うまみたっぷりの伊賀牛!
生産量が少ないため「幻の牛」と呼ばれている伊賀牛。伊賀地方の豊かな自然の中で育った牛の肉は、霜降りの脂の美味しさだけでなく、健康で大切に育てられた牛にしかない弾けるような赤身の旨さが大きな特徴です。
そんな伊賀牛の始まりは、明治時代。それまで一般家庭では、牛を食用ではなく農耕や運搬のために飼っていました。しかし外国人が日本に居住するようになり、日本にも牛を食する文化が拡大。そんな折に伊賀から出荷した肉牛の肉質が非常に優れていることが知られ、全国で一躍評判になりました。
驚くことに、伊賀牛の味はほかのブランド牛にひけを取らないにも関わらず、比較的低価格で提供されています。そんな貴重なブランド牛「伊賀牛」をぜひ一度食べてみてください。
伊賀牛ロース肉について
牛肉の美味しさは、肉のやわらかさや脂の味などで決まります。一般的には育てやすい雄牛が流通していますが、実は雄牛は雌牛に比べ筋肉質で肉質が荒く固め。対して育てるのが難しい雌牛の肉はやわらかくきめ細やかで、大変優れています。
経産牛は出産回数が増えるほど味が落ちてしまいますが、未経産雌牛の肉には舌でとろけるような非常に良質な脂が含まれています。
伊賀牛は全頭が厳選された血統の黒毛和種、未経産雌牛です。そんな伊賀牛のロース肉について詳しく解説していきます。
ロースってどんな部位?
「ロース」という部位の名前は、焼くという意味のローストから名付けられました。つまりロース肉は、焼いて食べるのに向いている部位ということです。
ロースは「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」に分かれます。頭から首の部分(ネック)に続き、肩から腰にかけてが「肩ロース」そして「リブロース」「サーロイン」の順に位置しています。
サーロインが非常に美味しい部位だということはとても有名ですが、肩ロースには希少部位と言われる「ザブトン」、リブロースには、サーロインにつながる長円形の形をした「ロース芯」という高級部位があります。
味や食感の特徴
伊賀牛の脂は融点が低いので、手で持っただけでも脂がとろけてしまうのが特徴。そんな牛肉を口に入れたら、瞬く間に肉がほどけて脂の甘みが口いっぱいに広がります。特にサーロインのやわらかさや風味、丁度よい赤身と脂のバランスには誰もがうっとりとしてしまうことでしょう。
そしてサーロインに負けない美味しさを持っているのがリブロース。スジが少なくやわらかいので、ステーキやローストビーフ、焼肉などにして食べるのがおすすめです。
肩ロースも赤身と脂の旨味が両方を楽しめる優秀な部位ですが、サーロインやリブロースに比べると肉質はかたいため、薄切りにして食べるのがおすすめ。すきやきやしゃぶしゃぶ、牛丼などが適しています。噛むほどに新たな美味しさが出てきて、飲み込むのをためらってしまうほどですよ。
ロース肉のカロリー&栄養素
部位(100g当たり) | カロリー | タンパク質 | 脂質 | 糖質 |
肩ロース | 411kcal | 13.8g | 37.4g | 0.2g |
リブロース | 468kcal | 12.7g | 44g | 0.2g |
サーロイン | 498kcal | 11.7g | 47.5g | 0.3g |
高級和牛というと、健康に気を使っている方にとっては、カロリーの高さや脂肪分の多さが気になってしまうかもしれません。しかし伊賀牛の脂は大変良質なので、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用があります。オリーブオイルや青魚の油は体に良いと聞いたことがありますよね。それと同じイメージです。
それでは、気になる和牛ロース肉のカロリーや栄養素はこちら。「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」に分けてご紹介します。
ロース肉には、特にビタミンB12と亜鉛が多く含まれています。ビタミンB12は植物性の食品にはほとんど含まれていない栄養素。普段肉をあまり食べない方は意識して摂取することをおすすめします。不足すると慢性疲労やうつ病の症状などが現れるかもしれません。
また、亜鉛が不足すると味覚障害や免疫力の低下を引き起こします。アルコールは体内の亜鉛の排泄を促してしまうので、お酒を飲む方は特に亜鉛が不足しないよう気をつける必要があります。
100gあたりの参考価格
・肩ロース:1,500円~3,000円
・リブロース:1,500円~3,000円
・サーロイン:2,000円~3,000円
長い期間丹精を込めて育てた牛なので、やはり価格は高め。しかし、意外なことに松阪牛や神戸牛などと比べると低価格です。肉質や旨味では互角の勝負をしているので、ブランド牛の中ではコストパフォーマンスが高いといえますね。
伊賀牛って全国で食べられるの?
生産量、出荷量の少なさから「幻の牛」とも呼ばれる伊賀牛。伊賀近隣であれば、複数のお店で伊賀牛をいただくことができます。しかし全国的にみると伊賀牛を提供しているお店はほんのわずか。いかに流通していないかがわかりますね。他のブランド牛よりも、「地産地消」色が強いお肉なのです。
しかし、そういわれると一層食べたくなるのが人間の性(さが)ではないでしょうか。ご安心ください、伊賀牛は通販であればお取り寄せが可能(それでも取扱業者は少ないです)です。
伊賀牛肉であれば難しい工夫を凝らしたり、特別な手を加えなくともお店と遜色ない味わいをご自宅で気軽に楽しむことができますよ。
伊賀牛ロースの人気通販商品3選
ここでは伊賀牛ロース肉の人気通販商品を3つご紹介!
【しゃぶしゃぶ】極上ロース 700g
内容量 | 伊賀牛【しゃぶしゃぶ】極上ロース 700g |
価格 | 12,500円 |
伊賀牛の極上ロースをしゃぶしゃぶで楽しむならこちらの商品がおすすめ。しゃぶしゃぶでさっと炙ることで上質な脂が溶け出します。口の中でとろける食感をぜひ味わってみましょう。
【すき焼】伊賀牛2種(ロース・モモ)450g
内容量 | 伊賀牛2種(ロース・モモ)450g |
価格 | 10,000円 |
伊賀牛のすき焼きを楽しむならこちらの伊賀牛(伊賀忍者ビーフ)の食べ比べ2種がおすすめ。霜降りロースと赤身のモモ肉をすき焼きで食べ比べてみて味の違いを楽しめます。
【焼肉】伊賀牛食べ比べ 5種セット(ロース・モモ・バラ・※希少部位2種)計800g
内容量 | 【焼肉】伊賀牛食べ比べ 5種セット(ロース・モモ・バラ・※希少部位2種)計800g |
価格 | 14,400円 |
ロースだけでなく、様々な伊賀牛の部位を楽しみたいならこちら!ロース・モモ・バラだけでなく、その日に鮮度の高い希少部位を2種類加えた伊賀牛の食べ比べ5種セットです。ギフトにもおすすめの焼肉商品です。
伊賀牛ロース肉におすすめのレシピ
伊賀忍者も食べていたという言い伝えがある伊賀牛。ぜひ大切な方や家族と一緒にお召し上がり下さい。ここでは牛肉定番料理のレシピを3つ紹介します。
すき焼き
材料(すき焼き用伊賀牛・白菜・ネギ・しいたけ・春菊・焼き豆腐・しらたき・卵・牛脂・日本酒・砂糖・醤油) お好みで好きな野菜を足してもかまいません。
作り方
1. すき焼き用ロース肉を調理する30前くらいに冷蔵庫から出し、室温に戻しておきます。そうすると肉が固くなりにくく、火の通りがよくなります。
2. 熱したすき焼き鍋に牛脂を入れて溶かしてから、牛肉を入れて焼きます。
3. 肉全体に焼き色がついたら、砂糖と醤油を入れます。
4. 白菜の芯の部分や白ネギなど火の通りの遅い野菜を入れ、また砂糖と醤油、そして日本酒を入れます。
5. 全体に火が通ってきたら、残りの野菜やしらたきを入れてさらに煮ます、煮汁の味をみて好みの味に整えましょう。
6. 取皿に生卵を割り入れ、出来上がった具をつけて食べましょう。
しゃぶしゃぶ
材料(しゃぶしゃぶ用伊賀牛・ネギ・しいたけ・水菜・だし昆布)
タレ(ポン酢・ゴマダレ・など)
薬味(ネギ・ニンニクなど)
作り方
1. すき焼き用ロース肉を調理する30分前くらいに冷蔵庫から出し、室温に戻しておきます。
2. 鍋に水・昆布・酒・塩を入れて沸騰させた後、昆布を取り出します。
3. 火の通りにくい白菜やネギを入れ、火が通ってきたら残りの野菜も入れます。箸で一枚ずつ肉を持ち、鍋の中でゆすって火を通してから、野菜と一緒にタレにつけて頂いてください。
・注意点
鍋に具を入れすぎてしまうと、鍋の中で肉を箸でゆするスペースが無くなってしまいます。野菜は一度に全部入れてしまわず、何度かに分けて入れましょう。
野菜を入れた直後はだし汁の温度が下がってしまいます。ふたたび沸騰してから肉をいれましょう。アクが出てきたら、こまめにすくってください。
牛丼
材料(伊賀牛ロース肉・ごはん・玉ねぎ・醤油・水・砂糖・みりん・日本酒・和風だし(顆粒)・油又は牛脂)
作り方
1. 牛肉を食べやすい大きさに切り、玉ねぎをくし切りにします。
2. 油か牛脂をフライパンにひき、玉ねぎを炒めます。
3. そこへ水・醤油・砂糖・みりん・日本酒・和風だしを入れて煮立たせます
4. 牛肉を入れ約10分煮込みます。
5. ごはんの上に盛り付けて出来上がりです。お好みで紅生姜や生卵などをトッピングしても美味しいですよ。
まとめ
伊賀牛は、伊賀盆地の周りにそびえる山々が作り出す天然水を飲み、豊かな牧草や厳選されたエサを食べて、すくすくと育った健康的な牛の肉です。そんな伊賀牛を食べれば、明日からの活力が得られることでしょう。ブランド牛を選んでいる方は、ぜひ「伊賀牛」を選んでみてください。