牛肉はプロテイン代わりになる?人気部位のタンパク質量とおすすめ食べ方ご紹介!

牛肉のプロテインについて

栄養たっぷりの牛肉を食べて健康になろう!

ローストビーフ

牛肉は豚肉や鶏肉よりも割高なので、「普段の食卓に並ぶ確率は、ほかのお肉よりも低い。」という家庭が多いようです。

しかし、牛肉は肉の中でもっとも栄養価の高い食材。プロテイン代わりになるとも言われています。

現代人が不足しがちな栄養素が豊富に含まれており、ダイエットや貧血予防などの効果が期待できる牛肉。もしあなたが高価なサプリメントや化粧水などを日常的に購入しているとしたら、その資金を牛肉の購入に充てたほうが体に嬉しい変化が現れるかもしれません。

そんな栄養満点の牛肉について詳しく解説していきます。
 

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牛肉に含まれる栄養素

色々な野菜たち

牛肉はコレステロールが高く、健康に悪いというイメージが根強くありますね。しかし、意外にも食事と血中コレステロールの増加にはあまり関連性がないということが、最近の研究でわかっています。

それどころか、肉を食べると血管内の余分なコレステロールを肝臓に運ぶHDLコレステロール(善玉コレステロール)が増加することが判明。そしてLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減少させる効果もあるのです。

牛肉には豊富なたんぱく質・ビタミンB群・鉄分・亜鉛・カルニチンなどが多く含まれています。どれも健康や美容を維持するためには重要な栄養素。この栄養素が体にとってどんな役割を持っているのか、ひとつずつ紹介していきますね。

 

タンパク質

牛肉にはタンパク質がたくさん含まれています。プロテイン代わりになると言われる所以です。筋トレをしている人以外にとっても、タンパク質はとっても重要な栄養素。特にダイエットしている方は、筋肉量を減らさずに減量ができるので、基礎代謝が減ってしまう心配がありません。

牛肉に含まれるタンパク質の量は部位によって差がありますが、だいたい100g当たり14g~22gほどです。タンパク質は人間の活動において欠かせないエネルギーを生成してくれるほか、筋肉や皮膚、血液の素となります。

タンパク質は1日に「自分の体重×1g」を摂取するのが理想。つまり体重が50kgの場合は50gの摂取が望ましいということです。運動をしている方は「体重×1.5g~2g」の摂取が必要です。1日の量を下回ってしまうと筋肉量の減少や肌や髪のトラブル、集中力や思考力の低下を引き起こします。

炭水化物中心や低カロリーの食生活をしている方は、意識しないとタンパク質が不足してしまいます。注意してくださいね。

 

ビタミンB群

ビタミンB群にはさまざまな役割があります。特にビタミンB6にはタンパク質を有効に活用させる役割があります。タンパク質を摂ったらB6も一緒に摂取する必要があるのです。

また、ビタミンB12は葉酸(葉酸も牛肉に多く含まれています。)と共にヘモグロビンの生成を助けるので、貧血予防の効果があります。ビタミンB群が不足すると、貧血や口内炎、皮膚炎の原因になったり、疲れが長引いたりストレスを強く感じてしまったりします。

 

鉄分

鉄分と言えば、レバーやほうれん草というイメージですが、牛肉にも鉄分は多く含まれています。茹でたほうれん草100gに含まれる鉄分は0.9mg。対して牛モモ肉100gに含まれる鉄分は3.8gです。しかも動物性の鉄分は体内への吸収率も高く、効果的に鉄分を摂取できます。

 

亜鉛

亜鉛は骨や皮膚、肝臓や脳など体のあらゆる箇所にある成分。体づくりに欠かせないミネラル16種のうちの1つですが、体内で作り出すことはできません。汗と一緒に流れてしまうので、運動をしている方は意識して摂取することが必要です。不足すると、味覚障害や免疫力の低下、皮膚の異常や成長障害を引き起こします。

 

カルニチン

カルチニンは体の中の脂肪をエネルギーに変える助けをしてくれます。特にダイエットに効果的な成分と言えますね。カルチニンは赤身肉に多くあるため、鶏肉などにはあまり含まれていません。実は牛肉は鶏肉よりもダイエット向きの食材なのです。

カルチニンはもともと体内でも合成できる成分ですが、その量は歳とともに減っていきます。不足すると睡眠質が落ちてしまったり、だるく疲れやすくなり、物忘れがひどくなってしまったりします。

 

心の健康は、体の健康

神経伝達物質「セロトニン」をご存知でしょうか?

セロトニンは、「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内物質で、私たちの精神、心の安定に大きく寄与しているものなのです。

牛肉はトリプトファンという成分が豊富で、この成分を材料にしてセロトニンは作られます。

健康的な体づくりにおいて、タンパク質、ビタミン、鉄分等に焦点が当てられがちです。しかし、我々の心の状態も体の健康に密接に紐づいています。

リラックス効果、明るく前向きな気持ちにさせてくれる栄養を多く含んだ牛肉こそ、心身にとても良い食材だといえるでしょう。

気分が落ち込んでいる時こそ、おいしい牛肉を食べてみてはいかがでしょうか。

関連コラムはこちら↓
牛肉を食べると元気になる?セロトニンとの深い関係をご紹介!

 

人気部位のタンパク質&脂質量

牛肉は食べるプロテイン!もしくはサプリメント!と言ってもいいくらいに、さまざまな栄養が豊富に含まれていることが判明しましたね。

しかしながら、部位によっての栄養素ごとの含有量にはかなりの差があります。部位別のタンパク質や脂質量、カロリーなどを紹介するので、自分の体調や好みに合わせた部位を積極的に摂ってください。

 

もも

成分 栄養素(100g当たり)
カロリー 180kcal
タンパク質 21.2g
脂質量 9.6g
炭水化物 0.5g

もも肉は赤身で脂身が少ない部分です。一頭当たりに摂れる量が多いため、コストパフォーマンスが良い所も特徴。脂質が少なくタンパク質が多いので、ダイエット中や筋肉を付けたい方におすすめです。固めの肉質なので、煮込んだりおろし玉ねぎに漬けたりするとやわらかく食べられます。

 

 

サーロイン

成分 栄養素(100g当たり)
カロリー 298kcal
タンパク質 17.4g
脂質量 23.7g
炭水化物 0.4g

赤身と脂を味わえる、やわらかくて非常に美味しい人気のある部位です。高級部位なので値段は高め。脂質量が高いのでカロリーも高めです。ダイエットや健康も気になるが、やっぱり牛肉は美味しく食べたい!という方におすすめです。

 

ヒレ

成分 栄養素(100g当たり)
カロリー 133kcal
タンパク質 20.5
脂質量 4.8g
炭水化物 0.3g

とてもやわらかく、赤身の旨味を存分に味わえる部位。サーロインと同じく希少部位なので値段もは高めです。赤身なのでカロリーは少なく、タンパク質も豊富です。固い肉が苦手な方や、脂身の苦手な方、赤身の牛肉の繊細な味わいを好む方におすすめです。

肩ロース

成分 栄養素(100g当たり)
カロリー 240kcal
タンパク質 17.9g
脂質量 17.4g
炭水化物 0.1g

赤身と脂をバランス良く楽しめる部位です。筋が多いので薄切りにすると美味しくいただけます。サーロインやヒレなどよりもリーズナブル。そのため、普段の生活でも食しやすい部位です。脂があるのでカロリーと脂質量は高め。コストパフォーマンスを抑えながら美味しくダイエット・栄養摂取ができます。

まとめ

1杯のプロテインに含まれるタンパク質は18g~20g。それを牛肉100gで摂取できてしまい、なおかつ他の栄養素もたっぷり入っているなんて、牛肉はやはり優秀な食材です。

ダイエットをしている方は、今まではステーキをたっぷり食べたら罪悪感に苛まれていたかもしれませんね。でも実は、罪悪感を感じる必要などないのです。むしろ積極的に食べるべき食材なのです。

これからは、食生活にうまく牛肉を取り入れて、健康でヘルシーな生活を手に入れてくださいね。