牛肉のフランクとは?部位のカロリー&おすすめの食べ方ご紹介!

牛肉の部位であるフランクについて

 

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牛肉のフランクとは?

外バラ(フランク)の位置

「フランク」というと、「フランクフルト」を想像する方が多いと思います。しかし、牛肉のフランクとはカルビやサーロインのような部位の名前です。

フランクは海外での名称で、日本では「ササミ」と言われており、なおかつ希少な部位。牛一頭からほんのわずかしか取れません。

部位

牛肉のほとんどを占めているバラ肉の中で、おなかに近いあばら肉の一部がフランクと呼ばれます。バラ肉のほとんどはひき肉や煮込み料理になります。

バラ肉の中で焼肉用になるのはハラミやサガリ、カイノミ、フランクです。焼肉用の中でもフランクはほんの一部しか取れない部位になり、市販に出回ることはあまりなく、扱っているお店も多くはありません。

日本では馴染みが薄いフランクですが、海外では家庭で食べられることも多く、日本でも海外の食品を扱っているお店であったり、コストコなどに行くとまれにですが、ブロックで販売されていることがあります。

特徴

脂が多いバラ肉ですが、フランクは脂が比較的少ない赤身肉です。柔らかい食感のなかに、しっとりさも感じられます。バラ肉特有の脂の甘さや濃厚さもありますが、バラ肉の中ではどちらかというとあっさりとした味わいのお肉です。

サシがよく入ったビジュアルをしており、脂っこい印象がありますが、脂っこいお肉が苦手な方でも美味しく食べられる部位です。

お肉をカットすると笹の葉のように細かくサシが入っていることから、「笹肉」や「笹カルビ」とも呼ばれ、メニューにもそのように記載されていることが多いです。

希少な部位であるため、牛を一頭買いしているような高級焼肉店や、ステーキ専門店で食べることができます。お店によっては上カルビとして販売しているところもあります。

カロリー

他のバラ肉に比べあっさりしていても、やはりカロリーはロースに次いで2番目に高い部位です。

たんぱく質が少なく、脂質が多めの部位です。鶏のササミは高たんぱく低カロリーですが、牛のササミはわりと高カロリーなのが特徴です。

栄養素

亜鉛や鉄分、ビタミンのB12が多く含まれています。鉄分は、不足しがちな栄養素の一つであり、特に女性はすすんで摂取したほうが良い栄養素です。

もも肉に次いで鉄分が多い部位なので、焼肉で鉄分を摂取したい場合に、フランクはうってつけです。

続いて亜鉛は、男女揃って不足しがちな栄養素です。爪や髪の毛などはたんぱく質からできることはよく知られていると思いますが、そのたんぱく質を合成し、分解するのが亜鉛です。美しい肌や爪、髪の毛を保つには亜鉛の摂取も必要です。

ビタミンB12も同様に、髪の毛などの美容面に効果的に働いてくれる栄養素です。他の栄養素は野菜や調味料からも摂取できますが、ビタミンB12は主にお肉、魚介類からしか摂取することができません。

 

フランクの味・食感は?

フランクの焼肉

バラ肉に属しているため、バラ肉特有の脂の甘味や弾力があります。それに加え赤身肉の柔らかさ、脂が重くなくあっさりとしているニュアンスもあります。

バラ肉、赤身肉の両方の良いとこどりのような味わいですね。繊細なサシが赤身肉に無数に入っており、脂の多い部分ではありますが、比較的あっさりと食べられると好評の部位です。牛肉特有の臭いもあまり感じられません。

食感

焼肉屋などで提供されることが多い部位です。柔らかくもありますが、厚切りで提供される店が多いので、しっかりとした弾力を感じることができます。口の中でとろけるロースとは比べるともちろん脂は少なめ。赤身特有の食べごたえがあります。

フランクとカイノミは似ている

フランクとカイノミは隣接、連結している部位で、お肉を見てもなかなか見分けがつかないほど。恐らく専門家、もしくはかなりの肉通でないと、即座に判別するのは難しいのではないでしょうか。

どちらも価格相場は同じくらいで、肉の甘みと旨味を感じられるといった味の特徴もかなり似ています。

あえて違いをお伝えすると、フランクはカイノミと比べてやや歯応えがあるかな?といった程度。もう一点は霜降り具合でしょうか。これも誤差の程度の範疇とはなりますが、フランクの方がややサシが入っています。

焼肉店などで、もしもカイノミとフランクの両方を提供しているところがあればぜひ食べ比べてみてください。違いがわかるあなたは、お肉のスペシャリストとしての素質があるかも?しれません。

 

おすすめの食べ方&焼き方

フランクの焼肉

おすすめの食べ方

上記にも記載した通り、フランクのおすすめの食べ方は焼肉です。まず、スーパーでは滅多に出回らない高級部位なので、ネット通販で購入するか焼肉店などで食べることがほとんどです。

 

おすすめの焼き方

フランクをステーキや焼肉で食べる際は、お肉の赤身と脂の甘さを最大限感じられるようにレアがミディアムで焼くのがおすすめです。

タレは好みになりますが、お肉本来の味を感じるには塩で食べるのが一番のおすすめです。

 

おすすめのレシピ

①ステーキ

フランクステーキ

貴重なフランクが手に入ったときはステーキが一番おすすめです。

お肉に下味をつけて焼いていきます。フライパンでそのまま調理するか、低温調理するかはお任せです。

フランクはブロックで販売されていることもあります。塊のまま焼く場合は、焼き加減が難しいので低温調理がおすすめです。

焼き加減は是非、レアかミディアムで食べてみてください。

 

②フランクのたたき

フランクのたたき

材料:フランクのブロック、塩コショウ、好みのたれ

作り方はカツオのたたきと同様です。お肉の表面を焼き、焦げ目をつけます。焼き目が付いたらすぐに冷やします。冷やし終わったらカットし、わさび醤油など好みのタレでいただきます。お肉の中はミディアムレアなので赤身の美味しさが分かりやすい調理方法ですね。

他にも2、3品おすすめのレシピを紹介できたらと思いましたが、高級部位なだけあり、お肉本来の味を感じられるのが魅力であるため、煮込み料理などには向かず、ステーキ、焼肉などでいただくのがやはりおすすめです。

そこでフランクのステーキに合う、おすすめ自家製ソースを紹介します。

① 和風ソース

材料:たまねぎ、醤油、酒、さとう、みりん、にんにく

フライパンにすりおろしたタマネギとニンニク、調味料を1:1:1で入れ煮詰めれば完成です。
好みでわさびを入れてもより和風になって美味しいです。

② シンプルに塩

お肉の味が一番わかる食べ方です。はじめの一切れは是非、塩をつけて食べてみてください。やはりシンプルイズベストです。

③ わさび醤油

たたき料理に一番マッチするソースではないでしょうか。

④ バルサミコソース

材料:バルサミコ酢、赤ワイン、はちみつもしくは砂糖、醤油

フライパンに材料を全て入れ、煮詰めれば完成です。

 

 

まとめ

牛のほんの一部からしか手に入らない希少部位であり、高級焼肉店やステーキ専門店でしか見かけることがないフランク。

スーパーにはほとんどの確率で売られていませんが、コストコなどの海外食品を扱う店舗で販売されていることがあります。

牛肉の調理をするとニオイが気になり、自宅ではあまり扱いたくないと思う方もいらっしゃると思います。しかし、フランクは焼いても牛特有のニオイがあまりしません。

脂も重たくありませんし、赤身の良さも兼ね備えており、好き嫌いが分かれにくい部位なので、一度は食べていただきたいお肉です。