肉料理で胃もたれする原因と対策をご紹介!

牛肉を食べた際の胃もたれについて

「年を重ねるにつれ胃もたれしやすい」「せっかく美味しい牛肉を食べたいのに胃もたれが気になる…」

胃もたれが気になり、霜降りたっぷりの牛肉をたくさん食べられない方もいると思います。

牛肉を口にして胃もたれしてしまうのは、食べ方や牛肉に含まれている脂分が主な原因。ですが、胃もたれは予防することができます。

この記事では牛肉を食べて胃もたれをしてしまう原因を究明していき、予防するための対策を徹底解説していきます。

胃もたれに悩まされている方は是非この記事を読み、おいしく牛肉を召し上がってください!
 

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なぜ牛肉を食べると胃もたれをするのか

胃もたれしている男性

まず胃もたれをする原因としてよく言われているのが、胃の運動機能の低下です。

通常なら食べ物が胃の中に入ると正常に消化されるのですが、胃の機能が低下していると消化が円滑に行われず、食べ物が胃の中に溜まって「胃もたれ」となってしまいます。

さらに牛肉などの脂身のあるお肉類は消化に時間がかかってしまいますので、必要以上に食べたり、加齢や疲れによって胃の機能が低下していると、胃もたれを起こしやすいのです。

 

こんな食べ方はNG!胃もたれしやすい食べ方

胃にかかる負担

胃もたれは人によってなりやすかったり、全くならなかったりと胃の機能によって個人差がありますが、牛肉を食べる際に以下のような食べ方をしている方は胃もたれしやすくなります。

よく噛んで食べない

胃もたれしやすい人の食べ方の特徴として、食べ物をよく噛んで食べていないという点があります。

食べ物をよく噛んでゆっくり食べるということには、唾液の分泌を促して消化機能を助けるという効果があります。

よく噛まず、早食いしてしまうと唾液の分泌が不足し、胃に負担がかかりやすくなってしまいます。さらに噛まずに食べることによって満腹中枢が刺激されにくいので、次々と食べてしまい胃もたれを起こしてしまう可能性があるのです。

胃もたれを防ぐには、よく噛んでゆっくり食べるようにしましょう。

脂身ばかりを好んで食べる

牛肉の脂身は豚肉や鶏肉などの脂身と違って、消化に時間がかかってしまうのが特徴的です。

牛肉の品種や部位によって異なりますが、霜降りが多い脂身の部分ばかりを食べていると、どれだけ胃の機能が強い人でも胃がもたれやすくなってしまいます。

胃の弱い方だと、少し脂身の部分を食べただけで胃もたれをするという人も。これも消化に時間がかかって消化しきれずに、胃の中に脂が滞留してしまっていることが主な原因だと予想されます。

野菜を一緒に摂取しない

牛肉を食べるときに肉ばかりを食べて野菜を全く食べないという人は胃もたれしやすいです。

野菜には胃の消化を手助けする酵素という成分が含まれているものが多く、食事の中で適量摂取することでスムーズに消化することができます。

ステーキなどを食べる際、肉とご飯ばかりを食べるのではなく、サラダや野菜スープなども一緒に食べるようにしましょう。

 

胃もたれ予防に効果的な食べ物

胃もたれせず牛肉をおいしく召し上がりたい方は、牛肉を食べる前に以下の野菜を摂っておくことで予防効果が期待できます。

大根

大根

大根には「ジアスターゼ」・「リパーゼ」・「プロテアーゼ」という胃の消化活動を助ける効果のある酵素が豊富に含まれています。

特に生の大根を食べると胃の機能の上昇を手助けしてくれますので、大根おろしにしたり、大根サラダにしたりして食べることをおすすめします。

特に脂身の多いステーキなどを食べる際は、大根おろしにポン酢をかけて一緒に食べるとおいしく召し上がることができるのでおすすめです。

キャベツ

キャベツ

キャベツには名前の由来でもある「キャベジン」という胃の修復を助けてくれる成分が豊富に含まれています。

キャベジンは熱を加えると成分が死滅してしまいますので、こちらも生で食べる事をおすすめします。

サラダにして食べるのもいいですし、ざく切りにしたキャベツは焼肉との相性も抜群ですので、焼き肉を焼いている間などに食べておくと効果的です。

長いも

長芋

とろとろ食感がごはんにもお肉にも合う長いもですが、胃もたれを予防する野菜として代表的なものの一つです。

長いもに含まれている消化酵素「ジアスターゼ」は、胃の消化を促進してくれるので、お肉と一緒に食べる事をおすすめします。

生で食べる際はすりおろしてお肉と一緒に食べたり、とろろ汁などにしてお肉を口にする前に食べておくなどしておきましょう。

調理がやや面倒な野菜ですが、独特な粘り気が強い分、消化酵素も豊富に含まれていますので、特に胃の弱い方は食べることを習慣づけてみてください。

 

胃もたれしにくい牛肉の部位

カルビやサーロインなど、脂身の多い牛肉の部位はただでさえ消化しにくく胃もたれしやすいもの。

それでも胃もたれせずに牛肉を堪能したい方は、以下の部位を食べてみましょう。

ハラミ

胃もたれしにくいハラミ

牛の横隔膜を指すハラミは、脂身がない赤身肉ですので胃もたれしにくいです。

焼肉でよく食べられるハラミですが、ステーキでいただいてもおいしく、柔らかい食感が特徴的です。

ほどよい脂の感じと赤身ならではの柔らかさを味わいたい方は、ハラミを食べる事をおすすめします。

 

ランプ

胃もたれしにくいランプ

ランプは牛の腰からお尻にかけての部位を指します。

肉質が細かく、脂身もほんの少しの赤身肉ですので、ほどよい脂感を堪能しながらもあっさりとした赤身肉ならではの肉質を味わうことができます。

サーロインなど脂身の多い部位が苦手だという方は、ランプ肉のステーキがおすすめといえるでしょう。

タン

タンといえば、名前の通り牛の舌で、焼肉の際に一番初めに食べる方が多い部位ですね。

牛タンは赤身肉に比べて脂質が比較的多い部位ではありますが、歯ごたえがあるためあまり量を食べられないです。

また、よく噛むので満足度も高く、胃もたれもしずらい部位です。

>タンの商品一覧はこちら

 

「胃もたれは加齢のせい」は誤り?

「歳をとるにつれ胃もたれしやすくなった」

「若い時みたいにあまりお肉を食べられない」

このような方は多いのではないでしょうか?しかし単純に年齢のせいと考えてしまうと、お肉を食べることに対して気が進まず、悪いスパイラルに陥ってしまう可能性があります。

というのも胃がもたれてしまう原因として、食べ物を消化する力が弱まっており、タンパク質不足であることが往々にしてあります。

牛肉には豊富なタンパク質が含まれています。「じゃあタンパク質目当てで牛肉を食べればいいの?胃もたれしちゃうじゃん」ということにもなってしまうのですが、皮肉なことに、その通りなのです。

食べたものを消化するのに必要なのが、消化酵素と呼ばれるもの。この消化酵素を作り出すのに、タンパク質が必要なのです。

牛肉を食べ続ける事によりタンパク質を豊富に摂取することができ、消化酵素も十分に生成され、慢性的な胃もたれも回復していく可能性が高いのです。

しかし牛肉を恒常的に食べる事によって状況は良くなる とわかっていても、その過程で胃もたれに悩まされるのは苦行そのものですよね。その場合は、牛肉といってもサシがあまり入っていない赤身肉を食べたり、牛肉に限らず他のタンパク質豊富な食品で補っても良いでしょう。

胃腸が傷ついた場合の修復にもタンパク質は必須の栄養素。もたれない胃を持ちたいという場合は、タンパク質不足を回避しましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事では、牛肉で胃もたれをする原因とその対策について解説してきました。

胃もたれは胃の中にある食べ物を消化しきれなかったことにより起こります。特に脂身が多い牛肉は消化に時間がかかってしまい、短時間に多い量を食べてしまうと、胃もたれしやすくなるというメカニズムです。

早食いの方や肉だけを食べてしまっている方は、胃もたれをしやすいので、大根やキャベツなど消化を助ける成分が含まれている野菜を食べるようにしましょう。

胃もたれを気にせずにおいしく牛肉を食べたい方は、胃もたれがしにくい赤身肉を中心に食べることもおすすめです。

正しく予防をし、胃もたれの心配をせずに美味しく牛肉を食べましょう。