食べて美味しい!全国の人気ブランド牛(銘柄牛)をご紹介!

全国のブランド牛の紹介

松阪牛や神戸牛、近江牛といった「三大和牛」としても名を馳せるブランド牛(銘柄牛)は言うまでもなく有名ですが、実は日本には様々なブランド牛が存在します。価格も味もブランド牛によって様々です。ここでは全国の人気のブランド牛をご紹介します。
 

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そもそもブランド牛の定義とは?

そもそもブランド牛とは、各ブランド(銘柄)ごとに決められた飼料や飼育方法をとることによって、一定基準の条件を満たした牛の事をいいます。また、ネット通販やスーパー等で購入した際、個体識別番号も同封されているため、安心・安全に購入できるのもブランド牛の魅力です。

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北海道エリアで人気のブランド牛

広大な自然が広がる池田町

いけだ牛(北海道)

北海道の池田町で生産・肥育された褐毛和種。いけだ牛の特徴は十勝ワインの澱(ワインオリ)を飼料にしているため、余分な脂肪分が少なく風味豊かで柔らかいことが特徴です。

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東北エリアで人気のブランド牛

ストレスフリーの和牛

あおもり倉石牛(青森県)

青森県五戸町倉石生まれの黒毛和種。数多くの賞を受賞しているブランド牛です。野趣あふれる味わいが魅力のブランド牛で良質な霜降り状のサシが入っており、低温でも脂身が溶け出し口いっぱいに豊かな風味を放ちます。

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いわて短角和牛(岩手県)

ここ数年赤身肉の人気に伴い、注目されているブランド牛です。低カロリーなうえ、貧血予防に必要な鉄分、脂肪燃焼に必要なLカルニチンという成分がたっぷり含まれています。中でもこのいわて短角和牛は知る人ぞ知る存在です。

特徴は赤茶色の毛。赤ベコの愛称で親しまれています。ルーツは三陸の海産物を内陸へ輸送する手段として利用されていた南部牛と明治以降に輸入されたショートホーン種(現産地はイギリス)を配合して品質改良されたのがいわて短角和牛です。そのため、このブランド牛は日本とイギリスのハーフということになります。いわて短角和牛は脂肪分が少なく、ヘルシーな赤身肉なので、ステーキで食べるのがおすすめ。

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前沢牛(岩手県)

岩手県奥州市前沢で肥育された但馬牛の血統で肉好きを語るなら一度は試しておきたい最高峰のブランド牛です。綺麗なサシの入った霜降り肉、口の中でとろけるような舌ざわり、鼻を抜ける芳醇な香りは他とは一線を画すレベルです。

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うご牛(秋田県)

羽後牛の中でも希少性が高いA4以上の上級黒毛和種をうご牛といいます。年間出荷数がわずか約120頭ととても希少なためあまり市場に出回ることが無いですが、ぜひ現地の焼肉店やネットで販売していたら試してみてください。

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仙台牛(宮城県)

肉質等級が5以上に格付けされないと呼称が許されない超高級牛。米どころとしても有名な宮城県産のササニシキやひとめぼれといった良質な稲わらを飼料にして約3年かけて育った仙台牛は、上質な肉汁と赤身のバランスが良く、食べたときにまろやかな味わいを醸し出します。

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米沢牛(山形県)

米沢牛の肥育地は山形県の南部に位置する置賜地方にあります。置賜地方は四方を朝日、飯豊、吾妻、奥羽の山々に囲まれた盆地のため、夏と冬の寒暖差が激しいのが特徴です。その厳しい気候と豊かな自然が素晴らしい肉質を生んでいます。日本三大和牛の一つとしても有名です。

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山形牛(山形県)

昼夜の寒暖差が大きい気候特性により、きめ細かいサシと肉質が最高です。サシのとろける甘みが口いっぱい広がる脂を楽しめます。

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福島牛(福島県)

全国肉用牛枝肉共励会で1位のブランド牛。肉質等級4以上の福島牛は県内最高峰のブランド牛です。盆地特有の夏冬の気温差と山々から流れる伏流水で30カ月以上肥育された福島牛は細かいサシが入っており、特にしゃぶしゃぶに合います。

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関東エリアで人気のブランド牛

厚切りブランド牛肉

常陸牛(茨城県)

茨城県を代表する最高級のブランド牛。大麦、小麦、とうもろこしなどミネラルが豊かな穀蔵地帯特有の飼料で良質な筋肉と脂肪を実現しています。肉質等級は4以上、食肉取引規格はB以上に格付けされたブランド牛です。

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とちぎ和牛(栃木県)

全国肉用牛枝肉共励会で日本1位受賞に始め、様々な品評会で最高位を受賞しているブランド牛。近年アメリカに輸出されて話題になりましたが、アメリカでも高評価を得ているブランド牛です。

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上州牛(群馬県)

利根川水系の豊富な水資源のおかげで、ミネラル豊富な肉質になっています。また、上毛三山に囲まれた自然環境で放牧されて育つため、筋肉が発達しており、赤身の旨みを感じられるブランド牛です。

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五穀和牛(群馬県)

「五穀豊穣」の様に育つように大切に育てられたブランド牛。雑穀と炭粉を混ぜた飼料で育てられた五穀和牛はサシが甘く、さっぱりとした味わいの肉質です。特に五穀和牛の生ハンバーグは絶品です。

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武州和牛(埼玉県)

トウモロコシを多く含む独自の飼料でサシの甘みが抜群です。赤身の色とサシのコントラストが抜群でステーキや焼肉で食べれば口の中でとろける食感を味わうことができます。

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秋川牛(東京都)

あきる野市、竹内牧場で生産されたブランド牛。年に数頭しか出荷されない幻の牛としても有名で、松阪牛や米沢牛と一緒の岩手県産の元牛を20カ月以上肥育しています。赤身が強く赤身の旨みを感じられるブランド牛です。

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かずさ和牛(千葉県)

千葉県内ブランド牛の筆頭。融点が低いため、口の中の温度で肉が溶けているのを感じられます。また、あっさりとした脂質が特徴なのでさっと炙って食べるのがおすすめです。

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葉山牛(神奈川県)

米や豆腐粕などを廃坑して飼料にしているため、肉と脂肪に独特の甘みを持つブランド牛。年間約200頭と出荷数が少ないこともあり幻の肉とも呼ばれています。また農林水産大臣賞を連続受賞しています。

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中部エリアで人気のブランド牛

雪も降る寒冷地域

村上牛(新潟県)

村上市、関川村、胎内市で飼育されたブランド牛。新潟牛(格付けA3,B3以上)のさらに上のランクである村上牛は格付けA4、B4以上のものを言います。コシヒカリなどお米の生産地でも知られる新潟ではコシヒカリなどの稲わらを飼料にしているため、サシのキメが細かく甘味を感じる肉になっています。

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とやま和牛(富山県)

年間約1000頭出荷される「とやま牛」の中で黒毛和種の約600頭が「とやま和牛」として出荷されます。コシヒカリの米ぬかなどを飼料にしているため、旨味成分であるオレイン酸が強いのが特徴です。富山の清流で育ったとやま和牛は心地よい舌ざわりと風味豊かな香りが特徴です。

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能登牛(石川県)

江戸時代に加賀藩で推進された製塩業で活躍した役牛がルーツの能登(のと)牛。能登牛は石川県内で飼育された肉質等級A3,B3以上で黒毛和種に限ります。肉の柔らかさや香りの元となるオレイン酸含有率が高い事でも有名です。

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若狭牛(福井県)

明治時代から食用とされてきた伝統的な黒毛和種です。但馬牛系列の和牛で四季に富んだ気候から育った若狭牛は風味がとてもいいです。

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甲州牛(山梨県)

肥育期間は30~33カ月と長めの肉質の品質ランクが4.5のブランド牛。ウイスキー粕を飼料に利用する方法で、富士山を始めとした日本一の清流で肥育されたブランド牛。

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信州牛(長野県)

信州ならではのリンゴジュースの滓を飼料にしているため、独特の芳香があります。リンゴの成分であるビタミン、ミネラルが含まれており、サシの色がはっきりとした白色で粘り気があるのが特徴です。

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飛騨牛(岐阜県)

全国的な知名度を誇るブランド牛の一つであり、安定した肉質が魅力です。大きな特徴は飼養期間(14か月以上)が最も長く品質ランクが3以上の肉を言います。飛騨地方ならではの季節、昼夜の寒暖差、広大な大地、清流、空気といった肥育に適した土地から生まれたブランド牛です。

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みかわ牛(愛知県)

愛知県三河エリアで肥育された黒毛和種。認定農場で1年以上肥育され、かつ等級は4以上のブランド牛。その中でも最高級ブランドがみかわ牛ゴールド(A5・B5・A4の一部)です。

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近畿エリアで人気のブランド牛

良質なサシが入った牛肉

松阪牛(三重県)

日本三大和牛の一つである松阪牛は日本で最も有名な高級肉の代名詞としてとても有名です。その中でも最高級といわれるのが特選松阪牛です。但馬牛の雌の仔牛を購入後、通常は500日以上といわれる中、松坂市および近郊で900日以上長期に渡って肥育したもので、手のひらに載せただけで徐々に脂が溶け出すといわれるほど融点の低い脂肪が特徴です。そして、魅力的なのが肥育。食欲増進のためにビールを与えてからだの血行を良くして皮下脂肪を均一にするために焼酎でマッサージをします。酒を使うといっても人間と同じように適度な量なため、健康に役立つそうです。松阪牛は

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伊賀牛(三重県)

伊賀牛は同じ三重県を産地とする松阪牛の陰に隠れがちですが、実は食通が注目するブランド牛です。伊賀・名張エリアは盆地のため、寒暖差が激しく、一年の平均気温が約14度と県内でも低く、その環境が肉質を素晴らしくしています。伊賀といえば、伊賀流忍者が有名ですが、戦国時代以降、保存食として干し肉を携帯し、栄養補給をしていたといわれています。この干し肉こそが伊賀牛のルーツではないかといわれています。また、鎌倉時代に描かれた国牛十図にも伊賀牛は記載されています。生産量はそれほど多くなくほとんどが地元で消費されており、希少性がとても高い伊賀牛は、濃厚な香りと味わいから、幻の肉、肉の横綱といわれています。今まで地産地消でしたが、近年ではネット販売も徐々に増え、三重県に行かずとも、ネットで購入して自宅まで届けられるようになりました。

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熊野牛(和歌山県)

平安時代・熊野詣の盛期に都から連れられた荷牛が由来です。その後食肉用にするためにブランド牛として熊野牛が誕生しました。熊野牛の特徴として100%植物性飼料で育てられたため、焼肉やステーキなどで焼いた際の香ばしい香りが魅力です。

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大和牛(奈良県)

鎌倉末期、良牛が描かれた国牛十図にも取り上げられた銘牛で、オレイン酸が豊富なため、融点が低くくちどけの良い味わいを楽しめます。

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近江牛(滋賀県)

最も歴史(約400年)のあるブランド牛。雄大な自然環境に身を置き、丹精込めて肥育される近江牛は、但馬系の牛がルーツで霜降りのキメが細かく、脂肪の融点が低いことも特徴です。また近江牛は日本の中でも有名なブランド牛ですが、ルーツが一緒の松阪牛や神戸牛と比べると比較的安価に食べられるのも人気の理由です。

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京都肉(京都府)

国牛十図に丹波牛として紹介された伝統の黒毛和種。京都肉ならではの繊細な味と舌ざわりは絶品です。

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大阪ウメビーフ(大阪府)

大阪ウメビーフは名前の通り、国産の漬け梅を与えて飼育されたブランド牛です。豊富な繊維質で健康な牛肉でビタミンEが通常の牛肉と比べて1.5倍も含まれているのが特徴です。上品な味わいで、綺麗なサシが入っているにもか関わらず、後味の良いブランド牛です。

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神戸ビーフ(兵庫県)

松阪牛と並んで神戸ビーフ(神戸牛)は日本で最高峰のブランド牛の一つです。素牛になれるのは黒毛和種の頂点といわれる但馬牛の未経産牛か去勢牛(精巣を除去された雄牛)のみです。そのうち、霜降り度合いを表す「B.M.S」の値がNo.6以上などとても厳しい条件をクリアした牛のみ、神戸ビーフと命名されます。また、海外でも人気がありNBAのコービー(KOBE)・ブライアントは神戸ビーフから取られたと言われていたり、オバマ大統領が来日した際に事前に神戸ビーフを食べたいとの希望があったとのことは有名です。

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但馬牛(兵庫県)

但馬牛は高い資質ゆえに、松阪牛や神戸牛などの全国各地のブランド牛の元牛となっている牛です。日本人好みの上質なサシが入りやすい特徴から柔らかくて後味の良いブランド牛です。各ブランド牛のルーツとなっている但馬牛はぜひ一度食べてみましょう。

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山陽・山陰エリアで人気のブランド牛

山陽・山陰エリアで育つ和牛

千屋牛(岡山県)

千屋牛(ちやぎゅう)の祖先は日本最古の蔓牛(中国地方で改良された優良系統の和牛)として知られており、程よいサシと赤身が特徴のブランド牛。瀬戸内海地方ならではの気候と高梁川の清流を肥沃された土壌をで肥育されたブランド牛です。

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広島牛(広島県)

広島県で肥育されている神石牛と比婆牛の良いところ、強みだけを抽出して改良された高級黒毛和種です。牧場で放牧された広島牛はストレスが少なく育つため、適度な筋肉の発達と細かなサシを楽しめます。

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石見和牛(島根県)

肉質が柔らかく未経産の雌牛に特化しており、一つの牧場から出荷されるため年に約200頭のみ出荷と希少です。そのため、品質が安定しているのも特徴です。

 

鳥取和牛オレイン55(鳥取県)

鳥取和牛オレイン55は名前の通り、脂肪の中にオレイン酸が55%以上含まれていることを認定基準とした比較的新しいブランド牛です。オレイン酸とはオリーブオイルを始めとした植物油に多く含まれる脂肪酸で、動脈硬化や高血圧、心疾患などの生活習慣病を予防、改善する効果を持つといわれています。そのため中高年の方にとってぜひ取り入れたい栄養素なのです。オレイン酸の融点は16℃と低く、一般的に牛の脂肪の融点は40℃ほどに対して、オレイン酸含有量が高い事でさらに融点が低くなり、滑らかなくちどけとともに健康でおいしいというのが特徴です。また、このブランド牛の種雄牛は第一回全国和牛能力共進会の産肉能力検定で1等賞をとった気高号です。この血統を強く引き継ぐほど、オレイン酸の含有量が高いといわれています。

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見島牛(山口県)

見島牛は日本では数少ない純粋な和牛です。実は明治維新以降、和牛は外来種の交配が進められ、品質改良を行われていきました。日本ならではの純粋な和牛がどんどんいなくなる中この見島牛は純粋種を守ってきた数少ない牛で昭和3年に国の天然記念物に指定されています。生息するのは山口県の北に浮かぶ離島”見島”です。現在は見島牛を育てる畜産家も少なくなり、1年で約10頭ほどとなっています。そのため、ほとんど市場に出回らないほど希少です。見島牛は和牛本来の霜降りを味わえます。体格は平均体高約130㎝と小柄です。ぜひ、見島牛を食べる機会があれば食べてみましょう!

⇒中国エリアのブランド牛一覧

 

 

四国エリアで人気のブランド牛

フレンチにも使われる牛肉

阿波牛(徳島県)

阿波尾鶏、阿波ポークに並ぶ徳島を代表する畜産のブランド牛。良い血統の素牛を仕入れることに重きを置いているため出生地、出生農家などの入荷経路がはっきりとしているのが特徴です。

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オリーブ牛(香川県)

香川県のオリーブ牛といえば、名前の通り香川県(小豆島)の特産物であるオリーブのオイルを搾油した後の果実を飼料にして育てた牛です。オリーブ牛はオリーブを飼料としているため、ヘルシーでかつオリーブに豊富に含まれるオレイン酸が旨味の素となり、抗酸化成分が体内の老化を抑制しているためコクが出ます。オリーブ牛は脂がさっぱりしているため、すき焼きやしゃぶしゃぶ、ローストビーフなどで食べるのがおすすめです。

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いしづち牛(愛媛県)

西日本最高峰の名山として親しまれている石鎚山にちなんで命名されたブランド牛。愛媛県の稲わらを飼料にし、未経産雌牛のみを出荷しています。いしづち牛特有の良い香りを感じられます。

 

土佐あかうし(高知県)

熟成肉という言葉を聞いたことがありますでしょうか?熟成肉とはドライエイジングという6週間ほど、熟成庫で寝かせて肉の旨みを向上させる調理法です。ここ最近熟成肉専門店ができるほど人気の食べ方となってきました。そのドライエイジングに最も適したブランド牛の一つが土佐あかうしです。土佐あかうしは高知県の山間部を中心に飼育される褐毛色の牛で、特徴はなんといっても赤身肉のおいしさです。干草や野草を沢山食べさせることで赤身の中に適度な脂肪が入り、噛めば噛むほど肉の旨味が広がります。黒毛和牛とは一味違った褐毛和種をぜひ機会があれば試してみましょう。

⇒四国エリアのブランド牛一覧

 

九州・沖縄エリア

綺麗な海と緑広がる牧草地

小倉牛(福岡県)

小倉牛と認定されるのは年に100頭程度。市場に出回るのがほとんどないため、福岡県内でも中々食べることができないブランド牛。知る人ぞ知る逸品で食後の牛肉ならではの重みを感じないのも特徴です。

 

豊後牛(大分県)

種雄牛には天皇賞や農林水産大臣賞を受賞するような名牛です。大分県ならではの温暖な気候と肥沃な大地で育ったブランド牛はストレスを最小限に肥育されているため、美しい霜降りを持つブランド牛です。

 

尾崎牛(宮崎県)

一般的にブランド牛の名前は地域や特徴を冠した名前が多いですが、宮崎県の尾崎牛はなんと生産者の名前なのです。尾崎宗春氏が約30年かけて作り上げたブランド牛です。飼料はビール酵母など13品を独自ブレンドしており、肥育期間も他よりも4か月以上長い32か月かけて育て上げます。特徴は融点の低い上質な脂と赤身の旨みです。月に30頭ほどしか出荷できないため、幻の牛とも呼ばれています。

 

宮崎牛(宮崎県)

和牛オリンピックで全国和牛能力共進会で2連覇の実績あるブランド牛。元々、素牛(仔牛)を全国のブランド牛の生産地へ出荷してきたエリアです。広大な自然で放牧された牛はストレスを感じずに育つため、肉の締まり方、光沢、サシの鮮やかさなどが特級品のお肉になったブランド牛です。

 

くまもと黒毛和牛(熊本県)

くまもと黒毛和牛は一頭一頭の健康管理を徹底され肥育されています。まろやかな舌触りには定評があり赤身肉の旨味と霜降りの脂のバランスが絶妙に取れたブランド牛です。

 

佐賀牛(佐賀県)

日本食肉格付協会の格付けでトップレベルのブランド牛。「佐賀牛」と呼ばれるまでの道はとても険しく、肉質等級は4.5かつ脂肪交雑はNo.7以上と仙台牛の次に厳しい条件が設けられています。

 

壱岐牛(長崎県)

玄界灘に浮かぶ島・壱岐で島内一貫飼育にこだわっているため、年間約900頭しか出荷されない希少価値の高いブランド牛。周囲を海で囲まれた小さな離島のため、ミネラル分が豊富で柔らかい肉質が特徴です。また、融点が低いため食べたときにサシが溶け出し、口いっぱいに脂が広がります。

 

鹿児島黒牛(鹿児島県)

平成の怪物種雄牛とされた平茂勝号など優秀な種雄牛を選別されています。鹿児島黒牛は日本国内だけでなく、アジア・アメリカ・ヨーロッパでも人気が高く各国に輸出しています。

 

石垣牛(沖縄県)

日本最南端に位置する八重山諸島の中心部にあるのが石垣島。その石垣島はハワイと同じ緯度にあり、強い日差しと海から流れてくる潮を浴びた野草を食べて飼育されています。そのため、他の黒毛和種とは違った独特のコクを楽しめます。2000年に行われた沖縄サミットではメインディッシュとして石垣牛が使われ、各国首脳に絶賛されたことから一躍有名注目を浴びたブランド牛です。

 

⇒九州エリアのブランド牛一覧

⇒沖縄県のブランド牛一覧

 

番外編 – 日本のブランド牛の海外での評価は?

国旗

世界でも随一の美食大国、日本。海外では日本固有の食材・食品、料理がたくさん受け入れられ、親しまれています。もちろん、牛肉も例外ではありません。

特別人気を博しているのが、「神戸ビーフ」です。(神戸牛、神戸肉ともいわれる)

外国の方に、来日したら何を食べたい?と聞くと、「寿司」「天ぷら」という回答が通例でしたが、昨今では「神戸ビーフを食べたい」という方が急増しているといいます。

なぜそこまで人気を博しているのか。これまで外国人が食べている自国の牛肉はどちらかというとかたく、赤身のワイルドな風味を楽しむというものでした。しかし、神戸ビーフをはじめとする日本のブランド牛肉の霜降り具合は絶品。外国産牛ではここまでの赤身とサシのバランスが絶妙なものをいただくこと自体が難しいのです。そのため、日本のブランド牛を食べ、初めての味わいに感動する人が続出しているというのです。

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外国産牛肉と国産牛肉の違いとは?

 

まとめ

ここでは全国の人気ブランド牛をご紹介しました。興味があるブランド牛があればぜひ一度現地へ足を運んだり、ネットで購入してみましょう。