『伊賀牛』ってどんなお肉?
伊賀牛は三重県にある伊賀地方で育てられている和牛、あるいはそこから取れるブランド牛肉のことです。伊賀地方の特産物としても知られており、黒毛和種で但馬牛の種雄を使用して誕生した牝牛、さらに処女牛に限定した宮崎県産の素牛を肥育しています。
歴史は鎌倉時代の 1310年代まで遡ることができ、「国牛十図」と呼ばれる日本の国内牛に関する書物に伊賀牛のことが記されているのです。江戸時代には伊賀忍者の保存食として使用され、そこでは伊賀牛の干し肉が用いられたようです。
1886年には三重県で畜産振興を目的に、兵庫県但馬地方から種牝牛10数頭を購入しますが、それが伊賀牛畜産の始まりと言われています。
最近では2019年の5月17日に、ミシュランガイド愛知をはじめ、岐阜や三重2019特別版に伊賀牛を導入したことで話題になりました。
伊賀牛はその芳醇な香りとコクに定評があり、とろける感じの味わいが特徴です。食べ方としてはステーキやしゃぶしゃぶ、焼肉やすき焼きなど、様々な料理を楽しめます。
ぷりぷり美味しい牛肉ユッケ!
ユッケってどんな料理?
韓国で生まれた料理、ユッケ。
ユッケは主に生の牛肉を使用し、部位はモモ肉、その中でも特に内モモ肉はとても柔らかく、濃厚な旨味があると評判です。牛のモモというと、ローストビーフや牛のたたきなどとしてもおなじみで、高級品になるとサシがたくさん入っています。
ユッケ料理は様々ですが、牛肉をカットして醤油やニンニク、ごま油などで調味したものが美味しいですね。そしてその上に卵黄が乗っているものも少なくありません。
ユッケの食べ方ですが、お皿の中にあるものをしっかりかき混ぜるのがポイントです。りんご、なし、きゅうりの千切り添えのユッケがありますが、それらは混ぜないで、ユッケと交互につまむと美味しく食べられます。
ユッケ料理のなかに「ユッケジャン」がありますが、これは牛肉や野菜などと一緒に作る辛味を持つスープです。ユッケがタップリ入ったスープと似ていますが、実は全く異なる料理です。ユッケジャンには唐辛子がたくさん入っていますので、見た目は真っ赤になっています。牛肉や内臓、さらにスジなどによってだしを取り、それに粉唐辛子やニンニク、醤油やごま油などで味付けするのです。
ユッケの安全性
ユッケには生肉が使用されます。そのため、安全性により配慮されるべき料理でもあります。
お肉の中には腸管出血性大腸菌やサルモネラといった病原体が入っていることもあり、それを食することで感染する可能性があるのです。病原菌が内部の組織また侵入しないよう、大きな塊肉を使用して周りを削り落とす「トリミング」という手法が利用されています。それによって菌低減効果が期待できるのです。
業界団体の全国焼肉協会は、2011年5月6日の「生食用食肉の取扱いについて」にて、「安全性の確保はお店の対応次第でゼロリスクに近づけられる」と伝えています。ユッケの安全性について旧厚生省は、1998年の「生食用食肉の衛生基準」で生食用食肉の規格や衛生管理について規定し、ユッケによる食肉に限って「生食用」と表示することとしたのです。
現在ユッケは安全性をしっかり担保するため、厳しい法律の基準をクリアしたものしか販売が認められていません。
通販で購入できる生ユッケ
内容量 | 伊賀牛牛ユッケ(60g)×5個 |
価格 | 3,900円 |
実は伊賀牛のユッケはネット通販でも購入できます。生食用食肉取扱施設届済みのユッケは急速冷凍されているため、鮮度が落ちずお店で食べるユッケと同じ味を楽しむことができます。ぜひ、伊賀牛のユッケを注文してみましょう!
【番外編】牛レバーは?
現在新基準が設けられ、一層安心して食べられる牛ユッケ。この牛ユッケから、牛の生レバーを連想される方も多いのではないでしょうか?昔生レバーを提供する店は多かったですが、現在牛レバーの生食は法律で禁止されています。この食の安全について改めて見直すきっかけとなったのが、2011年に発生した焼肉店集団食中毒事件です。記憶にある方も多いのではないでしょうか。
これまでは牛レバーの内部に「O157」は存在しないとされていました。表面に付着していることがあっても、処理を施すことによって生で食べても問題ないということになっていたのです。
しかしあの集団食中毒事件以降の細菌検査の結果、牛レバーの内部からもO157が見つかり、国はこの食材の生食問題を看過できなくなったのです。そして2012年、食品衛生法により牛レバーの生食は禁止となりました。牛レバーは必ず加熱して食べましょう!
伊賀牛のユッケを食べられるお店
焼肉レストラン 奥田
自慢の奥田ブランドである伊賀牛はもちろん、その他に鶏肉や豚肉もこだわっているのが「焼き肉レストラン 奥田」です。網は無煙ロースターを使用しており、すぐに煙を吸ってくれるため、美味しいお肉を快適に楽しく味わえます。こちらは小上がり席やテーブル席、座敷席が用意されており、最大で120名まで入る事ができます。忘年会はもちろん、新年会や歓送迎会などの宴会にもおすすめです。
【店舗情報】
住所:三重県名張市鴻之台2番町134 2F
営業時間:11:00~21:00 (日曜営業)
定休日:火曜日
精肉店でもある奥田は、「幻の牛」といわれる伊賀牛を取り扱っており、2Fのレストランで堪能することができます。
お一人様280(税別)円で、ご飯やスープが付き、各プラン・コースはお一人様 2,000円(120分)で豊富なドリンクメニューが飲み放題です。
人気コースはプレミアム盛り合わせで、2人前22,000円となっています。内容はシャトーブリアンや伊賀牛タンをはじめ、ハネシタやミスジ、霜降りサイコロや牛トロ刺し、ユッケや煮物、焼野菜盛りや手作りキムチ、サラダなどがあります。
最高級盛り合わせ2人前は18,700円で、内容は特選サーロインステーキや特選ヒレステーキをはじめ、厚切りタンや特選上バラ、焼野菜盛りや煮物、手作りキムチや牛トロ刺し、ユッケやサラダなどのメニューがあります。
上盛り合わせ1人前5,500円の内容は、厚切りタンや上ロースをはじめ、上カルビや霜降りサイコロ、鶏ももやホルモン(テッチャン等)、キャベツや手作りキムチ、サラダなどを味わえます。
1階の精肉店での購入はもちろん、こちらでは通販での購入も可能です。
焼肉 ますだ
出典:picuki
【店舗情報】
住所:三重県伊賀市緑ケ丘東町772−1
営業時間:11:00~14:30(L.O.14:00) 16:30~22:30(L.O.21:30)(日曜営業)
定休日:火曜日・第3月曜日
焼肉ますだは、三重県伊賀市の伊賀牛焼肉の焼肉専門店です。焼肉をどこよりも美味しく、かつ安く提供しています。家族や仕事、彼氏や彼女、友達など、色々な人たちと美味しいお肉を堪能できると評判です。
ランチやディナー、宴会や忘年会、新年会など、大小の座敷も用意されており、伊賀市や名張市であれば、5名から無料送迎してくれるのが魅力的です。居酒屋ますだの姉妹店で、伊賀牛の焼肉をお得な価格で楽しめるのです。
焼肉メニューとしては、盛合せファミリーセット(3人前)9,800円があります。
セット内容は、肩ロース、カルビ、ランプ、ヘルシーカルビ、豚肉、鶏肉、ホルモン、ウインナー、焼き野菜、ご飯×3、スープ×3となっています。
半蔵セット(2人前)9,800円のセット内容は、塩タン、上ロース、上カルビ、ミスジ、クリ、サブトン、イチボステーキ、サラダです。
くの一セット(2人前)6,500円のセット内容は、塩タン、ランプ、ヘルシーカルビ、イチボ、クリ、サラダ、サンチュ、忍びセット(1人前)3,300円のセット内容は、塩タン、肩ロース、カルビ、ランプ、ヘルシーカルビ、サラダです。
まとめ
ユッケや、伊賀牛のユッケを食べられるお店2つをご紹介しました。ユッケは手軽に食べられるお肉ではありますが、安全性の問題もあって、厳しい基準をクリアしたものだけしか販売が認められていません。生肉ですので、安全性基準をクリアしたお店で楽しむことをおすすめします。