牛肉はダイエットに効果的?
ダイエットするとなったとき、お肉を避けて野菜を中心にした食生活などにシフトする方も多いのではないでしょうか?もちろんカラダ作りに必要な栄養素をきちんと 摂ることができていれば問題ありませんし、数値上、体重は減少していくでしょう。
しかし、筋肉のもとになるたんぱく質などが不足していると、あまり健康的でない 痩せ方をしてしまったり、見た目も美しいものにはなりません。体重の減少幅の割には、「あれ?あまり見た目が変わってないな・・・」ということにも陥りがちです。
そんなときに、牛肉をうまく食事に取り込むことによって、ストレスなく、健康的なダイエットを続けることができます。実は牛肉は、含まれている栄養素的にダイエ ットにうってつけの食品なのです。
牛肉がダイエットにおすすめな理由
1.L-カルニチン
「L-カルニチン」という成分の含有量が多い牛の赤身肉。L-カルニチンは脂肪をエネルギーへと変え、健康的な減量なんかにもマストで必要となってくる栄養素。この成分のおかげで、脂肪の代謝がスムーズにおこなわれるようになり、体脂肪として蓄積されにくくなります。L-カルニチンはドラッグストアなどでもサプリメントとして販売されています。
2.たんぱく質
牛肉には、良質な筋肉を作るのに必要な「たんぱく質」が豊富に含まれています。筋肉がしっかりつけば、基礎代謝量もアップし、エネルギーを大量に使う状態となります。それにより痩せやすいカラダとなることが期待できます。
食事メニューをお肉中心にして、それまわしつつダイエットを行うことで、耐えきれないほどの空腹感に襲われたりすることもないことが大きなメリットです。よく女性の方で、ダイエットをするうえで「筋肉をつけたくない」という方がいらっしゃいます。
しかし、筋肉は引き締まったカラダををつくる上で非常に重要な要素です。恐らくボディビルダーや、アスリートのようなカラダを想像されているのだと思いますが、そこまで到達するにはとてつもない負荷とボリュームの、長年にわたっての筋力トレーニングが必要になってきますので、特に気にする必要はありません。
3.鉄分
部位によってはかなり脂肪が少なく、「鉄分」も豊富。摂取する脂質のコントロールはダイエットにおいて非常に重要になってきますし、鉄分は貧血予防を助けてくれます。また、美容にも効果を発揮する「ビタミンB 群」が部位問わず豊富に含まれているのも嬉しい点です。
ビタミンB 群は、一般的な日本人の食生活で必要量を摂取 できると考えられがちですが、実は体の中で生成することや、ストックしておくことができないのです。そのため、実は不足傾向にあるとされる栄養素なのです。
ビタミン B1 は体や脳の疲労回復に役立ち、 ビタミン B2、B6 は皮膚・毛髪・粘膜・爪などの細胞を作ったり、美しく健康的に保つ作用があります。
ダイエットにおすすめの牛肉の部位
ここではダイエットにおすすめの牛肉の部位をご紹介!
1.ヒレ
ヒレ肉は、モモを動かす筋肉の近くにある部位で、サーロインとランプ肉の間に位置しています。牛肉の部位の中でも最もカロリーが低いです。よくステーキ屋さんな どでも目にしますよね。1 頭につきわずかにしか取れない高級部位ですが、カロリーのみならず、脂質や糖質も低いのでダイエットにうってつけです。特に女性には人気の部位になります。
2.もも
たんぱく質豊富で、脂質が少ないのが牛ももです。ヘルシーな赤身肉であり、脂肪燃焼を促す「L-カルニチン」も豊富に含まれています。ローストビーフやステーキはもちろん、 薄切り肉であれば他の食材との組み合わせで変幻自在に、さまざまなレシピに活用できる部位です。
3.肩(ウデ)
ももと同じく赤身肉で、たんぱく質が豊富。脂質、カロリーも低いため、手軽にダイエットメニューに取り入れることができます。
4.タン
牛タンは歯ごたえがあるため、少量で満腹感を感じられるのでダイエットにおすすめです。カロリーもバラ肉の半分です。他のお肉に比べて脂質は多めですが、ビタミンBも入っており、脂質をエネルギーに変換してくれます。通販ではブロックのタンなどもあるので、ご年配の方やダイエットを意識している方へのプレゼントにも人気です。
5.ホルモン
ホルモンはセンマイやショウチョウなど副生物の総称ですが、どれも噛み応えがあり、食感を楽しめます。実は通販でも満腹感を感じやすいため、ダイエット食として意外と人気です。特に人気が高いのが様々なな副生物の入ったミックスホルモンです。ホルモンは基本冷凍で長期保存ができるので、食べたい分だけ解凍して食べられます。
牛肉ダイエット時の注意点
1.食べる部位
部位に注意しましょう。ロース、バラ、霜降りなどの脂身はもちろんおいしいですが、ダイエットには不向きです。脂質やカロリーが高いので、ダイエット時にはなるべく避けるべき部位です。
2.炭水化物の摂取
炭水化物の摂取量に注意しましょう。お肉をいただく際、やはり欲しくなるのがお米ですよね。特にタレやソースなどを使用すると、ことさらにお米を口にかき込みたくなると思いますが、そこはぐっと我慢しましょう。普段より量を少なめにし、徐々に減らしていくのが吉です。極端に炭水化物を減らすのではなく、バランスよく食事をしてダイエットをしましょう。
3.時間帯
お肉に限らず、大抵の食事に言えることですが、夜遅くの食事はダイエット時にはタブーの行為です。カラダがお肉を消化しきれず、脂肪として吸収してしまいます。でき るだけ早い時間に食事を済ませておきましょう。
牛肉ダイエットにおすすめの調理法
1.茹でる
水(湯)の中に入れて加熱する調理法です。水(湯)に通すことにより脂肪が溶け出し、その分カロリーを落とすことができます。しゃぶしゃぶや牛しゃぶサラダなどを始め、レシピも幅広い種類があります。
2.”網”で焼く
網で食材を焼くことによって、それに含まれる水分はもちろん、余分な脂肪も削ぎ落とすことができます。実は茹でるよりも焼肉などで網焼きの方が最も脂が落ちるんです。(しゃぶしゃぶ:15~20%、焼肉:20~25%)もしも網がなければ、魚焼きグリルを使いま しょう。もし魚焼きグリルもなければ、必然的にフライパンでの調理となると思いますが、その場合はお皿に盛る前にできるだけキッチンペーパーで油を拭きとるとよ いでしょう。
3.蒸す
油を使わないうえ、水蒸気で蒸されつつ火が通り、食材の脂肪分が外へと出ていきます。その分カロリー、エネルギーを落とすことができます。「牛しゃぶせいろ蒸し」などがオススメです。蒸し料理は準備も簡単なので材料だけ購入して、蒸すだけなのでダイエット中には特にありがたいですね。
ダイエット中の食事の強い味方?薬味!
ボディメイク中の食事では消化スピードも重要なポイント。ダイエットを手助けしてくれる、薬味について見ていきます。ぜひ牛肉と一緒に摂りましょう。
1. ニンニク
ニンニクにはたんぱく質の消化、吸収を促す役目や、免疫力の向上、スタミナアップの効果があります。新陳代謝を活性化させる作用もあるため、冷え性の改善や、美肌効果も期待できます。細かく刻んだもの、もしくはすりおろしたものを牛肉料理に取り入れてみましょう。
2. わさび
独特の香りと辛味が胃を刺激して消化をサポートしてくれます。またビタミンCを豊富に含んでおり、皮膚を黒くしてしまうメラニンの生成を抑制し、皮膚を白く艶やかに保ってくれます。シミ・ソバカスをなくす効果があるのも嬉しい点。
3. おろししょうが
胃の中にある食べ物が消化吸収されるよう、体内の改善効果もあり、小腸に対して働きかけてくれる作用を持ちます。胃もたれにも効果あり。血行促進により、脂肪燃焼効果も期待できます。ジョギングなどの有酸素運動と組み合わせて摂取するようにしましょう。
まとめ
ダイエットを行う際に取り入れるお肉といえば、一般的に鶏ムネ肉や、鶏ササミなどがメジャーだと思います。もちろん低脂質・低カロリー・高たんぱく質な、優秀な 食材ですし、おいしくいただけるとも思います。
しかし、食感にパサつきがあったり、応用できるメニューにもあまり幅がでなかったり、味気なく感じてしまったりと、 鶏肉での食事を続けていくうちに、ストレスを感じてしまうタイミングもあるかと思います。
そこで、今回ご紹介した牛肉の魅力を今一度思い出していただき、ぜひダ イエットメニューに取り入れてみてください。高カロリーな、こってりした部位ももちろんありますが、健康的な、ひきしまったカラダを作るために大活躍してくれる部位もたくさんあります。
うまく牛肉を使いこなすことによって、ストレスなく日々のカラダ作りに打ち込むことができるはずです。