群馬で人気のブランド牛一覧と特徴・おすすめ通販商品ご紹介!

群馬のブランド牛について

群馬県は上毛三山と呼ばれる妙義山・榛名山・赤城山と、利根川水系の豊かな水に恵まれた自然豊かな土地。

農業や畜産が大変盛んです。肉用牛の飼養頭数は全国でも上位に入り、味や品質に関して高い評価を受けています。

この記事では、群馬県で育てられているブランド牛である、上州牛・赤城牛・増田牛とそのおすすめレシピを紹介します。
 

Re:Fit(レフィット)
 

群馬県のブランド牛とは?

広大な自然の中で育つ群馬のブランド牛

今回紹介する群馬県のブランド牛は、「五穀和牛」「上州牛」「赤城牛」「増田和牛」の4種。どれもギフトとしても人気があります。

最近ではコンビニエンスストアで赤城和牛を使った商品も一部地域で販売されるなど、群馬のブランド牛に注目が集まっています。

「五穀和牛」「上州牛」「赤城牛」「増田和牛」それぞれの特徴を解説します。

 

五穀和牛

概要

五穀和牛は名前の通り「五穀豊穣」で健康な牛を育てたいと思い名づけられました。サシの美味しさを目指して肥育されたホルスタインと黒毛和種からなるブランド牛です。

五穀和牛の特徴

飼料にミネラル分が豊富な炭粉(スーパーネッカリッチ)を混ぜ合わせることで、衛生環境や健康状態を増進させます。

肉質や味の特徴

オレイン酸含有率が高く、口の中でほどけるような肉質にもかかわらず、くどくない味わいが特徴です。

おすすめポイント

五穀和牛は生ハンバーグが特に人気の高い商品となっています。

 

上州牛

概要

群馬県で肥育された牛肉は、昔から「上州牛」といわれ、都内の消費者にも親しまれてきました。

1976年、JA群馬経済連(現在の全農群馬県本部)や肉牛農家らの協議によって、肉質等級が「上」以上のものを「上州牛」と定義づけています。2007年には、特許庁から地域団体商標「上州牛」が商標登録されました。

現在は「黒毛和種」または「交雑牛(黒毛和種とホルスタイン種)」を上州牛と呼び、前橋市や邑楽郡などで肥育されています。

「上州牛」となるまでには下記条件を満たす必要があります。

・日本国内生まれ
・最終肥育地が群馬県であること、
・日本格付協会による肉質等級の格付は2等級以上、
・株式会社「群馬県食肉卸売市場」で処理されたもの

上州牛の特徴

黒毛和種は「上州和牛」と称する品質の高い牛肉です。特に肉質等級が4、5等級で、しこりなど瑕疵(かし)がない黒毛和種は「厳選上州和牛」と呼ばれ、牛一頭ごとの証明書が発行されています。

一方、優秀な黒毛和種と乳用種であるホルスタイン種を交雑した上州牛は、丈夫で病気に強いことが特徴。純粋種である肉牛に比べて早く、しかも大きく成長します。

肉質や味の特徴

霜降りが細かく入っていますが、脂っぽさは感じられません。自然に恵まれた牧場で放牧されて育っているため、肉が引き締まっています。赤身は固すぎず、味わい深いのが特徴。

交雑牛は独自に開発された専用の飼料を食べ、澄んだ天然水を飲み、優秀な肥育技術によってのびのびと育っています。霜降りは程よく入り、うま味が凝縮され、しっかり締まった赤身が好評。いくらでも食べられる、という人もいるほどです。

おすすめポイント

霜降り肉で、濃厚な味わいであるにもかかわらず、さっぱりした後味が味わえます。肉本来のうま味を堪能できることがおすすめポイント。

⇒上州牛(じょうしゅうぎゅう)の詳細はこちら

赤城牛

概要

赤城山麓で育った、黒毛和種及び黒毛和種とホルスタインの交雑種の総称です。黒毛和種は「赤城和牛」、交雑種は「赤城牛」と呼ばれます。「鳥山畜産食品株式会社」が中心になって販売・管理しています。

和牛繁殖と肥育は別の農家が行うことが一般的ですが、一貫経営で行っていることが大きな特徴です。繁殖、子牛の育成、肥育まで手掛けています。繋ぎ飼いをせず、牛たちがストレスなくゆったりと過ごせる環境を整えています。

肉質や味の特徴

きめ細かく、やわらかい肉質です。赤身はアミノ酸が多いためうま味がたっぷり。口の中に肉汁があふれ、とろけるような味わいが楽しめます。

⇒赤城牛(あかぎぎゅう)の詳細はこちら

増田和牛

概要

榛名山のふもと、高崎市箕郷町で育った黒毛和種。肉牛の肥育期間は一般的に約30ケ月ほどのことが多いですが、増田和牛は未経産のメス牛だけを「36ケ月」という長い時間をかけて丹念に肥育していることが特徴です。

飼料は良質な稲わら、麦など配合飼料を与えています。蒸した大麦「炊き餌」を、肥育の後半の半年間与えることも大きな特徴といえるでしょう。

肉質や味の特徴

肉にほんのりと甘みとうま味があります。霜降りがきめ細かく入っていますが「脂が融ける温度が低い」という特徴があるため、コクがあるのに胃がもたれないと人気です。

おすすめポイント

メスは体が小さく、取れる肉の量は少なくなります。丹念に育てられた、大変希少価値の高い牛肉なので、贈答品にも喜ばれます。脂がくどくないため、高齢の方や脂身が苦手な方もおいしくいただけます。

⇒増田和牛(ますだわぎゅう)の詳細はこちら

群馬県のブランド牛の人気通販商品

群馬県で通販で人気のブランド牛商品といえば、五穀和牛の生ハンバーグ。オレイン酸含有率が高いため、通常の牛肉に比べて融点が低いため、口の中で肉汁があふれる感覚を味わえます。

また保存料不使用のため、小さいお子様から健康に気を使っている方まで食べられるため、ギフト商品としても人気が高いです。

 

海外にも出荷される群馬県のブランド牛

様々な国

上州牛は「HCACCP(ハサップ)方式」で肥育しているため、衛生基準が厳しい海外への輸出も行っています。

「HCACCP(ハサップ)」は、「Hazard (危害)Analysis(分析) and Critical(重要) Control(管理) Point(点)」の頭文字をとったもので、世界トップレベルの衛生機関管理方式です。

もともとは安全な宇宙食を作るために、アメリカ航空宇宙局(NASA)において開発されたシステムです。現在は、世界で衛生管理の国際的手法として取り入れられています。日本では一般に「危害分析重要管理点方式」と呼ばれています。

1990年にはアメリカに輸出が始まりました。輸出国はアメリカだけではありません。2007年には香港、カナダに、2009年には、シンガポールで販売がスタート。翌年2010年にはタイ、マカオに、2014年にはベトナムにも輸出されています。

同2014年には群馬県玉村町にある食肉卸売市場が「対EU輸出食肉を取り扱うと畜及び食肉処理場」に厚生労働省から全国で初めて認定を受けました。EU加盟国である、オーストリアやベルギーなど28か国に輸出されています。

こうして見てみると、群馬の和牛が世界中で食べられていることがよくわかります。おいしく、衛生管理が整っているが評価されている証といっていいでしょう。

関連コラムはこちら↓
外国産牛肉と国産牛肉の違いとは?

 

群馬県のブランド牛のおすすめレシピ

肉そのものの味を堪能するためにもシンプルなレシピがおすすめ。部位ごとの味を楽しみましょう。

しゃぶしゃぶ

群馬ブランド牛しゃぶしゃぶ

牛肉と言えばやはり「しゃぶしゃぶ」。おすすめ部位は、モモ、きめが細かい肩ロースなど。精肉店で、サーロインを薄くカットしてもらってもいいでしょう。

材料(4人分)

・薄切り牛肉:約4~500g
・乾燥昆布 約10センチ
・好みの野菜
・しいたけ 5枚
・白菜   200g
・春菊   1/2束

たれ

・ごまだれ
・ポン酢

作り方

① 鍋に水1.5リットル入れ、昆布を入れておく。
② しいたけは石つきを取り除き、飾り切りをしておく。
③ 白菜、春菊は5センチ程度にざく切りする。
④ 牛肉が大きすぎる場合は、食べやすいカットしておく
⑤ 鍋を火にかけ、煮立つ前に昆布を取り出す。
⑥ 野菜を鍋に入れて煮る。
⑦ 牛肉を湯にさっとくぐらせて、たれを付けていただく。

ポイント

・昆布は沸騰する前に取り出します。
・お肉は加熱しすぎないようにしましょう。
・時々灰汁(あく)を取り除いてください。

 

すき焼き

群馬ブランド牛すき焼き

ちょっと贅沢なすき焼き。群馬の和牛は、脂がくどくないのでさっぱりいただけます。最後はうどんで〆。おすすめ部位はリブロース、サーロインなどです。お肉の味をしっかり楽しめる関西風をご紹介します。

材料(4人分)

・群馬和牛肉薄切り:500g
・和牛牛脂:2個
・長ネギ:2~3本
・玉ネギ:1個
・春菊:1束
・焼き豆腐:1丁(普通の豆腐でもよい)
・しらたき:1パック
・うどん:4玉

お好みで、車麩やキノコ類を入れてもおいしいです。

わりした

・砂糖:大さじ5
・しょうゆ:大さじ5
・酒:大さじ5
・卵:約4個

調味料はお好みで加減してください。

作り方(下ごしらえ)

①あらかじめ野菜を切ってお皿に盛る。
②長ネギは1センチ程度に斜め切りする。
③玉ネギは、半分に切ったら厚さ約1センチの半月形に切っておく。
④牛肉も食べやすい大きさにカット、野菜とは別のお皿に盛る。
⑤しらたきは、茹でて水にとる。水を切ったら、食べやすい大きさに切っておく。
⑥焼き豆腐も食べやすい大きさに切る。

作り方

①鉄鍋を熱し、牛脂を溶かす。
②牛肉を2枚ほど広げて焼きながら、砂糖をまぶすようにかける。
③砂糖が溶けるまで、牛肉を焼き付ける。
④野菜や焼き豆腐、しらたきを鍋に入れる
⑤適量、酒やしょうゆ、砂糖で味を付けていく。
⑥取り鉢に溶いた卵を付けていただく。
⑦〆は、水を加えて煮汁を薄め、うどんを入れて煮込む

ポイント

・鉄鍋での調理がおすすめですが、ない場合はフライパンやホットプレートなどでも。
・〆のうどんにも牛肉のうま味がしみ込みます。最後まで楽しんでください。

 

ステーキ

群馬牛ステーキ

肉そのものの味をしっかり楽しめるのがステーキ。レアやウェルダンなど、お好みの焼き加減で味わうことができます。おすすめの部位はヒレ、サーロインです。

材料(2人分)

群馬和牛ステーキ肉 2枚
ニンニク 1かけ
塩コショウ
油(サラダオイル、オリーブオイルなど)

作り方

①ニンニクをスライスしておく
② 肉を冷蔵庫から出したら、室温に15分程度なじませる。気温が低い場合は30分ほど
③フライパンを熱してオイルを入れる
④ニンニクスライスを入れて炒め、取り出す
⑤焼く直前に、肉に塩コショウしておく
⑥肉を静かにフライパンに置いて焼く
⑦お皿を温めておく
⑧好みの焼き加減になったら取り出して盛り付ける

ポイント

・冷蔵庫から出してすぐ焼かず、常温に戻します。
・塩コショウは焼く直前に。
・フライパンは厚手がおすすめです。
・お皿を温めておくと、お肉が冷めません。
・焼きすぎに注意しましょう。

 

まとめ

山と水に恵まれた自然豊かな群馬県では、肉牛の肥育が盛んです。特に五穀和牛、上州牛、赤城牛、増田和牛は、ギフトにも自宅用にもおすすめのブランド。丹念に育てられ、肉本来のおいしさが味わえると人気です。

品質と味が認められ、アメリカ、EU諸国、シンガポールなど海外にも輸出されています。群馬のブランド牛、五穀和牛、上州牛、赤城牛、増田和牛をこの機会にぜひ味わってみてください。