栄養たっぷりの牛肉を食べよう!
近年ダイエットや筋肉増加に、牛肉の赤身肉が注目されています。ん?!でも、牛肉って高カロリーなイメージがあり、ダイエットとは無縁の食材のような気がしますよね。ところが実は、そんなことないんです!牛肉に含まれる栄養素には優秀なものがたくさん含まれています。ざっくり一言でまとめるとお肉の中の健康食品!そのくらい優秀です。
その中でも牛肉に多く含まれるLカルニチンという栄養素が、筋肉増加や健康的な体づくりに大いに貢献してくれます。ここではLカルニチンについて詳しく知ってもらい、ほかの栄養素も含めてどんな栄養素があるのか見ていきましょう。
牛肉の赤身肉を食べて痩せる?牛肉に含まれる優秀な栄養素をご紹介!
Lカルニチン
体の中の脂肪燃焼に必要不可欠なのがLカルニチンです。体の中の脂肪をエネルギーに変えるときに、脂肪の運搬係の役割をしてくれます。その為ダイエットしている方、痩せたい方はこのLカルニチンを多く摂取したいところです。
Lカルニチンは年齢が上がるにつれて、体の中で作る量が減ってきてしまいます。また、不足すると、燃焼の効率が当然悪くなります。かといって他の栄養素では代用できないのです。だからこそLカルニチンが豊富な牛肉をたくさん食べて、脂肪燃焼を期待したいですね。
赤身が多い肩ロース、モモ、ヒレ、ネックなどの部位に多く含まれています。
タンパク質
3大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)と呼ばれています。筋肉や臓器などの体を構造する成分としてとても重要なもので、体の中の代謝促進の調整に役立ちます。ホルモンの材料となるだけでなく、エネルギー源にもなっている栄養素です。
牛肉には動物性たんぱく質が含まれています。このタンパク質が不足すると疲れやすかったり、集中力の低下が見られたり、太りやすくなります。
ビタミンB群
健康的なからだ作り、美しいからだを目指す人に!ビタミンB群は、ビタミンB1,B2,B6,B12、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、ビオチンの8種類のこと。ビタミンB群は、エネルギー代謝の補酵素で代謝を円滑にする潤滑油の働きをしています。また水溶性の為、たくさん摂取しても排出されてしまうので、毎日よりたくさん摂取したい栄養素になります。不足するとエネルギー代謝がうまくいかなくなるので、疲れやすくなり、疲労感を感じるようになります。
鉄分
赤血球の材料になり、体の中全体の酸素を運ぶ役割を担うミネラルです。赤血球の中にあるヘモグロビンや筋肉の中にあるミオグロビンというたんぱく質の構成成分となっていて、体に中に取り込まれた酸素を全体に運ぶ重要な働きをしています。
鉄分には2種類あり、1つは非ヘム鉄です。非ヘム鉄は穀物や野菜に含まれています。もう1つはヘム鉄で肉や魚に含まれており、非ヘム鉄に比べ吸収率が高いので、より効果的に鉄分を吸収できます。ビタミンCと一緒に摂取すると吸収がよいので、一緒にサラダなど付け加えて食べましょう。鉄分が減ると貧血にもなりやすくなりますので、牛肉を食べてこれからの季節を乗り切りましょう。
亜鉛
体の中の様々な酵素を正常に動かすために必要なミネラルです。実に300種以上の酵素に関わっていて、成長やけがの回復を促す、皮膚を守る、妊娠を維持する、骨を上部にする、など全身に様々な効果をもたらしています。
生命の維持や細胞の正常な深い関わりがあり、不足すると皮膚症状や味覚障害、性腺発育不全、食欲不振、傷の治りが遅い など様々な症状が見られるようになります。
Lカルニチン、タンパク質、鉄、ビタミンB群をたくさん摂るなら赤身肉がオススメ。Lカルニチンの含有量はかなりのものです。では、どの部位に多く含まれているのでしょうか。
Lカルニチンが豊富な牛肉の部位
モモ
どの辺りの部位かはすぐわかりますね。モモは、うちもも・そともも・らんいち・しんたま、の4つに分けられます。
モモの一番の特徴は、赤身肉の中でも特筆して脂身が少ないということ。モモは走るなどの運動をしたときに使う部位なので、筋肉質で硬め=脂身が少ないということになります。栄養価が高く脂身が少ないので、女性やシニアの方にも人気です。
1頭から摂れる量も多く、手に入りやすいため、普段の料理にもたくさん使いたいところですね。少し固めな部位なので、シチューやカレーなどの煮込み料理との相性が良いでしょう。
ヒレ
牛肉の中で最も柔らかい部位で、サーロインの下部、内臓のすぐ上部あたりに位置しています。先程のモモと比べてこちらの部位は運動量が少なめな分、柔らかい食感を楽しめます。
ヒレといえば、なんといってもステーキが思い浮かびますね。ご家庭で焼くときは、冷蔵庫から取り出し、1度お肉を常温にもどしてから焼くと火の通りがよく、肉を硬くせずに焼き上げることができます。あとは赤ワインで煮込み、濃厚な味わいでいただいてみるのもいいですね。
肩(カタ)
運動の量が多い部位なので筋肉質で脂肪は少なめです。やや硬い肉質で、薄切りにして料理すると柔らかくなるので、焼肉や炒め物に向いてます。牛肉のオイスター炒めや肉じゃが、牛肉のケチャップ炒めなどご家庭でも幅広い料理に使えます。
肩ロース
肩から背中にかけての部位になります。脂質がほどよく、肉質は繊細で柔らかめです。肩ロースも薄切りにして食べることが多いです。すきやき、しゃぶしゃぶなどで食べるとより旨味を感じられます。
ランプ
近年人気を集めている希少部位です。場所は腰からおしりにかけての、そとももの上部にある部位です。脂肪控えめであっさりしており、健康志向の方や女性に人気です。
モモ肉の一部は特筆して柔らかく、旨味が詰まっており、お肉のきめが細かいのが特徴です。近年特に赤身肉の中でも、柔らかく食べやすいランプが人気を集めています。
代表的な料理でいうと、ブラジル料理のシュラスコです。シュラスコはご家庭で作れない!と思われたのではないでしょうか。ご安心ください、ランプはステーキにするとヒレやサーロインに味が劣らず、比較的価格も安いのでご家庭で楽しめる赤身肉になります。ランプでぜひステーキを楽しんでみてはいかがでしょうか。
L -カルニチンが豊富なお肉を見分ける方法とは?
L-カルニチンには脂肪燃焼効果があり、ダイエットにうってつけの栄養素であることをお伝えしました。サシがあまり入っていない赤身肉に特に豊富に含まれているので、ダイエットに牛肉を取り入れたい方には積極的に手にとっていただきたいです。
せっかく色々な節制、我慢をしながら行うダイエットですから、より効率的に行いたいですよね。お肉を選ぶ際は、より「赤色の濃い」お肉をチョイスしましょう。濃い赤色のお肉は、L-カルニチンが豊富であることのサインです。なおかつ、穀物飼育ではなく牧草飼育によって生産された牛肉を選ぶのがおすすめです。
ダイエット食材の代表格、鶏肉のササミなんかは薄いピンク色をしているかと思います。これはL-カルニチンがあまり含まれていないということ。実は、「脂肪燃焼」をあまり助けてくれない食材なのです。 (もちろん低カロリー、タンパク質が豊富なお肉であることに間違いはないですが)
一般的にダイエットに関しては鶏肉の存在感が大きいですが、牛肉の存在も忘れないでくださいね。
関連コラムはこちら↓
牛肉はダイエットに効果的!?おすすめ料理方法と低カロリーの部位をご紹介!
まとめ
お肉の健康食品と言われる牛肉!栄養素たっぷりのおいしい牛肉を食べるだけで幸せなのに、脂肪がエネルギーに変わるなんて、一石二鳥の気分になりますね!今回はLカルニチンについて書きましたが、ぜひ普段から意識して牛肉を食べていきたいですね。栄養たっぷりの牛肉を食べて、体の中から元気になりましょう。