牛のホルモンってそもそも何?
みなさん牛ホルモンはお好きですか?
焼き肉屋などではよく見かけるホルモンですが、あの独特の食感が苦手…という方もけっこういますよね。「そもそもホルモンはどの部位のことなの・・・?」 という方も意外といらっしゃるのではないでしょうか。
答えは「内臓」です。内臓といってもほとんどは腸か胃袋の部分ですが、実はかなり細かく正確に定義すると、「精肉として扱われない部分の肉」の総称を「ホルモン」といいます。よく耳にする「牛もつ」というのも同じ意味で、地域によって呼び方が違うだけなのです。
そんなホルモンの種類はなんと20種類以上、心臓や肝臓などの赤い色をした「赤モツ」と、胃や腸など白い色をした「白モツ」に分けられます。
名前の由来はユニークで、関西弁で「捨てるもの」という意味の「放る物(ほおるもん)」と呼ばれていたことから、いつしか「ホルモン」と呼ばれるようになったという説もあるようです。
栄養豊富なホルモンですが、昔は食べずに捨てられる部分だったのですね。今では「ホルモン焼き」という名前でお店を出しているところも多く、たくさんの人がホルモンの美味しさに魅了されています。
意外と知らないホルモンの名前と特徴をご紹介していきますね。
ホルモンの種類
定番系ホルモン
(1)レバー
定番のレバーは牛の肝臓の部分です。ホルモンの中でも一番重い部位で、一頭に5〜6kgほどついています。少し臭みが強いので苦手としている方も多いですが、鉄分やたんぱく質などの栄養は豊富です。下味をつけて焼くことで美味しく食べることができますよ。
(2)ハツ
ハツは牛の心臓の部分です。「ハート」と呼ばれることもありますね。見た目はレバーと似ていますが、味はレバーより少しさっぱり目で、コリコリ食感なのも食べやすいと人気の部位です。ビタミンB1・B2が豊富に含まれていて、女性にもおすすめの部位です。
(3)ミノ
牛には4つの胃袋があり、その中でも最も大きく肉厚な部分がミノです。「第一の胃袋」と言われ、弾力とコリコリ食感が特徴です。ミノの中でも特に肉厚の部分は「上ミノ」と呼ばれ、脂がのっていてミノの旨味がより味わえますよ。
(4)ハラミ
ハラミは牛の横隔膜の部分です。背中側の薄い部分のことで、見た目は赤くお肉のようなので、ハラミがホルモンであることを知らない人も多いのではないでしょうか。カルビよりもヘルシーな上に、柔らかく、さっぱり目の味わいで、焼肉屋などでも人気を集めている部位です。
(5)タン
牛タンがホルモンだということを知っていましたか。名前の通り牛の舌の部分で、ほどよく脂がのっていてさっぱりと食べられる人気の部位です。タンの中でも根元の部分は柔らかく甘みがあり「上タン」と呼ばれています。焼肉はもちろん、シチューなどの煮込み料理にも使われる定番のお肉です。
(6)小腸
「マルチョウ」とも呼ばれている小腸の部分は、脂がよくのっており、プリプリしています。ホルモンといったら小腸のことを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ジューシーでタレなどの味付けをしても美味しく、ホルモンの中でもファンが多い部位です。こってりとしていてカロリーが高めなので、食べ過ぎには注意ですね。
(7)大腸
「シマチョウ」「テッチャン」などと呼ばれている大腸の部分。脂身は小腸よりも少なめで淡白。他の部分よりもあっさり目に食べられます。見た目がシマシマ模様なので「シマチョウ」という名前がついたそうですよ。ほどよい弾力があって食べやすく、ホルモンの代表格といっても良いでしょう。
レア系ホルモン
(1)ハチノス
4つの胃袋のうち、2つ目の胃袋がこの「ハチノス」です。「第二の胃袋」と言われ、蜂の巣のような六角形が並んだ見た目からこの名前がつきました。コラーゲンが豊富に含まれているので、女性におすすめです。イタリア料理の煮込み料理「トリッパ」などによく使われています。
(2) センマイ
「第三の胃袋」と言われているセンマイは、ホルモンの中でもっともカロリーが低くヘルシーな部位です。コリコリとした食感が特徴で、酢味噌やごま油などでさっぱりと食べることができます。鉄分やコラーゲンが豊富で、ダイエット中の方にもおすすめしたい部分です。
(3) ギアラ
4つめの胃袋がこの「ギアラ」です。見た目が赤みがかっていることから「赤センマイ」とも呼ばれます。胃袋の中で最も濃い味わいで、焼くとぷっくりと膨らみジューシーなのが特徴です。ホルモンの甘みが感じられ、ホルモン好きの人たちの中でも人気の部位なのだとか。
(4) ハツモト
ハツモトは心臓につながる太い血管(大動脈)の部分です。「コリコリ」とも呼ばれていて、かなり噛み応えがある食感です。脂はほぼついておらず、さっぱりしています。淡白ですがこの食感にはまる人も多いそうですよ。
(5) フワ
牛の肺の部分で、こんにゃくのようなクニュクニュとした食感が特徴です。味はかなりさっぱりとしていてクセもないので、ホルモンがあまり得意でない方でも食べやすい部位ではないでしょうか。あまり見かけることのない部位ですが、ホルモン専門店などであれば提供されています。
(6) コブクロ
コブクロは牛の子宮の部分です。見た目は白っぽくむにゅむにゅとしていて、ホルモンらしさが満載です。脂が少なくカロリーは低めで、かつたんぱく質が豊富なのでダイエット中の方におすすめの部位です。焼肉や串焼き、煮込み料理など幅広く使われています。
(7)サガリ
牛の横隔膜の部分で、ハラミととなりあわせの位置にある部位です。ハラミよりも厚みがあり、柔らかくお肉っぽさが感じられます。牛1頭からわずか1kgほどしかとれない希少部位で、低カロリーながらジューシーな味わいのため焼肉店などでも人気の部位です。
ネット人気!牛ホルモンの人気通販商品3選
ここではネット通販で人気の牛ホルモンをご紹介!レバーやショウチョウなどといった単品商品もありますが、ネット通販だとセットが人気です。
【最高級】霜降り牛タンブロック 500g【無添加】
内容量 | 【最高級】霜降り牛タンブロック 500g 1本 |
価格 | 5,500円 |
ホルモンの中で人気なのが霜降り牛タンのブロック。ブロックのままのお届けするため、一般的な焼肉だけでなく、厚く切ってステーキにすることもできます。また、木箱もあるので、大きな牛タンのブロックはギフトにもおすすめです。
【伊賀牛】【焼肉】ミックスホルモン 500g
内容量 | 伊賀牛焼肉用ミックスホルモンセット500g |
価格 | 2,150円 |
定番人気のホルモンの食べ方といえば、焼肉用の伊賀牛ミックスホルモン。その日に鮮度の高いタン、ハート、フク、テッチャン、ミノ、ハチノスといった様々な部位をミックスしてお届けします。そのため、値段もお手頃で様々な食感を楽しむことができます。
【伊賀牛】【ホルモン】もつ鍋用ミックスホルモン 1kg入り
内容量 | 伊賀牛ミックスホルモン(もつ鍋用)(1kg) |
価格 | 4,300円 |
ブランド牛の伊賀牛ミックスホルモンでのもつ鍋を楽しむならこちらがおすすめ。通常のもつ鍋ホルモンといえばショウチョウのみの場合が多いですが、こちらの商品ならテッチャン・ハチノス・センマイ・タン下・ミノ・赤センといった様々なな部位のホルモンをもつ鍋で楽しめます。
ホルモンのイメージ
ホルモンというと「焼肉」のイメージがあり、独特の油感と、濃い風味から「高カロリー」を連想する方も多いのではないでしょうか?
しかし実はそんなことないのです。
ホルモンのカロリーですが、センマイは60kcal、レバーは130kcal、ハツ 140kcal、ミノ 200kcal、テッチャン 280kcal(いずれも100g中/生の状態)となっています。
お馴染みの焼肉で人気の部位でいうと、タン300kcal、ハラミ350kcal、ロース400kcal、カルビ500kcal(いずれも100g中/生の状態)となっています。
イメージが覆ったのではないでしょうか?元々あまり若い女性が好むイメージのないホルモンですが、最近ではその状況は一変しています。ホルモン焼き専門店も増え、女性も好んで食べるようになっているのです。
ダイエット中に焼肉をいただく機会があれば、ぜひホルモンから食べ、その後赤身肉を食べていくような順番を意識すると良いでしょう。
まとめ
牛ホルモンについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。昔はあまり口にされることがなかったホルモンですが、今ではこんなにもたくさんの種類があるのですね。聞き慣れない、馴染みのない部位もありますが、ホルモンの種類が豊富に揃っている専門店なども増えてきているのでぜひ行ってみてくださいね。新しい発見があるかもしれませんよ。