牛肉は健康にいい!?牛肉の栄養素と効能についてご紹介!

牛肉の栄養素の紹介

 

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牛肉は健康にいい?

みんなで楽しむバーベキュー

焼肉、ステーキ、ローストビーフなど、「ごちそう」のイメージがある牛肉。牛肉が食卓に出るだけで、少し豪勢になりますよね。どうしてもカロリーが高いというイメ ージを抱きがちな食品ですが、実はカラダに良い、さまざまなうれしい栄養素が詰まっています。

動物性タンパク質、鉄分、ミネラル・ビタミン、必須アミノ酸、亜鉛 等々、挙げきれないほどです。健康、美容、心にも良い効能をもたらしてくれる牛肉。知っているようで知らない牛肉について、深掘りをしてみたいと思います。

 

 

牛肉を食べるメリット(栄養・効能)

ニンニクと骨つき肉

その 1:タンパク質

牛肉には、筋肉や血液、内臓をつくる上で必要不可欠な「たんぱく質」が多く含まれています。この三大栄養素の一つであるたんぱく質が不足すると、筋肉量の減少や免疫力の低下が引き起こされ、髪や肌トラブルの原因となります。また、筋肉量が減少すると基礎代謝が低下し、カロリーを消費しづらくなり、かえって痩せにくい体 質になってしまいます。

たんぱく質は 20 種類のアミノ酸が約 50~1,000 ほど結合して作られますが、そのうち「必須アミノ酸」がバランスよく含まれているたんぱく 質を「良質なたんぱく質」といい、牛肉はまさにこれに該当する食品です。

 

その 2:アミノ酸

たんぱく質を構成している「アミノ酸」は人が生きていくうえで欠かせない栄養素の 1 つ。筋肉を作ったり、疲れをとってくれる効果があります。人間に必要なアミノ 酸のうち、体内で十分な量を合成できず、食べ物から摂取しなければならないアミノ酸のことを「必須アミノ酸」といいますが、特に牛の赤身肉にはこれが多く含まれています。

また、必須アミノ酸を構成しているアミノ酸の種類「トリプトファン」は、「セロトニン」というホルモンの素となり、鎮痛、催眠、精神安定に良い作用をもたら します。

 

その 3:ビタミンB群

ビタミンと聞くと野菜や果物が思い浮かぶと思いますが、牛肉も良質なタンパク質を含んでいるため、「ビタミン B 群」を多く含んでいます。ビタミン B 群とは、「ビ タミン B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン」のことで、美容や疲労回復に効果があります。なかでもホルモンや、レバーといった部位に 多く含まれている栄養素です。

 

その 4:ヘム鉄

貧血予防のみならず、美容にも効果を発揮してくれる鉄分。ヘム鉄には2種類あり、1つは野菜に多く含まれる「非ヘム鉄」と牛肉のモモなどに含まれる「ヘム鉄」が多く含まれます。鉄分の含有量が多い食品といえばほうれん草が有名です が、同量の焼いた牛モモと比較すると、モモにはほうれん草の約 3.7 倍もの多くの鉄分が含まれています。また、「非ヘム鉄」に比べて「ヘム鉄」の方が体内に吸収されやすいともいわれています。

 

その 5:カリウム

人のカラダに必要なミネラルの一種で、浸透圧の調整などの働きをする「カリウム」。このカリウムにはナトリウムを体外へ排泄する作用や、塩分の摂りすぎを調節する効果があります。そのため、高血圧の予防や改善、治療に効果が期待できます。カリウムが不足してしまうと、これらの働きに影響することはもちろん、脱力感・食欲不振・筋無力症・精神障害・不整脈などの症状がみられることがあります。

 

その6:亜鉛

亜鉛は1日で10m(男性は12mg、女性は9mg)ほど摂取を推奨されています。例えば赤身肉(もも)200gで8.8mg入っているので、赤身肉を食べれば目安の摂取量を取ることができます。亜鉛のメリットは免疫細胞(免疫力)を活性化するための食材となっております。

免疫力は20代から徐々に落ちていくため、維持をしていくには食材から積極的に摂取していく必要があります。但し、摂取しすぎは注意です。最大4倍を目安にしておきましょう。

 

 

タイプ別おすすめの部位

ここではタイプ別におすすめの部位をご紹介!

 

ダイエットにおすすめの部位:赤身肉

カットされるローストビーフ

ダイエットに効果があると注目されているのが、「カルニチン」という栄養素です。 カルニチンは約 1/4 が必須アミノ酸であるリジン、メチオニンから合成されます が、残りの 3/4 は食品から摂取する必要があります。 カルニチンは肉類、中でも牛肉の赤身部分に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていません。

カルニチ ンは脂肪酸を運ぶ役割を果たしており、これが不足すると脂肪がどんどん溜まっていき、いわゆる”ぜい肉”と化します。他にも、運動機能の強化や持久力のアップ、疲 労を軽減させる効果も期待できます。

カルニチンは牛肉の赤身に多く含まれているため、脂肪の少ないヒレ肉などを食べるのがよいでしょう。皮膚や美容にもいいので、炭水化物を減らすダイエットで食事制限をする際には必ず摂取したいですね。ダイエット中はカロリーを気にすることはもちろん重要ですが、低カロリーのものばかり食べる用にするのではなく、ちゃんと栄養素を確認して食べましょう。

 

 

女性におすすめの部位:もも肉

鉄分豊富なもも肉

現代女性のほとんどが一日の「鉄分」摂取推奨量を下回っているといわれています。月経のある女性は、ただでさえ鉄分が不足しがち。鉄分不足となると顔色がくすんでしまったり、化粧ノリがわるくなったり、顔を疲れているような印象にさせてしまいます。牛ももには多くの鉄分が含まれているので、積極的にお料理に取り入れて みましょう。

牛ももは他の部位の中でも特に料理でのレシピも多く、調理も簡単なものもあるので、汎用性が高いといえますし、使いやすいと思います。貧血がちな方はもちろん、健康と美容のためにも、鉄分の摂取を意識してみましょう。

 

 

疲れがちな方におすすめの部位:ホルモン・レバー

ニラレバ

「ミネラル」が豊富な牛肉。疲労感や倦怠感を回復させたり、生理痛を和らげる効果などもあります。また、生活習慣病などを防ぐ栄養素でもあります。ホルモンやレバーなどに多く含まれており、これらの部位を積極的に摂るのがオススメ。

また、良質なたんぱく質が含まれており、免疫低下を予防してくれる側面があります。「最近 スタミナが落ちてきた・・・」という方も、ぜひ食べてみてくださいね。

 

 

 

年配の方におすすめの部位:ヒレ肉

ヒレ肉ステーキ

歳を重ねるにつれ、気になってくるのが「コレステロール」値ではないでしょうか。実は食肉は決してコレステロールが多い食品ではありません。しかし、しいていうならば、牛・豚・鳥問わず、お肉の中でコレステロール値が高い部位はやはり脂身と内臓系です。レバーなどの内臓系と、脂肪分の多い部位を避ければ、そこまでコレステロール値を心配する必要はありません。

特に牛の赤身肉やヒレ肉には、良質なたんぱく質やそのほかの栄養素もバランスよく配合されているので、カラダの健康を考えても定期的に摂ることをオススメします。

 

 

牛肉はメンタルにも良い作用をもたらす?

良い目覚め
牛肉が含む栄養素は、健康的な身体づくりに大いに役立つことをご紹介してきました。しかし、牛肉の魅力はそれだけではないのです。

メンタルの安定は、人間の健康的な生活において非常に重要な要素。なんと牛肉はそれをも手助けしてくれる働きを持っているのです。

というのも、牛肉には「幸福感」を感じられる成分が含まれています。その名も「セロトニン」。通称「幸せホルモン」ともいわれる、神経伝達物質です。

牛肉は「トリプトファン」という成分をたくさん含んでいます。この成分は必須アミノ酸の1つで、幸せホルモンである「セロトニン」の材料でもあります。このトリプトファンは自己の体内で生成不可能なので、食事から摂る必要があります。

牛肉を食べる→セロトニンが分泌される→精神の安定、安心感をもたらしてくれる

きちんと科学的な裏づけがあるということですね。牛肉を食べて、心も身体も健康にしていきましょう。

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牛肉を食べると元気になる?セロトニンとの深い関係をご紹介!

 

 

まとめ

普段何気なく口に運んでいる牛肉ですが、ただの「ごちそう」ではありません。たくさんのカラダに良い栄養素を含んでおり、エネルギーだけでなく、たくさんの恩恵を授けてくれる食品です。

部位ごとで含まれている栄養素や、カラダに与える効能はさまざま。なかなか小難しい”栄養素名”で覚えるのは難しいかもしれませんが、「そういえばこの部位はこんな効能があったな」と、ふと思い出しながら食事するのもまたよいでしょう。

もちろん食品、栄養がどんなものであっても、過剰に摂取するのはカラダにとって逆効果となる場合もあります。調理方法や一緒に食べた方がいい食材を確認して、バランスよく、その時々の自身の体調、健康などの心身状態と相談しながら、おいしい牛料理を楽しみましょう。