牛肉のサガリは、実は内臓部位であることをご存知ですか?
私は最近焼肉店へ行くと、必ずといっていいほどサガリを注文します。それまではカルビばかり食べていたあの私が、今やサガリの魅力にどっぷりハマってしまっています。
ヘルシーな赤身、それでいてジューシー。しっかりと旨味も堪能できるという魅力ある部位、サガリ。
それでは「サガリ」についてもう少し深掘りして、美味しい食べ方、焼き方、レシピなどをご紹介していきます。
牛肉のサガリとは?
ヘルシーな肉として特に女性に人気の部位です。牛の内臓部分で、ビジュアル・味も赤身に近い特徴をもっています。
サガリと言う名前の由来は、「横隔膜(おうかくまく)にぶら下がってみえるように見える」ことから、この名前がついたと言われています。
サガリは希少部位であり、一般的なスーパー等での購入は難しいため、ネット通販での購入を検討しましょう。
部位
サガリは、内臓の中でも横隔膜(おうかくまく)の一部で肋骨の部分にあり、助骨(じょこつ)側が「サガリ」で、背中側が「ハラミ」と呼ばれています。
細長い形状をしており、部位の中でも多くの量はとれません。
特徴
サガリは、牛の大きさによっても変わりますが、牛1頭から1㎏ほどしか取れない希少部位となっています。
サシ(霜降り)が少ないのでカロリーが低く、とてもヘルシーな赤身の肉で、旨味が強いのが特徴。他の肉と比べると価格も安値です。
Lカルチニンも多く含まれているので、ダイエットをされている方にもおすすめです。
カロリー
牛サガリは100gあたり283カロリーと、とても低カロリーです。そして、糖質は0gで、脂質は22.6gになります。
その他の栄養素は、タンパク質、カリウム、ビタミンB1、ビタミンB2などが含まれています。
サガリの味・食感は?
味
ハラミと比べると脂の量はほんのわずか少なめ。甘みとコク、強い旨味があります。肉特有の臭みも感じられません。
食感
赤身肉に近く、しっかりとした噛みごたえもあります。しかし柔らかく、噛めば噛むほどジューシーで、肉汁が溢れ出てきます。
サガリとハラミ
どちらもホルモンに分類され、横隔膜の筋肉部であり、味や食感、ビジュアルもかなり似ているサガリとハラミ。
混乱させてしまうかもしれませんが、焼肉店など多くの店がサガリもハラミも一緒くたに、「ハラミ」という名でメニューに載せ、提供していることが多いです。これには特に他意はなく、もう同じ部位として扱っちゃおうよ ということなんですね。それほど酷似している部位なんです。
ちなみに北海道や東北地方だと、一転してサガリとハラミをまとめて「サガリ」と呼ぶことが多いです。
サガリのおすすめの食べ方
おすすめの食べ方は、やはり焼肉かステーキでしょうか。
焼肉で食べる場合、脂身も少なくヘルシーなので、醤油味のタレや甘口のタレがよく合います。
ステーキで食べる場合は、サガリの柔らかさと旨味を強調するため、シンプルな味つけがおすすめです。もちろんステーキソースの王道である「シャリアピンソース」でも、サガリのうま味はしっかり味わえるのでおすすめです。
実は、サガリは煮込み料理も可能な万能部位なんです。例えばシチューやカレー、トマトソース煮込みなどがあります。じっくり煮込むことでさらに柔らかくなり、サガリ本来のうま味もしっかり残ったままです。
サガリのおすすめの焼き方
焼き方ですが、内臓部位でもあるため、生焼けを避けるようしっかり目に焼きましょう。
内臓肉は他の部位肉と比較して痛みやすく、食中毒のリスクが付き物です。通常は肉の表面に食中毒菌が付着してるのですが、内臓肉の場合は内部にまで食中毒菌が潜んでいる場合があるためです。
焼きの工程は、サガリは表面に焦げ目がつく程度まで行いましょう。焦げ目がつくくらいのほうが、サガリのうま味が増し、さらにおいしくいただけますよ。
サガリのおすすめレシピ
1.牛サガリのネギ塩
出典:気まま料理でレシピとか
材料(2人分)
サガリ・・・200g
[塩ネギダレ]
長ネギ・・・1本
ごま油・・・大さじ4
味の素・・・5振り
鶏がらスープの素・・・小さじ1
にんにくすりおろし・・・1かけ
(チューブだと2cmくらい)
粗びき胡椒・・・お好みで
(1)塩ネギダレの調味料を全て合わせておき、ネギと調味料をなじませる。
(2)フライパンで、サガリをこんがりと焼く。
(3)こんがり焼きあがったサガリを、お皿に盛り付けて、ネギダレをかければ、牛サガリのネギ塩の完成です。
牛サガリを、塩ネギダレで食べると、うま味を十分に感じられるのでおすすめ!
2.牛サガリ丼
出典:mecicolle
材料(2人前)
サガリ・・・200g
卵黄・・・1個分
青ネギ・・・適量
焼肉のタレ・・・大さじ3
(1)サガリを焼肉のタレに5~10分漬け込んでおきます。
(2)漬け込んでいたサガリを、フライパンで弱火でゆっくり焼きます。
※焦げやすいので、弱火で焼くことをおすすめします。
(3)こんがり焼きあがったサガリをごはんの上に盛り付け、卵黄をのせて、青ネギを散らせば牛サガリ丼の完成です。
福岡では牛サガリ丼というものがあるようです。1度はちゃんとしたお店のものを食べてみたいですね。
簡単なので作ってみましたが、とっても美味しく、ごはんが進みます。
3.牛サガリの簡単ステーキ
材料(2人前)
サガリ・・・400g
[シャリアピンソース]
玉ねぎ・・・小1/2個
赤ワイン・・・大さじ3
醤油・・・大さじ2
水・・・大さじ3
砂糖・・・大さじ½
にんにくチューブ・・・小さじ1~2
(1)まず、サガリに塩コショウをふっておきます。
(2)シャリアピンソースの調味料を全て小鍋にいれ、赤ワインのアルコールを飛ばし、玉ねぎに火が通るまで煮詰めます。煮詰めた後に少しだけバターをいれると、コクがアップします。
(3)ソースが完成したら、サガリをこんがり焼きあげます。
(4)こんがり焼きあがったサガリをお皿に盛り付け、シャリアピンソースをかければ、牛サガリの簡単ステーキの完成です。
まとめ
この記事のまとめになります。
・牛肉のサガリとは?
・サガリの味・食感は?
・サガリのおすすめの食べ方
・サガリのおすすめの焼き方
・サガリのおすすめレシピ
・まとめ
サガリは栄養価が高く、ヘルシーでうま味のある肉です。
そのため手の込んだ料理よりも、シンプルな味付けの方がサガリ本来の味を十分に楽しむことができます。
注意すべきは、内臓肉なのでしっかりと火を通さなければならないということ!この記事でお分かりいただけたかと思います。
牛肉は、ミディアムレアで食べる方も多いと思いますが、「サガリ」は、焦げ目がつくくらいに焼いて、その美味しい旨味を味わいましょう。