牛肉の脂が健康にいい理由とサシを楽しめる人気部位・商品をご紹介!

牛肉の脂について

 

Re:Fit(レフィット)
 

牛肉の脂が体に良い理由

脂がのったステーキ肉

動脈効果予防

和牛を食べることは、動脈硬化や心筋梗塞などの症状予防に効果があるといわれています。国産和牛肉に多く含まれる「ステアリン酸」には、善玉コレステロールである「HLD」を増やす働きがあるからです。

コレステロールには善玉コレステロールであるHLDと、悪玉コレステロールであるLDLの2つのコレステロールがあります。国産和牛を食べることによって動脈硬化の原因となるLDLを減らし、動脈硬化予防に効果的なHLDを増やすことで、身体に良い影響をもたらすことができます。

一般的に”良質な脂”といわれるのは青魚やオリーブオイルですが、良質な牛肉にも似たような良質な成分が含まれています。ご存知なかった方も多いのではないでしょうか?

良質な牛肉を食べてコレステロールを下げ、血液をサラサラにし、動脈硬化や心筋梗塞などの病気予防につなげましょう!

 

悪玉コレステロールを減らす

悪玉コレステロールを減らすには「オレイン酸」という物質が効果的と言われています。なぜなら「オレイン酸」には、血中のコレステロールを適正に保つ働きがあるといわれているからです。

オレイン酸には、動脈硬化を予防する善玉コレステロールを減らさずに、動脈硬化や心臓病・高血圧の原因となる悪玉コレステロールだけを減らす働きがあります。

さらには整腸作用、便秘などの症状改善にも期待ができるため、ダイエットなどをされている方にも「オレイン酸」が多く含まれている国産牛はおすすめできます。

体に良いことはわかったけど、胃もたれが不安

良質な牛肉に含まれるオレイン酸は、コレステロール値を抑制してくれる働きがあることを先にご紹介しました。このオレイン酸はオリーブオイルにも含まれている、健康効果が高い成分です。オレイン酸の性質上、胃が反応しやすいということもなく、他の脂肪のように融点も高くないので、消化が良いとされています。

こういった「オレイン酸の割合が高い」お肉こそが胃もたれなどを起こしにくいものになるのです。普段お肉を食べて胃もたれを起こしやすいという方は、ここを意識して食事に牛肉を取り入れると良いでしょう。

 

リラックス効果・記憶力増進(アラキドン酸)

牛肉には、リラックス効果や記憶力増進などの効果があります。

なぜなら「アラキドン酸」が含まれているからです。

アラキドン酸は、脳内で「アナンダマイド」という物質に変化します。この物質に変化することによって、リラックス効果や記憶力増進などの効果が期待できます。また「アラキドン酸」を摂ることで、幸福感や高揚感も得ることができます。

このように「アラキドン酸」は心身にとても良い効果をもたらすといわれており、今後のさらなる研究が期待されている物質です。

 

美味しい牛肉の脂の見分け方

乳白色の脂が入った牛塊肉

脂が乳白色(黄色っぽいのはNG)

美味しい牛肉の選び方の1つとして、脂肪の色を確認するという方法があります。

良質な脂の場合、脂肪が白い乳白色をしています。なるべくその乳白色に近いほうが香りが良く、口当たりも良いのです。脂が黄色っぽく変色しているものは、品質があまり良くないといえます。

 

ドリップが出過ぎてないか

美味しい牛肉の選び方のポイントのもう1つは、ドリップが出過ぎていないかを確認することです。

ドリップとは肉汁の元となる液体で、牛肉の旨み成分のことです。

肉汁が出過ぎてしまっているということは、旨み成分もかなり流出してしまっているということになります。スーパーなどで売られている牛肉のトレーに、赤い血のかたまりが溜まっているなどする場合は、購入を避けた方が無難です。

 

牛肉の脂を楽しめる部位

肩ロース

ほどよく脂身がのった肩ロース

肩ロースとは、肩から背中にかけての首に近いロース肉のことです。ロース肉の中でも広い面積の部位で、ほどよくサシが入っています。

カロリーは他の部位より多めですが、その分「ビタミンB1」や「カルチン」などの成分も多く含まれており、なおかつ高タンパクで、筋トレやダイエットなどに取り組んでいる方におすすめできます。

薄くスライスにしてしゃぶしゃぶなどでいただくと、お肉の柔らかさを存分に楽しめます。

 

 

サーロイン

細かいサシの入ったサーロイン

サーロインは腰の上部あたりに位置する肉のこと。牛肉の部位の中でも高い人気を誇り、牛肉の王様=サーロイン といったイメージも出来上がっています。

サーロインは、牛一頭から20kgしか取れない希少部位です。赤身と脂身のバランスは絶妙で、繊細なきめと美しい霜降りが印象的。サシが入りやすく細かいため、口の中で溶けるような柔らかい食感を楽しむことができます。

1cm以上の厚切りで、ステーキにしていただくことをおすすめします。

 

カルビ(バラ)

サシがたくさん入ったカルビ

カルビとは、韓国語で牛肉や鶏肉のアバラ骨ことです。

日本では、アバラだけではなく、牛のバラ肉のこともカルビと呼びます。バラ肉は、「肩バラ」と、「ともばら」に分けられ、さらに細かく分けると、「三角バラ」や「カイノミ」など様々な呼び方で分けられます。

味が濃厚でサシが入りやすいお肉は、芳醇な香りとほどよい脂の甘味を楽しむことができます。ぜひ、焼肉で召し上がってくださいね。

 

 

サンカクバラ

霜降りが綺麗なサンカクバラ

サンカクバラとは、肩バラに含まれる、肋骨の第1〜第6の部分を三角形で切り取った部位です。

バラ肉の中でも霜降りがキレイで味も良く、牛一頭で取れる量が少ないことでも知られています。

焼肉屋などで、「特上カルビ」というメニュー名で見かけることも多いですね。

サンカクバラは、バラ肉の中でもサシと赤身のバランスがとてもよく、骨付近についている肉などは焼くことによって濃厚な味わいが楽しめると人気です。

素晴らしい霜降りを堪能できる、焼肉でいただくのがおすすめです。

 

リブロース

肉質がきめ細かいリブロース

リブロースは、ロース肉の肋骨よりの部位についている肉で、肉質がきめ細かく、霜降りが入りやすいのが特徴です。

熱を加えると肉汁が程よく溶けだし、ジューシーな食感が楽しめます。

食べ方としては、ステーキやローストビーフなど、肉本来の旨みが堪能できる料理が良いでしょう。

 

ホルモン(ショウチョウ)

ショウチョウ

ホルモンとは、内臓のことです。ホルモンのショウチョウは、焼肉屋ではマルチョウとも呼ばれます。

腸をカットした際の丸い筒状のまま提供されることが多いということが、マルチョウという名の所以です。

ショウチョウは柔らかくて脂が多く、甘みがあって食感はジューシー。弾力があって比較的食べやすいという点が特徴です。

ぜひ焼肉で召し上がってくださいね。

 

まとめ

今回は、牛肉の脂が体に良い理由と、牛肉の脂を楽しむことができる部位をご紹介しました。動物の脂は、動脈硬化や心筋梗塞などにつながりやすいといわれていますが、和牛、国産牛など良い脂を含んでいるものはむしろそれらの予防となります。リラックス効果や記憶力増進など、心やからだに良い効果があることもご認識いただけたと思います。

この記事を参考にして、牛肉の脂を美味しく食べつつ病気予防をし、より健康的な身体を目指しましょう。