個、かいわれ1/3パックです。

肉下味は、塩こしょう少々、 焼肉のたれ大さじ2、おろしにんにく小さじ1/2、白すりゴマ大さじ1/2、ゴマ油大さじ1です。

作り方は次の通りです。

①牛肉を好みに合わせた大きさに切り、ボウルに牛肉とタレを入れて揉み込みしておく。
②サニーレタスは食べやすい大きさにちぎり、黄パプリカは縦半分に、切り、ミニトマトは半分に切るかいわれは根元を切り落として半分にしておきましょう。
③フライパンに牛肉を入れ、中火でお肉の色が変わる程度まで炒める
④皿にサニーレタスと黄パプリカ、ミニトマトとカいわれを盛り、そこに牛肉をのせる

 

 

まとめ

牛肉のハラミについて見てきました。

ハラミは、焼肉はもちろんそれ以外にステーキや煮込み料理、さらに炒め物などにも最適です。

色んな料理として美味しく食べられるのが特徴と言えるでしょう。

特にステーキがおすすめで、シンプルなお肉の旨みを堪能できます。

味付けも様々で、醤油やおろしにんにくなどを使って和風にするのもヨシ、赤ワインがベースになった洋風ソースに合わせるのもヨシ、自分のお好みに合わせてアレンジしてみてください。