牛肉のヒウチとは?部位の値段やカロリー&おすすめの食べ方ご紹介!

牛肉のヒウチについての説明

 
ツナガル行政書士
 

そもそも牛肉のヒウチとは?

牛におけるヒウチの位置

部位

牛肉のヒウチとは、牛の後足の、シンタマ上部と内股(うちもも)のさらに奥にあるお肉です。ビジュアルが”火打石”の形状や模様に近いとこから、そのような名称で呼ばれています。カットして切り分けられたヒウチは、三角形をしていることから「トモサンカク(友三角)」という名称でも呼ばれます。

 

特徴

赤身ですが、綺麗な霜降り、モモの中で一番サシ(霜降り)が入っているという特徴があります。牛一頭からわずかしか取れない希少部位です。ヒウチは同じもも肉の一部、お尻まわりの非常に柔らかいお肉である「イチボ」に匹敵する人気度を誇る部位で、サシがほどよく入っており、ステーキや焼き肉店でもよく出されます。

 

カロリー(脂質・糖質などの栄養素)

赤身肉でありながら、適度に脂肪がのっています。基本的にモモ肉は筋肉量が多い部位となり、比較的サシは多くないですが、ヒウチには適度にサシが含まれています。その分、他のもも肉の部分よりもカロリーが高めとなり、100gあたり260kcalほどとなっています。モモ肉の部位の中で、比較的カロリーは高めですが、牛肉の部位全体でみると低カロリーといえるでしょう。そのため、ダイエットされている方でもそんなに神経質にならずにいただくことができるはずです。

 

 

ヒウチの味・食感は?

モモの旨味と特有のコクを味わえるヒウチ

丸みのある柔らかな味わいかつ、霜降りが多いためジューシーな美味しさを味わうことができます。牛肉ファンからはサーロインを超えるおいしさと称されるほどです。また、適度な脂が入るためモモの旨味と特有のコクを味わうこともできます。

 

食感

柔らかい食感に定評のあるヒウチ。「どうせ食べるなら柔らかいお肉を食べたい」という方にぜひ食べていただきたいお肉です。口に入れた瞬間からすぐに、柔らかく、ジューシーな肉質を感じることができます。とても柔らかい食感のお肉なので、小さなお子様や、ご年配の方でも美味しくいただけるでしょう。

ヒウチのおすすめの食べ方

色鮮やかなヒウチ

ヒウチは希少価値が高い部位のお肉ですし、価格も高いので、一般的にあまり頻繁に食べる機会はないかと思います。その分、焼肉店などに行った際はヒウチを「もっと美味しく食べたい」と考えるでしょう。そんな方は、ぜひ味付けにこだわってみてください。タレなど様々な味付けがあると思いますが、おすすめの食べ方はずばり塩コショウで。塩コショウでの味つけはシンプルですが、肉が持つ旨味を存分に味わえ、それはヒウチも例外ではありません。ヒウチに塩コショウをかけると、お肉本来の味を十分に堪能することができるでしょう。

ぜひとも「焼く前に」お肉の両面に塩コショウを振りかけて、食べてみてくださいね。

 

ヒウチのおすすめの焼き方

一見するとかなりサシが入っているヒウチですが、実際に口にしてみるとあっさりとした味わいです。もも肉らしい肉の旨味を存分に堪能することができます。

焼き加減は、基本的に薄切り肉であればサッと炙る程度、厚切り肉であればレアのステーキがおすすめです。プロの料理人が”焼き”の工程も含め、おいしく調理し、提供してくれるお店であれば問題ありませんが、焼肉店や自宅で、自身でヒウチを焼く際には注意が必要です。あまりに焼きすぎてしまうと、肉質が硬くなって食べにくくなり、味も落ちてしまうので、火の入れすぎには注意しましょう。

もちろん希少で、値段もそれなりにする部位なので、なるべく失敗しないように慎重に調理をしてくださいね。

 

 

ヒウチを使ったおすすめ料理

ローストビーフ

ヒウチのローストビーフ

ローストビーフは主に赤身のモモ肉から作られますが、やわらかさと美味しさを追求する場合はヒウチを使用して調理してみましょう。モモ肉の部位としては最も霜降りのサシが入っており、深い旨味と、ヒウチならではの”とろける食感”のローストビーフを堪能することができます。普段ご自宅で作るローストビーフよりも、確実にワンランク上のものが出来上がるでしょう。

一般的なローストビーフソースと共にいただくのももちろんおいしいですが、肉本来の味わいを楽しむために、塩やわさびソースでいただくのも抜群においしいです。

 

 

ステーキ

ヒウチのステーキ

ステーキで食べると、お肉本来の旨味をよりしっかりと味わうことができます。ステーキとなるお肉を冷蔵庫からとりだして、常温にもどします。お肉が冷たいまま焼いてしまうと、熱が均等に通らず、味にムラができてしまうので要注意です。常温に戻したお肉を強火で焼き始め、まんべんなく焼き色がついたら、火を弱火にします。弱火にしたら好みの焼き具合になるまで、火を入れていきましょう。レアが好きな方は、そこからサクッと焼き上げるのみです。しっかり焼きたい方は、焦らずじっくり弱火で火を入れていきます。

焼き上げたあとは、お肉をしばらく寝かせましょう。余熱でじっくり火を通したいときには、アルミホイルで包んであげるのもひとつです。

 

 

BBQ

バーベキューでいただくヒウチ

バーベキューの目玉メニューにうってつけなのが、このヒウチです。柔らかくて、牛肉の旨味がしっかりと感じられる赤身肉は人気で、最近では様々なお店が力を入れているともっぱらの噂。炭火で焼く場合は火が通りやすいので、厚切り肉がおすすめです。鉄板をあらかじめしっかりと温めておいてから、ジュッと表面を一気に焼いて、余熱で芯まで火を通すと柔らかくてジューシーに仕上げることができます。直火の場合は余分な脂が落ちるので、サシが多いものを選んでおくと良いでしょう。

和牛の場合は旨味が繊細なので、シンプルな味付けでいただくのがおすすめです。おいしい塩やコショウ、スパイス、ワサビなどを用意しておくと、より一層ヒウチの魅力を堪能することができるでしょう。

 

 

まとめ

肉ファンから根強い人気を誇るヒウチ。モモには脂がのりにくいのが通常ですが、このヒウチは美しいサシが入っており、モモの味わいにコクを加えた非常においしい部位です。牛1頭から2~3kgほどしか取れない稀少な部位でありながら、最近はかなり人気が高まっているため、中々目にする機会が少ないのが残念です。

もしも食事に訪れたお店でこのヒウチを目にした際は、注文してみてくださいね。恐らくその魅力にやみつきになるでしょう。もしくはスーパーや、精肉店で見かけた際も手に取ってみてください。ご自宅でも高級店クオリティの肉の味を堪能することができるはずです。